15th LIVE REPORT

Marilyn Manson

正直に告白しよう。2012年の新木場SUDIO COASTでの来日公演以降、少々マンソンから離れていた。ブラック・ミュージックに意識が行き始めたのが直接的な原因だが、例の3部作を超える作品から離れられなかったというのも大きな要因の一つである。が、その考えを即座に改めなければならない事件が起きた。新作「ザ・ペイル・エンペラー」のリリースである。この作品には、離れていた私を一気に引き戻す圧倒的な力があった。「The Mephistopheles Of Los Angeles」などでは新たな一面を見せつつ、「Deep Six」ではマンソン節全開なサウンドを聴かせてくれる。無論、このアルバムを購入して以来ずっと聴いている。そうしてすっかりマンソン信者に舞い戻った私は、この日を待ちわびていた。

なんと一発目から「Deep Six」!「Killing Strangers」から繋ぐかと思いきや、そんな前置き的演出は必要なかった。エキセントリックにステージ上を動き回る姿は、まさに私たちが求めていた「ダークヒーロー」そのものである。CD音源とほとんど変わらない強烈なヴォーカルも見事としか言いようがない。それどころか、2012年の頃よりも更に進化している。いやはや、恐ろしい人だ。2曲目に「Disposable Teens」を持ってくるあたり、オーディエンスを休ませるつもりは毛頭ないらしい。時代が変わっても全く色褪せることがないと音楽性と、危険な香りが充満するステージ。やはり別格だ。

「Antichrist Superstar」~「The Beautiful People」(この2曲の繋ぎで興奮しないファンはいない)では、人種間の違いを絡め、曲の価値観を普遍化する。更にそこへブラック・ジョークも忘れずに叩き込んでくるのだから、こちらはヒヤヒヤものだ。演出上手なところも相変わらずである。事あるごとに、「昨晩(ソニックマニア)の方がラウドだったぜ?」と言われたのが少々悔しいが、今回は私の「マンソン熱」を再び上げてくれたことに感謝したい。Tシャツももちろん買った。

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

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MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

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9mm Parabellum Bullet

サマソニは7年振りの出演となる9mm Parabellum Bullet。

登場の瞬間から大歓声が上がり、期待の高さと根強い人気を感じさせます。今日を待ちに待ったファンに向けた1曲目は「Discommunication」。エンジン全開の激しいパフォーマンスと飛び跳ねるオーディエンスが1つになり、ライブを作り上げていく雰囲気はたまらないです。

そのテンションのまま2曲目の「ハートに火をつけて」へと展開し、バンドの力を見せつけるパフォーマンスに圧倒されます。

「新曲やるけどついてこれるかー!?」という叫び声から、9/9に発売のシングル「ダークホース」と「誰も知らない」を披露。新曲でさらなる盛り上がりを見せ、「黒い森の旅人」で少し落ち着いた後は「ここからはもっとガシガシ行こうと思うんですけどどうですかみなさん?後ろの方も毛穴まで見えてるからな!」と笑いを誘い始まった「Black Market Blues」。オーディエンスの盛り上がりも最高潮になり、「Cold Edge」「Taking Machine」へと休む間もなく続いていきます。

サマソニ最後まで楽しんでね!!とオーディエンスに声をかけ最後の曲「生命のワルツ」を披露。最後まで9mmの力強いパフォーマンスとオーディエンスの一体感を感じるステージでした。

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

Thom Yorke Tomorrow’s Modern Boxes

日が変わった深夜0時過ぎのマウンテンステージに溢れんばかりの人!今年初の開催となったミッドナイトソニック「HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER」にトム・ヨークがDJセットとして出演するということで、深夜にも関わらずたくさんの人が集まりました。

そしてついにトムが登場し、一曲目はソロ名義のファーストアルバム『The Eraser』に収録された「The Clock」を演奏。トムは機材を操作し、歌い、そして踊りまくります!いわゆるダンスではなく、トム自身が自ら求める音に対して、本能的に体を動かし喜びを表現しているような踊りに、会場も体を揺らします。

続いて「A Brain In A Bottle」ではエレキギターを取り出し、カッティングしながら歌います。DJセットだと聞き、色々と持ってしまった先入観を素敵に裏切ってくれます!

彼独自の高い声をその場で録音し、エフェクトをかけてループしたり、逆再生したシンセサイザーのサウンドが気持ちよく、ナチュラルハイになるばかり。

モニターに映る火山が高速で噴火を続ける映像や、星が広がるCGなどが、トムの奏でるエフェクトのかかった深いサウンドとあわさり、重ねて時間帯もあって、オーディエンスには虚ろな目で体を揺らす人もちらほら。トム・ヨークが作り上げる世界なかでどこまで広がっていく気分になりました。

ノンストップで演奏を終え、オーディエンスの歓声を受けながらトムがステージから去ります。しかし、歓声と拍手が鳴りやまず、皆が祈るように拍手を繰り返すと、再度トムがステージに登場!そしてアンコール「DEFAULT」を披露。気持ちよくリズムラインに、トムも観客も思うがままに踊ります。そして「アリガトウゴザイマシタ!」と楽しそうに挨拶をし、大歓声のなかステージを去っていきました。

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THE CHEMICAL BROTHERS

あのケミカルが、なんとサマソニ出演!と話題になって早数か月。ついにケミカル・ブラザーズがマリンステージで拝めるときがきました。

暗転したステージにスモークがたかれ、紫色のレーザが空を照らすと、スモークはまるで空に浮かぶ雲のように見え、観客は大興奮。迫力のサウンドはもちろん、パフォーマンスでもこちらの想像を優に超えるケミカル・ブラザーズ。期待に胸が高まります!

そして始まったのは「Hey Boy Hey Girl」!一気に会場のテンションが上がります。「EML Ritual」「Do it Again」と続き、先日発売となったニューアルバムに収録された「GO」を披露!さらに「Swoon」、「Star Guitar」とマスターピースを立て続けに演奏し、観客はナチュラルハイ状態に。

また、バックモニターに映っているCGで作られたキャラクターが会場のライトと連動をしたり、また色のついた丸が映像のなかで飛び跳ねるときには、実際の会場にも大きなバルーンが放たれてオーディエンスのうえを飛び跳ねたり、はたまた青と赤の巨大なロボットが突然ステージに現れ、曲を歌いながら目から光を会場中に飛ばしたりと、予想できない演出の展開にただただ圧倒するばかり。すべてのアイテムがケミカルの迫力のサウンドが演出とあわさり、独自の世界観を作り上げます。

新旧さまざまな曲を織り交ぜながら、ラストは「Block Rockin’n Beat」。ビッグ・ビートの真髄のサウンドを余すことなく感じさせる、圧巻のライブでした。

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ARIANA GRANDE

新世代の歌姫、ついにサマソニに登場!開演前のフロアには期待で輝くファンの瞳が溢れています。そして、ステージが暗転し、モニターにカウントダウンが開始されます。カウントがゼロになり、ついにアリアナが登場し黄色い歓声の嵐!

1曲目の「Bang Bang」がはじまり、「可愛すぎる!」「どうしよう、ヤバイ」と人々は喜びと混乱の入り混じった声をあげます。「日本のみなさん、元気ですかー!!」と、すこし拙いところがまた可愛らしい日本語であいさつすると、ファンも大興奮。

途中、ホイットニー・ヒューストン「every woman」や、マドンナ「vogue」などのカバーも披露。ダンスを抑えた楽曲でも、高音の美しい歌声で会場を魅了します。

中盤、アリアナの消えたステージのバックモニターに、海外の緊急速報のような映像が映し出されます。これは「One Last TIme」のMVと同じ世界観!バックバンドの弦楽器隊がイントロをアレンジして弾き始め、アリアナも登場して観客とともに「One Last TIme」を大合唱!

ラストは「Problem」。アリアナが「大好き!」と言って投げキッスをするたびに、ファンは男女問わず大興奮!思わず涙を流す女性も見受けられ、アリアナがもつ類稀な魅力をあますことなく発揮したライブとなりました!

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TUXEDO

今回の彼らはバンドセットでのパフォーマンスでしたが、もう他のプレイスタイルでは聴けないです。決して物足りないという意味ではなく、このバンドの実力が凄過ぎました。別格のテクニックとツボをつくメロウな展開。文字通り、バンドメンバー全員が衝撃的な熟練度を見せていましたね。カッティング~早弾きまで、何でも出来るギタリスト。軽快なスラップでエッジの効いた低音を聴かせてくれるベーシスト。変幻自在にビートを刻むドラマー。ここぞというタイミングで顔を出すキーボーディスト。艶やかな歌唱で裏方に徹するサポート・ヴォーカリスト。あまりにも自分の好みだったせいか、一瞬で終わった1時間でしたね。

パフォーマンスの内容もすこぶる渋いです。「Number One」をプレイしてからは、すっかりTuxedoワールドでした。ビーチ・ステージというのも良かったですね。差し込む西日が彼らのパフォーマンスを優しく演出しているみたい。日本盤限定のボーナストラック「Without Your Love」を演奏してくれたときは、この国に生まれたことを心から感謝しました。そもそもなぜこの曲がボーナス扱いなのでしょう。こんなに良い曲なのに。

そして何より、Tuxedoのステージ最大の見所は、オーディエンスとの一体感にありました。彼らの時間帯はお客さんの年齢層が上がり、ファンクやソウルの黄金時代を知る大人で埋め尽くされます。「あの頃」のリスナーであれば、このバンドが如何にその時代への愛情を持っているのかを容易に理解できるでしょう。この時間のオーディエンスは、そんな彼らに強く共感しているようでした。「So Good」以降は、もはやソウル・ファンクのファンミーティングのような様相を呈します。いやはや最高の雰囲気ですね。ラストを飾った「Do It」は、大団円と呼ぶに相応しい盛り上がりでした。サマーソニック1日目のベストアクト。

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Manic Street Preachers

8年ぶりのサマソニのステージに立ったマニックストリートプリーチャーズ(MANIC STREET PREACHERS)は、今回「MANIC STREET PREACHERS performing ‘THE HOLY BIBLE’」と題して自他共に認める最高傑作のアルバム『THE HOLY BIBLE』の曲を順番通りに全曲披露するいわば「完全再現ライブ」をサマソニで成し遂げました。

メンバーがステージに登場すると大歓声がおきました。わりと新人アーティストが多いソニックステージですが、ヘッドライナーらしくベテランの貫禄溢れる姿に圧倒されました。

セットリストはもちろん『THE HOLY BIBLE』の曲順通り。一曲目の「Yes」から飛ばしまくります。

6曲目の「Revol」では会場が大きく揺れるほどお盛り上がり。観客たちは「リーーボール!!!」と叫びまくります。

ギターをギュインギュイン唸らせていました。

次の「4ST 7LB」では変則的なリズムの難解な曲にもかかわらず安定の演奏力で見せつけられました。

「Faster」では会場のテンションが再びマックスに。イントロのギターの音色が本当に美しかったです。興奮しました。音源で聴くよりも生で聞いたほうがその興奮を味わえるとおもいました。こういうところがフェスやライブのいいところですよね。

「P.C.P」まで『THE HOLY BIBLE』の曲を演奏しきったあと、ここで終わりかと思いきやほかのアルバムの名曲も披露するということで会場は大盛り上がり。

まずは「You love us』。サビでは「ユー!!ラブ!!アス!!ラブアス!!」と大合唱。会場が大きく揺れていました。

続いて1996年にリリースされた『Everything Must Go』より「A Design For Life」。サビでは「We don’t talk about love we only want to get drunk~」と大合唱。

曲の途中でマニックスの歩んできた、「影をともなった栄光の歴史」がふと頭によぎりました。彼らはここまでたどり着くのに幾度となく困難を乗り越えてきたのだと思うととても感慨深い気持ちになりました。

マニックスは音楽よりもそのバンド自体のほうをよくもわるくも評価されがちのバンドでしたが、ここまで演奏力をあげてこんな素晴らしいステージを披露する彼らに過去の面影はありませんでした。

2014年にリリースされたアルバム『Futurology』より「Walk Me to the Bridge」が演奏され会場の観客が一体となってジャンプしたあと、その流れで最後はアルバム『Generation Terrorists』より名曲「Motercycle Emptiness」。

会場のフルボルテージです。みんなが両手をあげて飛び跳ねて大盛り上がりでした。

ギターの美しい音色が胸に突き刺さるような心地でした。

サビでは「モーターサイコーエンプティネス!」と大合唱。ソニックステージのヘッドライナーにふさわしい感動的なステージでした。

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ALL TIME LOW

「日本公演は8回目だが、今日のライブは最高だぜ」
MCの際、ヴォーカルのアレックスがこんなことを言っていました。その言葉に強い説得力を感じるほど、圧倒的なパフォーマンスでしたよ。アーティストとオーディエンスの熱量が重なる瞬間は気持ちが良いです。アイドルバンドという括りから抜け、真のロックバンドとして評価が高まっていますが、その理由もはっきり分かりますね。ここまで凄まじい躍進を続けるバンドは彼らぐらいでしょう。

「Satellite」で幕を開け、静かな熱狂がステージを包みます。最初の2分だけで、彼らがどれだけ場数を踏んできたのかを容易に理解できました。MCで少年のようにはしゃぐ姿もまた、そんな彼らだからこそより愛おしく見えます。お客さんの女の子をステージに上げるサプライズもありましたが、楽しいので万事OKですね。彼女はアレックスとジャックの下ネタの通訳として招かれたわけですが、ナイスなサポートでした。どうやら、アレックスのピー(自粛)はピー(自粛)みたいです。

最後の3曲は怒涛の展開でしたよ。「今日は帰りたくないね」とアレックスが言うように、終わってしまうのが本当に名残惜しいライブでした。「Time-Bomb」のときの記憶が、踊り狂うあまりところどころ飛んでいます。なんと幸せな時間だったのでしょう。
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FACT

RAINBOW STAGEのトリを務めるのは、年内で解散することを発表しているFACT。

始まる前のモニターには、前回サマソニ出演時の様子やメンバーのインタビュー動画が流されており、会場は映像を見ながらFACTの登場を待ちわびる人でいっぱいになっていました。

「最後のサマーソニック全力で楽しもうな〜!」

FACT最後のサマソニ1曲目からFACTらしい迫力満点のステージが展開されます。そんなもんじゃねぇだろお前ら!!と力強い演奏にオーディエンスも拳を挙げて応えます。

ステージのスクリーンにはCLAPの文字が表示され、会場全体が拍手に包まれる中「ape」が演奏されると、RAINBOW STAGEはさらに大盛り上がりを見せます。

「この時間後悔したくないんだよ。お前らまだ行けるだろ!?」とバックスクリーンの映像と演奏が上手い具合にコラボしたステージ上で「slip of the lip」が流れると今度はスクリーンにjumpの文字が映されます。オーディエンスが一斉にジャンプして起きるフロアの揺れと演奏がまた会場の温度を高めていきます。

「思い出がたくさん詰まったフェスに最後出させて頂いてありがとうございます!」と最後に向けてさらに激しさを増します。休む暇もない渾身のパフォーマンスが続き、最後「a fact of life」で会場は一体感に包まれ、フロアには踊りだす人も居て、今日1番の盛り上がりを見せました。

「バンドやっててよかった。みんなで歌って欲しいんだ!」とアンコールでは「FOSS」を披露しました。

FACT解散前、最後の大きなステージであるサマソニでのパフォーマンスを見届けようと詰めかけたファンにとって、今日は最高のステージになったのではないでしょうか。

 

 

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MACKLEMORE & RYAN LEWIS

まずライアン・ルイスとホーン隊がステージに登場し、ピアノの美しいメロディと4つ打ちのバスドラムがマリンステージに響きはじめます。続いてマックルモアが登場し、「Ten Thousand Hours」がスタート。晴れた青空の下にホーンのが気持ちよく広がります。

2曲目は「Thrift Shop」!この曲に参加しているワンズも登場し、マックルモアの饒舌なラップやホーン隊のサウンドに、オーディエンスは大合唱で答えます。途中、ライブ仕様のアレンジも加えてテンションはどんどん上がっていきます。

「Some Love」では、ただでさえ涙腺の緩むメロディに加え、バックモニターに映し出された家族の映像がさらに感動を呼び、会場中で涙を流す人が。他にも、曲に合わせた映像が効果的に使われていて、上質なライブパフォーマンスが繰り広げられました。

ラストはスタンド席の観客も総立ちで「Can’t Hold Us」!暑い日差しのなか、みんな一体となり「Na na na na na na na na!」を笑顔で叫びます!マックルとライアンもこの盛り上がりにご満悦の様子で、ステージをあとにしました。

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