フェスに着ていく服がない!ユニクロで全身コーデしてもらった
ネット上では古くより「服を買いに行く服がない」という、おしゃれに対する絶望と、自身とファッショニスタとの間によこたわる断絶を見事に謳った名言がございますが、それはフェスにもあてはまります。
そう、「(フェスには行ってみたいけど)フェスに着ていく服がない」問題です。
かつての筆者もそうでした。
▲今ならもれなく、フィットネス系CMのように回転しそうなビフォア普段着。筆者の髪型はある意味、黒夢の清春に見えなくもない。男女ともに私物
まず、一度も行ったことがない現場だけにその雰囲気やドレスコードが読めません。これは後ほど思い知ることになったのですが──普段は真面目なビジネスマン風の男性が、フェスだからってド派手なタイダイ染めのTシャツではっちゃけていると、堅いヘアスタイルとのちぐはぐ感がかえってダサさを際立たせてしまうのです。
また、時期や会場によって洋服に求められる機能性も異なります。軽快さを追求したら思わぬ寒気や雨で凍えたり、あらゆる準備をしたら今度は荷物が増えすぎて身動きが取れなくなったり、とどこまで備えておけばいいのかわからないのです。
とはいえ、決して安くはないフェスチケット。おしゃれ方面は極力安く済ませたい。だったらプチプラブランドやファストファッションブランドなど、コスパに優れたブランドに、フェス用の全身コーデをお願いするのはどうか?どうせなら各ブランドさんを巡る連載にしてもいいんじゃないか?
そんな都合のよいたくらみを抱えて訪れたのは、ご存じユニクロ。第1回のテーマは、これからの季節に増えがちな「冬の屋内型フェス」です。具体的な例を申し上げますと年末に開催されるフェス「COUNTDOWN JAPAN 15/16」の会場である幕張メッセでは、ライブを観ている最中は激しく汗をかくので暑さ対策が必要な反面、休憩中や移動中などじっとしているとグングン体が冷えるので寒さ対策も必要、と極端なコンディションです。
こちらを男女2パターンずつ、ユニクロさんにコーデしてもらった結果がこちら!ドジャーン!
▲メンズコーデ例01:ウルトラライトダウンリブブルゾン(7990円/一部店舗のみで販売)、STAR WARSグラフィックT(1500円/一部店舗のみで販売 ※売り切れ次第販売終了)、ストレッチスキニーテーパードカラージーンズ(2990円)、キャップとスニーカーとビールは私物
細身のブラックジーンズに、今季初登場のブルゾン型ダウンでシンプルにまとめていただきました。なんかシックで賢そうに見えますね!
「冬のフェスは寒暖差が激しいと思いますので、Tシャツとウルトラライトダウンの組み合わせが最適だと思います。ダウンを収納できるポーチ付きなので、ライブ中はカラビナでポーチを腰にぶらさげてもらって、肌寒くなった時に羽織る。インナーには今が旬の『STAR WARS』をセレクトしましたが、会場でフェスTシャツを買って、早速着ちゃうのも全然アリだと思います」(ユニクロPR若林さん)
確かにフェスファッション初心者は、会場限定のフェスTシャツを着ちゃうのが無難かもしれませんね。ではもうひとつのコーデは?
▲メンズコーデ例02:ヒートテックニットキャップ(990円)、ウルトラライトダウンシャツジャケット(6990円)、オックスフォードシャツ(2490円)、ボアスウェットパンツ(2990円)、コーヒーとスニーカーは私物
こちらは一転、スウェットパンツにシャツスタイルと、いま流行りのノームコア(究極の普通感)でまとめてきましたね。これまた今季初登場というシャツ型ダウンをエプロン状に腰にまくと、まるでフェス屋台からちょっくら抜け出してきた、バリスタ的な玄人感がにじみ出ます。
「大きめサイズのスウェットで、この冬トレンドのワイドパンツを取り入れてみました。通常、下半身にボリュームがあると上半身はスリムに見せるのがセオリーですが、Tシャツやダウンベストだとゆるくなりすぎるので、ここは襟付きシャツでキレイめにまとめるのが良いと思います」(ユニクロPR若林さん)
確かに!実際フェス会場では襟付きシャツ人口が少ないので、かなりのおしゃれ上級者っぽく見えること請け合いです。
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