MY BLOODY VALENTINE

【ソニックマニアライブリポート】MY BLOODY VALENTINE

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 深夜1時半、クリスタルマウンテンステージ。そこにはとても異様な光景が広がっていました。ステージ上にはおびただしい数のギター、そして、まるで壁のように積まれたアンプ。ステージの入り口では耳栓が配られ始めました。演奏がこれから始まるのにもかかわらず。違和感だらけの空間が創り上げられた中、満を持してステージ上に登場したのは、シューゲイザーの草分け的存在、アイルランド出身のマイ・ブラッディ・ヴァレンタインでした。

 1曲目はライブでおなじみの「I Only Said」。颯爽とメンバーが現れて、どうってことないかのように演奏が始まりました。しかし、聞こえてくるサウンドがどうかしてるのです。あまりにも轟音すぎる。シューゲイザーのバンドのライブに参加したことない人はきっと驚くでしょう。それほどの爆音でした。まるで「これがシューゲイザーだ」と訴えるかのようでした。

「When You Sleep」「new you」「Only Shallow」「Soon」など新旧の人気曲を織り交ぜて披露。新曲も披露していました。中盤で披露された名曲「To Here Knows When」降り注ぐ轟音のシャワーがあまりにもエモくてなんだか泣きそうになりました。爆音だけど、それが気持ち良い。降り注ぐギターの音が身体中に伝わり、とても幻想的でした。

 最後の「You Made Me Realise」では、15分にわたる壮大な間奏を披露。オーディエンスは、そのあまりにも美しすぎる轟音に包まれ、ただ身を任すのみでした。この、言葉にできないほどの感動は、きっとライブで実際に聴かないと体感できないと思います。まるで単独公演を観ているかのような、2時間近くにわたる熱いステージは幕を閉じました。