日が沈みかけ夕日が砂浜に浮かび上がるbeachstageに颯爽と登場したのは仙台から来たMONKEY MAJIK(モンキーマジック)。サマソニには五年ぶりの出場である。
夕日を背に涼しい風と共に、拍手の音が共鳴し、光を浴びて輝く笑顔が眩しかった。フィールド全体が清々しい興奮に包まれていくようであった。
届く音一つ一つにモンキーマジックの想いがぎゅっと詰まっているのが彼らの魅力だ。
リスナーにとってこの音楽が生きる糧になるような、心を軽くしてくれるような、そんなパワーがあり、説得力がある。
『together』では、風が心地よく吹き、空を見上げるとカモメが気持ちよさそうに羽ばたいていった。歌詞に
〜もしこの背中に 翼があったら いますぐキミに届けたい あふれだす幸せを〜
とあるように言葉が風に乗ってリスナーに届いたような感覚であった。
ラストを飾ったのは『空はまるで』
オーディエンスの歌に合わせて揺らす手は、歌詞でもあるように「いつの日か」とまた会えることを願っているかのようだった。
触れるものに想像を超える夢や希望、そして体験を与えてくれる最高にオーディエンスを楽しませてくれたパフォーマンスであった。