【サマソニ東京ライブリポート】PHOENIX

  • twitter
  • facebook
  • line

マウンテンステージに登場したのは、フランスのインディーロック界の重鎮・Phoenix(フェニックス)。2006年、2009年、2014年とサマソニに出演し、これで4度目の登場。

Phoenixのライブを観た人が、きっと共通して思うことがあります。それは「Phoenixほど、実際に生で観ることをオススメできるバンドはなかなかいない」ということです。もちろん音源だけを聴いても、Phoenixは最高です。でも、ライブを観たらもっと好きになること間違いない、そんなバンドなのです。

ギターの美しい轟音、細部までこだわり抜かれた背景の映像や演出、そしてボーカル・トーマスのいい意味で過剰なファンサービス。すべてはライブ会場でしか経験できません。

「J-Boy」から始まったステージでは、まるでベストアルバムを聴いているかのような、名曲のオンパレード。「Entertainment」「Lizstomania」「Trying To Be Cool」「Girlfriend」「Ti Amo」など披露すると、会場は一気に盛り上がります。

代表曲「If Ever Feel Better」ではステージからボーカルのトーマスが観客のところまで降りてくるパフォーマンスも。「Fior di Latte」では会場一体となって大合唱。なんて気持ちの良い空間がそこに広がっていたのでしょうか。その後も「Rome」「1901」などさらにたたみかけるように名曲を惜しみなく披露。

途中、何か喋り出すのかと思いきや、「喋ってる時間なかったわ!ほらミュージック!ミュージック!ミュージック!」と発言だけしてすぐに演奏に戻ります。ここまで観客の気持ちを考え抜いた、素晴らしいバンドが他にいたでしょうか。

その後、マイク持って観客のところまでやってきて、観客の中心に立って歌う姿も。観客の近くを通るときも全員とハイタッチしていてファンサービスがとにかくすごい。なんてバンドなのでしょうか。

このライブが終わったあと、形容しがたい「幸福感」を得ていました。きっとその会場にいた全ての人がそう感じていたでしょう。

コメントはこちらから