• 2018/01/26

ジ・インターネット、大熱狂の来日ライブレポート公開!


今や世界的人気を誇る紅一点ヴォーカル、シド・ザ・キッド率いる米ロサンゼルス出身のメロウ・ソウル・バンド、ジ・インターネットが約2年ぶりとなる単独来日公演を果たした。来日前から異様なまでの興奮と期待感が高まる中、迎えたライブ当日は大勢のファンが詰めかけ、バンドは新旧の楽曲を織り交ぜつつ、飛躍的な成長を見せつけた圧巻のライヴ・パフォーマンスを披露。そんな大熱狂のライヴ・レポートが公開となった。

ジ・インターネット来日公演ライヴ・レポート
2018年1月25日(木)@TSUTAYA O-EAST

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日本列島が記録的な寒波に見舞われた中で行われた、ジ・インターネット3度目の来日公演。 “ギャビー”からスタートしたのも意外だったが、バンドの配置が独特だった。キーボードのマット・マーシャンズ、ギターのスティーヴ・レイシー、ベースのパトリック・ペイジ・セカンドがほぼ横並び。ドラムのクリストファー・スミスこそ少し下がっていたけれど、顔がばっちり見える位置だ。そのゆるやかな線の前を、ヴォーカルのシドが浮遊するように動く。

今回の アジアとオセアニアを回るツアーは、個々のソロ活動を経て、バンドとしての4作目をドロップする前のタイミングで組まれたため、セットリストも『エゴ・デス』などからの曲が半分、ソロ作からの曲が半分という構成。自分の曲で前に出やすいための横並びにしていたわけ。3曲目でスティーヴくんの“Thangs” と“Ryd”を投入。弱冠19歳の天才トラックメーカーで、張り切って歌う姿が好ましい。ほかのメンバーが歌う間、シドは傍でコーラスをつけたり、にこやかに立っていたり。何かとお騒がせなオッド・フーチャー一派に属しているけれど、ジ・インターネットの面々は穏やかでクールな雰囲気だ。

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 ベッドルームとスタジオで作り込まれた重層的な音を、ドラムマシーンに頼らず再現できるのは、屋台骨を支えるドラムのクリスが凄腕だから。レゲエのダブを取り入れた曲での切り替えも見事だった。そして、何よりも高音なのに芯があり、でも柔らかに響くシドのヴォーカルの心地よさ。ブランディ〜アリーヤの流れをくむウィスパー・ヴォイス唱法を完成させていて、 “ジャスト・セイン”のコーラスで “you fxxcked up”と、かなりキツイ言葉をみんなに叫ばせても下品にならない珍しい人だ。
実は、一派に属するフランク・オーシャンがR&Bシンガーとしてほぼ初めてバイ・セクシュアルをカミングアウトしたあと、シドも続いた。ソロ作『フィン』は女性目線のまま、恋人を「ガールフレンド」と歌っている点でも歴史的な作品なのだが、それも瑣末なことだと思えるほど、シンガーとして素晴らしく、ひとりの人間としてチャーミング。センシュアルに歌い上げた“ボディ”が個人的にハイライトだった。今回のステージでそれぞれの魅力もよくわかった夜だった。ああ、次のアルバムが待ちきれない。
(文: 池城美菜子 Minako Ikeshiro)

【リリース情報】
最新アルバム
エゴ・デス『Ego Death』
発売中
●国内盤CD
2,200円+税
SICP- 4508
日本盤ボーナス・トラック 2曲収録 歌詞・対訳・解説付き
●配信
iTunes

日本限定デジタル・ベスト・アルバム
『ジ・インターネット-ジャパン・ヒッツ・コレクション』

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配信中
●配信
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