【サマソニ東京ライブリポート】MIKE SHINODA of LINKIN PARK


5年前、私はとある大好きなバンドを観るために、サマーソニックのマリンステージに足を運んでいた。そのときのことはあまり詳しく覚えてないが、とにかくすごいステージだったことは覚えている。しかし、まさかそれが私が観る最後の完全体のリンキン・パークになるとは、あのときはこれっぽっちも思ってもいなかった。
突然の訃報から1年。5年前と同じステージに現れたのは、リンキン・パークのメンバーであり、故チェスター・ベニントンの盟友でもあるマイク・シノダだ。
この1年はファンにとってもメンバーにとっても辛い1年だった。マイクや残されたメンバーはきっと、これからどうやって歩みを進めていくべきか大いに悩み苦しんだはずだ。しかし今日、彼は「MIKE SHINODA」ではなく、「MIKE SHINODA of LINKIN PARK」としてステージに立つことを選んだ。

ステージ上で、意外にも彼は楽しそうにパフォーマンスしていた。ソロ曲だけでなく、リンキン・パークの名曲をアレンジして何曲も披露した。途中でチェスターが好きだったピカチュウの格好をして歌い出したり、頑張って用意した日本語でMCしたり、とにかく陽気だった。
彼はステージでチェスターとの思い出話をたくさん語ってくれた。初めて出会ったときのこと、そしてチェスターへの想い。彼の話を聞いているうちに、私の目から自然と涙がこぼれ落ちていた。周りにいた人たちもみんな泣いていた。彼は一通り話し終えたあと、ファンのみんなに感謝の気持ちを述べた。1年間支えてくれてありがとう、と。そして、そのままピアノのみでリンキン・パークの名曲「In the End」が演奏された。チェスターのパートを、マイクは観客に歌わせた。みんなでチェスターのパートを大合唱した。まるで天国にいるチェスターに捧げるかのように。この空間があまりにもエモくて、どうかしてしまいそうになりながら全力で合唱した。
終盤、マイクがアリーナまで降りてきて、観客の近くで歌い出した。それがかつてのチェスターの姿と重なった。それを見てまた泣きそうになってしまった。
チェスターはもうここにはいない。でもこのステージを経て、マイクが着実に歩みを進めていると感じた。今後の活動が非常に楽しみだ。

text:AndMore!編集部

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