レコ屋厳選！この夏にぜったい聴きたい、UK ロック！

日本の夏、フェスの夏!! ってぐらいに毎年盛り上がりを見せている、夏のロックフェスティバルが今年もいよいよやってきます。着の身着のままフェスに行くのもいいけど、いまキテるアーティストも知りたい！ そんな人に、この夏聴いておくべきアーティストを「TOWER RECORDS」のスタッフに聞きました♪ 第１回目の今回は、UKロックをご紹介します！

まずは、この夏、聴くべきUKロックアーティストを教えてください！

「CAST、AQUALUNG、JAMES BAY、HOT CHIP、RIDEの5組です！ キャストは、今年のサマーソニック2日目に出演しますね。今回のレジェンド枠は彼ら。旧作も含めて聴き直したい！ アクアラングは、5年振りの新作『10FUTURES』が素晴らしすぎる！これまでの彼自身の領域を遥かに超える緻密で繊細なサウンド構築には圧巻です。ジェイムス・ベイは新人ながら、『BBC SOUND OF 2015』第２位！ UK王道のシンガー・ソング・ライターで、デビュー作が素晴らしい。本年のサム・スミスとも位置付けられる期待アーティストです。ホット・チップは、新作『WE MAKE SENSE』が超名曲です。この夏の愛聴盤になりそう♪ 最後のライドは、今年、待望のフジロックフェスティバルに降臨します。こちらも見逃せないですね！」

どのアーティストもUKらしいクールなサウンド!! では、最近のUKロックのトレンドを教えてください。

「昨今は広義の意味で“シンガー・ソング・ライター”がトレンドだと感じます。昨年ブレイクを果たしたサム・スミス、エド・シーラン、FKAツイッグスに続き、本年の大本命ジェイムス・ベイなど。ソロアーティストが増えたのか、バンドが減ったのかは定かではありませんが……。また毎年のような、レジェンドのリユニオンも楽しみの１つです」

確かに、ソングライターの活躍が目立ちますね！ 白神さんは、UKロックの魅力は何だと思いますか？

「シーンの核となるアーティストの出現→似たようなバンドが大量に出現（ネクスト○○といった宣伝を使いまくる）→シーンの停滞→なかったことのような祭りの後の感じ……、を何度も何度も繰り返しながら、今なお、世界中の音楽ラバーを魅了していることです。ロック初心者の方は、ブリット・ポップ・ムーブメント（※）の盛況と終焉をドキュメンタリーで描いた、映画『LIVE FOREVER』をぜひ、観てみてください！ ロックの魅力をきっと感じてもらえると思います」
※1990年代にロンドンやマンチェスターを中心に発生した、イギリスのポピュラー音楽ムーブメント

なるほど〜、深い！
最後に、UKロックの魅力をもっと知りたい人は、まず、何から聴けばいいでしょうか？

「オアシスの『Champagne Supernova』!! 名盤『Morning Glory』の最後を飾る、名曲バラードです。“どれだけスペシャルな人が変わり果てたか……”の歌い出しが、なんとも感慨深い。シンプルかつ壮大でありながら、ラストでポール・ウェラーがギター弾くと、ロックの神様が降りてきます。必聴です！」

「この夏にぜったい聴きたい、UKロック」はいかがでしたか？ UK音楽シーンに台頭する、シンガー・ソング・ライターの存在……。とても興味深い！ 紹介したアーティストのCDをレコードショップでゲットして、来たる夏フェスに備えましょう♪