エリカ・バドゥ、デ・ラ・ソウルらが豊洲に集結!「SOUL CAMP 2017」ライブレポート

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10月7日(土)・8日(日)に東京 豊洲PIT / MIFA Football Parkにて開催された「SOUL CAMP 2017」。
天気にも恵まれ、普通のロックフェスとは一味違い、ヒップホップやソウルミュージックを存分に堪能できた濃密な2日間でした。

そんな2日間のライブアクトを一部ですが紹介します。

10月7日(土)

ROY AYERS

サンプリングソースとしてヒップホップ世代からも絶大な支持を集めるロイ・エアーズはドラム、ベース、鍵盤、ヴィブラフォンのシンプルな構成。序盤、ヴィブラフォンの音の出力が悪く少々不安でしたが、その腕前は惚れぼれするものでした。「Searching」や「Running Away」など、曲数自体は少ないですが、1人1人のソロパートは尺が長く、クオリティの高さが圧倒的。まるでジャズフェスティバルに来ているかのような気分でした。ラストは「Everybody Loves the Sunshine」を披露。ロイ・エアーズをよく知らなくても、これだけは聴いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。名曲を生で聴くことができて感動しました。

ERYKAH BADU

「SOUL CAMP」の開催前にも単独公演を複数回行っていたエリカ・バドゥ。その評判もかなり高く、開始前の会場の空気からも期待が読み取れました。
定刻より少し押して、バンドメンバーのみのセッションからスタート。ドラム、ベース、パーカッション、鍵盤にDJが2人、コーラスは3人と大所帯。エリカ・バドゥが登場すると、「エリカ様〜!」という大きな歓声が会場を沸かす。「Hello」の「Hello Hello〜」の部分を聴いただけで鳥肌が立ち、ああ、本当に存在したんだ・・・と感動。突き抜けるような歌声やパフォーマンス力、オーラなど、全てがかっこいい。彼女のステージでは、他のアーティストでは使われなかったVJによる演出もあり、かなり雰囲気が高まります。特にエリカ・バドゥを囲むように当てられるレーザーによって神々しさが増し、まるで宇宙のよう。どの曲もアレンジが加えられ、音源とはもはや次元が違う。自らサンプラーを扱う姿や、歌のキメの部分でウサインボルトを彷彿させるようなポーズをしていたことも印象的でした。

ERYKAH BADU

「On & On」や「Appletree」など、今年で20周年を迎えたデビュー作「バドゥイズム」に収録されている楽曲も披露。ラストの「Bag Lady」では、フロアに降りてきて、観客に歌わせるシーンも。さらに服をめくってお腹を見せるチャーミングな一面も見せつけ、かなりご機嫌がよかったようでした。文句のつけようがない、サービス精神旺盛なセットリスト。フェスとは思えないほど大満足の贅沢な2時間弱でした。

10月8日(日)

KNXWLEDGE

昼下がりにDJブースに登場したノレッジ。実はこの日がアジアツアーの最終日だったそう。ノーウォーリーズの「Best One」や「Scared Money」、相方・アンダーソンパークの「Put Me Thru」などノレッジファンなら聴いたことがある楽曲を散りばめつつ、絶妙な選曲で会場にはメロウな雰囲気が漂っていました。スモークによる演出も気分を高めます。野外で聴くノレッジのDJセットはこんなにも心地いいものだったとは。細かい選曲は割愛しますが、個人的には夕日が出始めてきた頃に流れてきた「My Boo」が最高でした。

FAITH EVANS

ノレッジのDJセットを泣く泣く切り上げ、向かった先はフェイス・エヴァンスのステージ。始まる前から観客も大勢集まり、この日一番の動員数のように見えました。
ギター、ベース、ドラム、鍵盤、コーラス1名のバンド編成で登場。「I Don’t Need It」から始まり、パワフルに歌い上げる姿に釘付けになります。生で聴く「Soon As I Get Home」は大迫力で感動的。その後には「私、昔はバッドボーイのファーストレディだったじゃない。治安の悪い曲やるわよ」という内容のMCをして「You gets no love」を披露。表現豊かな彼女の歌声は魅力的でした。

FAITH EVANS

恥ずかしながらノートリアスBIGの元嫁という印象がほとんどでしたが、これぞディーバだ!と言わんばかりの圧倒的な歌唱力と魅せ方でただただ圧倒され続けました。ラストの「Love Like This」ではスタッフと思われる女性が踊りに出て来る場面も。フェイス・エヴァンス自信も汗だくになりながら、全身全霊で約1時間盛り上げてくれました。

DE LA SOUL

今年の「SOUL CAMP」を締めくくるのは、ヒップホップ界の大御所デ・ラ・ソウル。開始予定時刻の19時より前にDJでフロアを沸かしていました。
メンバーが揃ってライブが開始した途端、フロアは大歓声。「おまえら眠いんじゃないのか?」と煽るなど、コール&レスポンスで盛り上げるのが上手で、まさにエンターテイナー。「A ROLLER SKATING JAM NAMED ‘SATURDAYS’」や「Me,Myself And I」など、ヒットチューンを連発します。
終盤、ヒップホップ集団、ネイティブ・タンの話が出てくると、ブラック・シープが登場。実はこの日のトップバッターとして出演していたブラック・シープですが、彼らのステージでは機材トラブルのため一時中断。せっかくの再結成のステージが少々残念な結果に。しかしここで再登場、デ・ラ・ソウルとの共演が実現しました。アーティストのコラボレーションを観ることができるのは、フェスの醍醐味ですよね。この日2回目の「The Choice Is Yours」を披露し、オーディエンスを沸かしました。

DE LA SOUL

アンコールのラストは「Ring Ring Ring (Ha Ha Hey)」。これで盛り上がらないわけがない!最後まで踊らせてくれました。来年の開催も楽しみです。


MTV presents SOUL CAMP 2017
2017年10月7日(土)・8日(日)
会場:東京 豊洲PIT / MIFA Football Park

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