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KREWELLA

はい。この美人姉妹には色々ありました。2014年の末に「Say Goodbye」という曲を発表しましたが、音楽的にも、これまでの彼女たちのサウンドとは明らかに異質です。以前からメタルっぽいところはありましたが、この曲ほど表立ってはいませんでした。イントロのリフレインからだいぶ尖っております。ああ、もしかしたら彼女たちは本当に分岐点に立っているのかも、などという想像を巡らせておりました。

そこで今回のソニックマニア。なんとDJ(BtoB)+バンドセット。いよいよ確信に近づきつつありますが、ここは落ち着きましょう。ライブを観る前に妙な先入観を持ってしまいます。正体がよくわからない不安を抱えつつ、いざクリスタル・マウンテンへ・・・。

圧巻。「Helter Skelter」で幕を開けた彼女たちのショーは、生歌全開でひたすらエモーショナルでした。まさしく激情。続く「Live For The Night」では、観客のボルテージも最高潮に達しておりました。バンドサウンドがよく効いているんですよ!ノイジーなギターと、超絶パワーヒッターなドラムが彼女たちを支えていました。姉妹によるBtoBも見事です。Dyroの「Wolv」など、こってりしたEDMをかけたかと思えば、Blurの「Song 2」のようなロックナンバーを挟んできます。果てはハードスタイルにまで及んでいましたね。こう書くと「ごった煮ミックス」のようにも見えますが、不思議な統一感はありましたよ。肝心な「Say Goodbye」はと言うと、やはり一際バンドサウンドが映えていましたね。唸るギター!ドラムは乱打乱打!もう止まりません。ニュー・クルーウェラの誕生を目撃したような気になっております。

個人的には、今回のソニックマニアのベストアクト。

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Madeon

相変わらず、デッドマウスが他のEDMプロデューサーたちをディスりまくっています。「お前らはステージ上でプレイボタンを押しているだけだ!大金もらってんだから相応のテクニックを見せてみろ!」と、EDMのパフォーマンスのあり方そのものに疑問を感じているようですね。先日もアヴィーチーと火花を散らしていました。

が、そんな罵り合戦とは全く別次元にいるアーティストがいます。それがマデオン。この人のパフォーマンスは、デッドマウスが批判する「ボタン・プッシャー」のそれとは一線を画します。“Launchpad”と呼ばれるコントローラーを自在に操り、独特のステージを展開します。サンプリングした音源を組み合わせ、自分の表現として新たに昇華するんですね。使いこなすのに相当な技術を要するという点で、バンドマンが楽器を演奏するのと何ら変わりないわけです。今回のソニックマニアでも、その才能を遺憾なく発揮しておりました。

大きく分けて3つのパートに分かれます。“The City”から始まるEDM劇場。Nonsenseで幕を開けるトラップワールド。そして終盤に入り、ようやく新作アルバムの「アドベンチャー」的な世界へと突入します。同作品のジャケットが映像として使われたのは、本当に最後の段階です。オープニングとして使われることが多い“Technicolor”もこのフェイズだったことも、何か意図を感じさせますね。次の日への布石だったのかも?マリン・ステージに行った方、如何でしたか?

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