2010年にロンドンで結成されたwolf aliceは女性ボーカル、エリーを中心に結成された4人組バンドです。
今回は初来日。観客の多くは今回のサマソニで初めて生で彼らのライブを聴いたことでしょう。私もそのうちの1人でした。
ライブ前まで私は彼らのことを”静”なるバンドであると認識をしていました。ピンクの可愛いワンピースに身をつつんだエリーが登場したときにはイメージ通りだなと思いました。
しかし、実際ライブが始まると、それは大きな勘違いであることに気がつきました。彼らのライブはとても激しく、熱を帯びていました。
終始、力強いドラムのビートと激しいギターの轟音に驚かせられました。グランジやシューゲイザーの要素がこんなにも強いバンドだとは思いませんでした。
「You’re A Germ」では手拍子が起こり会場は大盛り上がり。最初のピークを迎えました。その後もエリーの落ち着いた歌声と高いシャウトの静と動のコントラストに圧倒されました。
私が最も印象的だったのはメンバーの演奏スタイルです。激しい間奏には全員が頭を垂れ下げて演奏するなどいかにもUKロックらしい演奏でした。とくにギターのジョフ・オディの演奏スタイルは、かつてのレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドのようで、終始鳴り響く轟音が印象的でした。
8曲目に演奏した「bros」では観客全員が手拍子していました。最後の「Moaning Lisa Smile」では耳に突き刺さるギターのリフに圧倒されました。
ふとスクリーンに観客の様子が映し出されました。気がつけばすごい数の人が集まっていました。初来日でしたがこれをきっかけに今後たくさん来日してくれるといいですね。