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人気が止まらない!! 数字で斬るベビーメタル旋風

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「かわいい」と「ヘビーメタル」の融合をテーマに2010年に結成したメタルダンスユニット、BABYMETAL。今年実施したサマソニ公式キャンペーン「サマソニで観たいアーティスト」にて、堂々の1位に輝きました。止まることを知らない彼女たちの勢いを、数字をキーワードにして徹底分析。改めて、BABYMETALのスゴさに迫ります!

BABYMETAL
BABYMETAL
2010年に結成した、SU-METAL(Vocal&Dance)、YUIMETAL(Scream&Dance)
MOAMETAL(Scream&Dance)の3人からなるメタルダンスユニット。1stアルバム『BABYMETAL』が全米ビルボード総合チャートにランクイン。以来、海外の大型フェスで次々にパフォーマンスを成功させ、単独でのワールドツアーも敢行。日本を代表する世界的アーティストとして絶大な人気を誇っている。 http://www.babymetal.jp/home/

5回目

BABYMETALがサマーソニックに初参戦したのは、2012年。“最年少のサマソニ出演者”としてメディアを賑わせました。実は、この時のライブを観ていたイギリス人のカメラマンが、メタリカのラーズ・ウルリッヒへ伝えたことでBABYMETALの海外進出に繋がったのではないかと言われています。

そんな彼女たちは、今年でサマソニ5年連続の出演!! 今回は大阪公演のみですが、そのパフォーマンスに、再び、注目が集まりそうです!

14.7歳

デビューから4年後の2014年3月に日本武道館の単独ライブが実現しました。この時、メンバーの平均年齢は14.7歳!! 武道館単独公演の女性最年少記録を更新しました。ちなみに、彼女達がデビューした時の平均年齢は…、なんと11.6歳でした!!

39位

 世界同時発売の2ndアルバム『METAL RESISTANCE』が、米ビルボードの総合アルバムチャート『Billboard 200』で39位に!! 日本人としては坂本九以来、53年ぶりのトップ40入りを果たしました。

#BABYMETAL's 'METAL RESISTANCE' cracks U.S. Top 40 @billboard #Billboard200 for the first time in 53 years in Japan!

BABYMETALさん(@babymetal_official)が投稿した写真 –

日本から世界に挑戦したロックバンドといえば、LOUDNESS。「マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)」のステージにも立った日本を代表するロックバンドですが、彼らの『Lightning Strikes』は最高位64位。「あのLOUDNESSを超えた!」と、ネット上でロックファンが騒然としました。

36テイク

BABYMETALがただのアイドルグループとは一線を画すことを物語るエピソード。プロデューサー・コバメタル氏がイギリスのメディアから受けたインタビューによると、2ndシングル『メギツネ』の制作について36テイクもの録音を行ったのだとか。

コバ氏は「ボーカルに関してじゃなくて、アレンジについてのリテイクだよ。僕たちが何度もアレンジをやったのは、BABYMETALの曲が、他の(アイドルグループの曲)と違っているからかもね」と語っています。

楽曲を手がけた人気アーティスト・ゆよゆっぺ(DJ’TEKINA//SOMETHING )氏はこの時のことを「(36回没になって)作ってる途中に入院するっていう。でも、それがあって、BABYMETALがここまで活躍してくれて僕もうれしいです。入院した甲斐がありましたね(笑)」と語っています。

クリエーター渾身の骨太なメタルサウンドが基礎にあるからこそ、可愛らしい彼女たちのボーカルとダンスも際立ち、世界のメタルファンを虜にしているのかもしれませんね。

14万8000円

T.M.Revolutionこと西川貴教氏がプロデュースする「イナズマロックフェス」。毎年、アーティストグッズのチャリティーオークションを主催していますが、2013年にBABYMETALが出演した際、サイン入りメギツネ様のお面を出品しました。

その時の落札価格が、なんと14万8000円!参加アーティスト20組の中でもトップクラスの落札価格だったよう。ちなみに、この時の売上金額は、琵琶湖環境保全の為に滋賀県に寄付されたそうです。

6.5万人

2014年、世界最大級のヘビーメタルの祭典「ソニスフィア・フェスティバル」に、日本人アーティスト唯一の出演者としてBABYMETALが登場。6.5万にとも言われる大観衆の中で、その存在感を見せつけました。

観客がパフォーマンスを気に入らなければ、ペットボトルを投げ入れるというガチのロックフェスとして知られているソニスフィア。BABYMETALはそんな厳しいオーディエンスたちにディスられることもなく、むしろ「We want more!」コールが自然派生するほど観客の心をわし掴みに!! さらに、海外での知名度を高めました。

5000万回

海外からの人気の火付け役となったのが、シングル『ギミチョコ!!』のミュージックビデオです。YouTube上のオフィシャルチャンネルで2014年2月に公開され、1年で2300万回超え!! 2016年7月時点で5000万回を超えています。

ちなみに、2015 年トップトレンド動画(日本) の1位がエグスプロージョンの「“本能寺の変” 踊る授業シリーズ 【踊ってみたんすけれども】」。再生回数は3887万6091回(日本以外での再生を含まない)という数字を見ても、どれだけの人気か一目瞭然ですね!

PM5:10

2016年7月15~17日(現地時間)、アメリカ・シカゴで開催されたロックフェス「Chicago Open Air」(http://chicagoopenair.com)にBABYMETALが出演。Rammstein(ラムシュタイン)、Chevelle(シェヴェル)、Slipknot(スリップノット)、Marilyn Manson(マリリン・マンソン)、Bullet For My Valentine(ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン)といった強力な面々が登場し、大いに盛り上がりました。BABYMETALの登場は、最終日17日(日)の午後5時10分だったのですが、この時間、実はただならぬ意味を持っていたのです。

You’ve asked for it, so here you go. Here are the set times for Sunday at #ChicagoOpenAir. Spread the word! #BestWeekendEver

Chicago Open Airさん(@chiopenair)が投稿した写真 –

セカンドステージながら、トリのKillswitch Engage(キルスウィッチ・エンゲイジ)の前と重要な番手! 同時間のメインステージには、Bullet for My Valentine、Marilyn Manson、とビッグネームが揃う中、この時間帯にBABYMETAL出演するのは、主催者からの大きな期待があるように感じられました。

当日は、そんな期待に応えるかのように、大勢の観客を前に堂々としたステージパフォーマンスを披露!アメリカのBABYMETALファンを再び熱狂させました。

日本が海外に誇るニューヒロイン・BABYMETALのスゴさを数字でご紹介しました。いよいよ、海外のギグ経験でより成長した彼女たちが1年ぶりにサマソニ大阪に帰ってきます! 今年もBABYMETALのパフォーマンスでロック魂を爆発させましょう!!

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text:石上直美(verb)