(C)SUMMER SONIC

ダンスミュージック界の大御所!アンダーワールドで踊れる準備はできていますか?

  • twitter
  • facebook
  • line

今年のサマソニのヘッドライナーであるアンダーワールド。
ダンスミュージック界のトップアーティストとして君臨している彼らの活動期間は約30年に渡ります。誰もが踊りたくなる、音楽好きには定番アーティストですよね。そんな彼らの歴史を改めて振り返ってみましょう。

最初はロックバンドだった!

オリンピックの音楽監督をするほどの国民的アーティストの地位を確固とするずっと昔、アンダーワールドはロックバンドだったということをご存知ですか?カール・ハイドとリック・スミスはSCREEN GEMZ、Freur、というバンドを経て、1987年にアンダーワールドを結成します。しかも結成当初もまだバンド形態でメンバーも複数いました。

Freur 「Doot Doot」

いかにも時代を感じるサウンドに、ファッション!カールもリックも若い!2人にもこんな頃があったんですね〜。この後カールとリック以外のメンバーが脱退し、新たにダレン・エマーソンがメンバーに加わることによって今のテクノ系ダンスミュージックにシフトチェンジしていきました。彼らの音楽がロック好きにも受けるのは、この頃の音楽的感性があるからかもしれませんね。

「トレインスポッティング」でヒット

そんな彼らが大ヒットするきっかけになったのがダニー・ボイル監督の映画「トレインスポッティング」。このエンディングに使われた「Born Slippy(Nuxx)」が大ヒットしました。

劇中歌には他にもイギー・ポップ、ブライアン・イーノ、プライマル・スクリーム、ブラー、ニューオーダーの楽曲が使用されており、音楽好きにはたまらない映画。まだの方はぜひ観てください!「Born Slippy(Nuxx)」が流れるラストシーンを見たらこの曲がさらに好きになりますよ。そして、この曲のヒットはアンダーワールドの名前を世界に広めただけでなく、世界中の様々な音楽シーンに大きな影響を与えました。
「トレインスポッティング」はオリジナルキャストでの続編の制作が始まっているのでそちらも公開が楽しみですね!

数々のヒット曲&名ステージ

彼らはこのヒットの後も積極的に活動を続け、「Two Months Off」など数々の名曲を生み出します。そして彼らの人気を確固たるものとし、ワールドツアーや海外フェスへの出演など、世界中を飛び回り多くの人たちを踊らせてきました。もちろん、ここ日本でも来日のたびに、素敵なステージを披露してくれました。

【1999年 フジロック】
1999年に初めて苗場で開催されたフジロックのホワイトステージのトリとして出演。入場規制がかかるほどの人気ぶりでした。あの大自然の中で電子音と映像に酔いしれるなんて日本人には初めてのことだったのではないでしょうか?カールのダンスもキレッキレッ!この日のステージをフジロック伝説のステージの一つに挙げる人も多くいます。この後ダレン・エマーソンが脱退し、現在のカールとリックの2人組となりました。

【2008年 フジロック】
2人体制となってから人気ダンスミュージックフェスティバル、エレクトラグライドには2000年〜2005年で3度出演し、2003年のフジロックでは初めてグリーンステージに出演。2008年、2度目のグリーンステージでは終盤にステージの天井から大きな風船が大量に客席に流れ込み、観客もカールもテンションマックス!当時の最高動員を記録する素晴らしいステージを披露しました。

【2011年 ソニックマニア】
2011年には復活したソニックマニアに出演!震災で海外アーティストのキャンセルもある中で日本のファンに温かい言葉を送ってくれました。

僕達が愛してやまない国が大変な苦難を強いられているのを見るのは、言葉では表現できないほど悲しい。微力ながら日本のみなさんに毎日思いを馳せ、お祈りを捧げています。 ― カール・ハイド

そして迎えた当日。なんと1曲目から彼らの代表曲でもある「Rez/Cowgirl」で一気に会場の温度を上げ、カールはステージを飛び出すなど、この日もかなりの盛り上がりを見せました。

ソニックマニア2011

ソニックマニア2011

ロンドンオリンピック

ソニックマニアの翌年、彼らの出身であるイギリスで開催されたロンドンオリンピックでは開会式の音楽監督を務めました。芸術監督は映画監督であるダニー・ボイル、とトレインスポッティングコンビでの開会式は、デビッド・ベッカム、モハメド・アリなどのイギリスの著名人が数多く出演し、エリザベス女王が映画「007」のジェームス・ボンド役ダニエル・クレイグと一緒にヘリコプターからダイブして登場するなどエンターテイメントに溢れ、過去最高の開会式とも言われています。

今年はニューアルバムをリリース!

そして今年4月に6年ぶりとなるアルバム「Barbara Barbara, we face a shining future」をリリース。それと同時期に彼らが所属するデザイン集団「TOMATO」の25周年イベントが渋谷パルコで行われ、そのオープニングイベントに参加するために来日したのは記憶に新しいですね。ミュージックステーションに出演したことも大きな話題となりました。

@Parco #Shibuya

Karl Hyde (Underworld)さん(@underworld)が投稿した写真 –

ニューアルバムリリース後のフェス出演は2011年のソニマニ以来ということでこちらのアルバムはぜひチェックしておきたいところ!もちろん彼らのことですから、代表曲の数々も惜しみなく聞かせてくれることでしょう。

こうして彼らのこれまでのキャリアを振り返ってみると、活動期間の長さだけでなく、世界的に彼らが残してきたことの凄さを改めて感じます。カールは今年59歳!(ちなみにリックは57歳)ライブ映像を見た人はお分かり頂けると思いますが59歳とは思えない、あのキレッキレのダンスを生で拝みたいですよね。ちなみにあのダンスは即興だというんだから何が飛び出すかわからない!サマソニのステージも絶対に見逃せません。カールに負けないくらい踊っちゃいましょう!ジャンル関係なく、どんな音楽好きも踊りだしたくなる音楽を聴かせてくれるはずです。


サマーソニック2016
2016年8月20日(土)・21日(日)
東京会場:QVCマリンフィールド&幕張メッセ
大阪会場:舞洲サマーソニック大阪特設会場
<関連リンク>
SUMMER SONIC 2016