【サマソニ東京ライブリポート】CL

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開催直前にサマーソニックへの出演が決まった、元2NE1のラッパー・シンガーのCL。この一報が入ってきたときは小躍りした。今や世界規模で人気を博す彼女だが、なんとBlack Eyed Peasの新ヴォーカルに抜擢されるのではと噂されている。まぁあくまで噂の段階なので何とも言えないが、確実に言えることは、もはやCLは本当にワールドスターになりつつあるということ。近い将来、なかなか日本ではお目にかかれない存在になりうるかもしれない。その意味でも、彼女の緊急参戦は特筆すべき出来事であった。

2NE1の頃から、CLは毛色が違っていた。何というか、無国籍な印象があった。「語学に堪能」というストロング・ポイントが作用している部分もあるが、それとは別に、彼女は根っこの部分から「アジア」という枠組みに収まっていなかったように思う。K-POP然としておらず、かと言ってUSラッパーのフォロワーでもない。今回初めてライブで『LIFTED』や『Doctor Pepper』を聴いたけれど、そのスケールの大きさには舌を巻くしかなかった。トラップの危うさや怪しさを、このクオリティで再現できるアジア人のアーティストは、今は恐らく彼女しかいない。

本当にBlack Eyed Peasの新ヴォーカルに抜擢されたとして、彼女の実力が疑問視されることはないだろう。締めに披露された2NE1時代のキラーチューン『I AM THE BEST』が、やたら懐かしく聴こえた。