90年代UKロックを代表する世界一仲の悪い兄弟バンド、オアシス


世界で最も再結成を望まれているバンドでもあるオアシス。解散した現在でも世界中にファンがたくさんいて、その人気に応えてか、2016年12月24日(土)にドキュメンタリー映画が公開いたしました。
今回はそんなオアシスの25年間を振り返ります。

世界一仲の悪い兄弟バンドが誕生

Oasisさん(@oasis)が投稿した写真

オアシスと言えば、兄・ノエルと弟・リアムギャラガー兄弟。2人以外のメンバーはコロコロと変わり、デビュー当時の原型はほとんどありません。
ギャラガー兄弟は労働階級家に生まれ、幼少期はアルコール中毒の父親に虐げられ怯えて過ごしました。兄弟はその後、地元で有名な不良兄弟として名を馳せ、たびたび警察のお世話になるなど、学校や母親の手を焼かせていたようです。
そんな2人がバンドを始めたのは1991年、ポール・ “ギグジー” ・マッギーガントニー・マッキャロルと活動していたボーンヘッドがリアムを勧誘したことがきっかけです。当時、音楽ビジネス修行をしていたノエルが、「俺に曲を書かせるのなら」とすべてのリーダーシップを自分に委ねることを条件にバンドに加入しました。

もはや持ちネタ?兄弟喧嘩の数々

Oasisさん(@oasis)が投稿した写真

オアシスは複数のレコード会社の争奪戦の末、プライマル・スクリームなどが所属するクリエイション・レコーズと契約。1994年にデビューします。しかし、あの不良兄弟が大人しくバンド活動を続けるはずもなく、デビュー前から様々な問題を起こし、中でも2人の兄弟喧嘩は注目の的となりました。
デビュー後にはライブ中にリアムがドラッグを使用したことにノエルが激怒して喧嘩に発展。リアムはなんとタンバリンでノエルを殴打!これが原因でノエルがバンドを一時脱退しました。その後もツアーのたびに喧嘩勃発、この動画のようにステージ上での言い争いもしばしば。

時には殴り合いに発展する大喧嘩や、喧嘩が原因でその後のライブがすべてキャンセルになるなど、たびたび報道されることで、完全に兄弟の仲の悪さが世界中に定着してしまいました。

アルバムを通して見る名曲たち

兄弟喧嘩ばかり注目されがちですが、世界中に今もなおファンが多く存在しているのはやはり彼らの楽曲の素晴らしさでしょう。デビューアルバムは史上最速の売上でチャートの1位となり、一躍スターダムにのし上がります。そして、数々のヒット曲をリリースしブリットポップブームを牽引していくバンドとなります。

「Rock ‘N’ Roll Star」

オアシスのデビュー作「DEFINITELY MAYBE」の1曲目であるこの曲は、まだオアシスが無名だった時期に観客の前で歌って失笑され、激怒したバンドメンバーが、その観客に暴力を振るったという有名なエピソードがあります。リアムの声は当時、ピストルズのジョン・ライドンの歌い方に似ていると言われ、ビートルズとピストルズを同時に聴けるようなアルバムだと言われているんだとか。

「Wonderwall」

1995年にリリースされた2ndアルバム「(WHAT’S THE STORY)MORNING GLORY?」に収録されているこの曲は世界中でヒットしたオアシスの代表曲で、他のミュージシャンによって多くのカバーもされています。特にライアン・アダムスによるカバーはノエルのお気に入りでもあり、一時期ライアンのアレンジで演奏していたとか。リアムは2ndから一変して澄んだ歌声になり、いつしか「世界一のロックヴォーカリスト」とまで言われるようになりました。

「Stop Crying Your Heart Out」

映画「バタフライ・エフェクト」の主題歌に起用された、オアシスの名バラード。バンドとしての過渡期を経て、2002年にリリースされた5thアルバム「Heathen Chemistry」に収録されています。このアルバムからゲム・アーチャーアンディ・ベルがメンバーになります。

「Lyla」


2005年にリリースされた6th「Don’t Believe the Truth」に収録されているこの曲は後期オアシスの中でもとりわけ知名度・人気とも高く、ライブでは必ずといっていいほど演奏されました。このころにはノエルだけでなくバンドのメンバー全員が作詞作曲に参加しています。

ついに解散へ

2009年、これまで毎年のように兄弟喧嘩で話題を振りまいてきたギャラガー兄弟ですが、ついに別れのときが訪れます。当時、3年半ぶりとなる来日公演を行い、Mステにも出演して2曲披露しました。

夏にはフジロック・フェスティバルのヘッドライナーを務め、これまで以上に順調な活動を行なっていたオアシス。
しかし、フジロック直後の8月に開催されたイギリスの大型フェスV Festivalへの出演キャンセルによる兄弟喧嘩がついにノエルの脱退に発展。これまでも度々ノエルはバンドを離脱していたので、全世界のファンが「またそのうち仲直りするんでしょ?」と思っていたものの、ノエルは本気で脱退を表明しソロ活動へ進んで行きます。そして、リアムは残されたメンバーとビーディ・アイを結成しバンドは事実上解散となりました。さらにはノエル離脱の原因となったV Festival出演キャンセルの理由を巡り、リアムがノエルを名誉棄損で訴えるなど、2人の関係は泥沼化していきます。

再結成する日は来るのか?

解散してからも何かと話題のギャラガー兄弟。発言するたびにメディアに取り上げられ、最近ではご意見番のようなポジションになっていますね。今年ノエルはソロバンドでツアーを行なった一方、リアムは2014年にビーディ・アイを解散。再結成についてはこれまで何度か噂がありましたが実現には至っていません。しかし、噂が立つのも再結成を望むファンが多くいるからこそ。それほど世界中で愛された偉大なバンドなのです。

そんなオアシス初の長編ドキュメンタリー映画「オアシス:スーパーソニック」はバンドの結成からキャリアのピークといえる25万人を集めたネブワースでのライブまでの3年間をノエルとリアムを含めた関係者のインタビューで振り返ります。ギャラガー兄弟が製作総指揮を務め、数々の名曲と初公開映像満載となればファン必見!

『オアシス:スーパーソニック』予告 HD

ただ、ノエル曰く「中年ロッカーが昔を懐かしむ映画なんて絶対に観たくない」とのことなので、彼らの事をよく知らなくともオアシスメンバーと共にあの3年間を駆け抜けるような体験ができるのではないでしょうか?


オアシス:スーパーソニック
2016年12月24日(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開。

<関連リンク>
オアシス:スーパーソニック 日本公式サイト

text:つん子

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