【来日直前】見逃し厳禁のライブセットを披露するフルームの魅力に迫る
海外ではヘッドライナーも務めるほど人気を誇るフルームがライブセットで来日。見逃し厳禁の彼のライブの魅力、見所をご紹介します。
フルームとは?
オーストラリア出身のアーティストフルーム。
元々、クラブを中心に別名義で活動していましたが、ルールや制約があるクラブ・ミュージックに飽きてしまったそう。もっと自由に壮大な音楽を作りたいと、サイドプロジェクトとして同時進行していたフルームを本格的に始めたところ、そのサウンドが高く評価されることとなりました。現在ではフューチャーベースシーンの代表的な存在として扱われるようになり、彼のサウンドを真似た楽曲も増えています。
昨年リリースしたアルバム「Skin」は、最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞を受賞。ゲストでベックも参加しています。
「Tiny Cities feat. Beck」
また、ディスクロージャーなどのリミックスや、今年リリースされたヴィンス・ステープルズのアルバム「Big Fish Theory」に収録されている「Yeah Right」、様々なメディアで絶賛されているロードのアルバム「Melodrama」などプロデュース業でも活躍。
Vince Staples 「Yeah Right」
他にもチャーリーXCX「Boys」のMVに出演するなど、今年は多方面でフルームの姿を目にしました。
圧倒的なライブ感
音源もさることながら、ライブの評判もかなり高いフルーム。ライブセットで最大の魅力は、リリース音源とは異なるアレンジがその場で行われること。彼はPC、シンセサイザー、パーカッションなどを使用しその場で演奏しているため、機材や楽器を操る姿はもちろん、音源との違いを見つける楽しさもあります。
「Never Be Like You feat. Kai」
これまでクラブで踊らせるために楽曲制作していた彼は、それを目的としない今の自分の曲で踊る観客を見て最初はびっくりしたそう。曲が盛り上がるピークと静かなところの差をつけて、映画のようなライブを目指しているようです。
進化するステージセット
フルームといえば、世界観を際立たせるステージセットも話題です。
注目を浴びたのは2013年からスタートした母国・オーストラリアや北米、ヨーロッパなどを巡るワールドツアー「Infinity Prism Tour」。ここでツアータイトル名と同じInfinity Prismと名付けた、LEDライトとミラーで構成される六角形の照明を披露。ビジュアル面でも楽しめるステージセットでオーディエンスを魅了しました。
Infinity Prism
こちらのライブではInfinity Prismに加え、バックの照明も六角形。これによってさらに奥行きが感じられ、迫力が増しています。
「Hyperparadise (Flume Remix)」
Infinity Prismの制作は、「Star Wars」のコンピレーションアルバム等のアートワークを手がける、オーストラリアのデザインスタジオToby and Peteによるもの。彼らは2015年に行われたツアービジュアルの作成も行っています。
新しいステージデザインが披露されたのは2016年。クリアなキューブ型のセットへと進化しました。コーチェラやロラパルーザなどの大型フェスではステージ上部にもキューブ型の照明が配置され、より豪華になっています。思わず写真や動画を撮りたくなるような、大迫力のステージセット。オーディエンスのうっとりした顔や歌を口ずさむ姿には、フルームの人気の高さが伺えます。
「Never Be Like You feat. Kai」
また、オーストラリアの音楽業界の優れた作品を称える音楽賞「ARIA Awards 2016」の授賞式では、花の装飾が埋め込まれたセットで登場。ストリングスも加わり、授賞式という特別な場を意識したステージングをみせてくれました。
Live at the ARIA Awards 2016
日本でのライブセットも期待大
今年もボナルー、ロラパルーザなどの大型フェスに多数出演したフルーム。昨年から引き続きキューブ型のステージセットを披露しているようです。
「Hyperreal (feat. Kučka)」
そんな彼の来日公演はもうすぐ。過去に何度かプライベートで訪れるほど日本がお気に入りの場所だそう。今回大阪へは初めて行くようなので、とても楽しみにしているようです。
海外ではソールドアウト公演が続出するほど高い人気を誇っており、世界中のフェスにも引っ張りだこである彼のステージを日本で観られるこの機会は絶対に見逃せません。