• 2017/03/14

yonige、テレン、ネバヤン、爆弾ジョニー出演!「スペシャ列伝」ファイナル

いまや若手バンドの登竜門として多くの人気バンドを輩出してきた「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR」。そのファイナルが、3月12日(日)赤坂ブリッツで行なわれました。記念すべき10周年を迎えた今年はyonigeLAMP IN TERRENnever young beach爆弾ジョニーという全く個性の違う4バンドが集結。これまでと違って、いわゆる踊れる系のバンドが存在しません。ひとつのブームがピークに達し、それに対するカウンターが現れつつある変化の兆し。その気配をキャッチした今年の列伝ツアーは、とても大胆なチャレンジであり、だからこそ刺激的で、ある種の緊張感すらある一夜でした。

yonige

1組目は大阪出身の2人組ガールズバンドyonige。サポートドラムを加えた3人編成でステージに現れます。ボーカル牛丸ありさ(Vo/Gt)の中性的な歌声がオルタナティブなロックサウンドにのせてフロアに沁み渡っていきます。ことさらに煽り立てることもなく、凛として聴き手の心を惹きつけたyonigeは、今年の列伝は違うと印象づけるのに十分なトップバッターでした。

LAMP IN TERREN

続くLAMP IN TERRENは、そのバンド名が示すように、聴き手を“微かな光”へと導ていくドラマチックなギターロックが会場に響き渡ります。まるで歌わずにはいられないとでもいうような松本の切実な声と、そこに宿る意志や息遣いすら汲み取とうとする楽器隊との強いつながりを感じます。ここまでの道のりが決して間違いでなかったことを肯定する勇気の歌は、松本が自分に言い聞かせるようであり、同時に聴き手の満たされない何かを埋める優しさで溢れていました。

never young beach

「どうも~!never young beachです。みんな楽しみにしてる?」。安部勇磨(Vo/Gt)の第一声を皮切りに、会場はバンドへの強い期待感を物語るような大きな歓声に包まれました。はっぴいえんどをはじめ70年代のポップミュージックをルーツに持つネバヤンですが、それは単純なリバイバルではなく、同世代の海外シーンにある土着的なフォークの色合いも滲み出た新世代のスタイルだ。MCでは列伝ツアーを振り返って、「修学旅行みたいで楽しかった。グッドヴァイブスが流れたツアーだったと思います」と、笑顔を見せました。言葉ではなく、音楽で全てを語るネバヤンのステージは、いまシーンに起こる変化の象徴そのものでした。

爆弾ジョニー

トリを飾ったのは昨年ついに活動再開を果たした爆弾ジョニー。ネバヤンの空気を引き継ぐようなアーバンなミディアムソング「Shall be a youth」からスタートしたライブは、続く「KEN・KYO・NI・ORA・TSUKE」で一転してタオル回しを巻き起こします。ロマンチック☆安田が“ほほほーいしようぜ ほほほーいのほい”と繰り出すコール&レスポンスも楽しい。一見して破天荒で人を食ったようなパフォーマンスの爆弾ジョニーだが、その胸のうちには熱い想いが確かにあります。爆弾ジョニーがこの曲をもっともっと広い会場で鳴らす景色をいつか見てみたいですね。

爆弾ジョニーのでたらめに楽しいアンコールから雪崩込むようにして、列伝ツアーのファイナルでは恒例となる全バンドの合同セッションへ突入。総勢16人が一堂に介して届けたのは、THE HIGH-LOWSの「日曜日よりの使者」をカバー。ステージではバンドの枠を超えて16人が自由に絡みながら、最高の笑顔を見せてくれました。この短くも濃密なツアーで得た経験を糧にして、今後それぞれのバンドが唯一無二のアーティストとして、より高みへと飛躍していくことを願います。

この模様は4月にスペースシャワーTVにてドキュメンタリーとファイナル公演の豪華2本立てでオンエアされます。こちらにも注目ですね!

【オンエア情報】
スペースシャワー列伝JAPAN TOUR 2017 ~10th ANNIVERSARY~ドキュメンタリー編/ライブ編
ドキュメンタリー編:4/21(金)24:30~25:30
ライブ編:4/28(金)24:30~25:30
リピート放送:5月予定

<関連リンク>
スペースシャワー列伝

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