15th LIVE REPORT

Circa Waves

「もっともホットなバンド」に選ばれたこともあり、いま大注目のCirca Waves。

日本での活動も活発で去年のサマソニにも出演し、1月にはThe 1975の来日公演のサポートアクトを務めたり単独来日公演をしたりと何度か日本のステージにたっています。

しかしながら今回の彼らの演奏を聴いた人は誰しもがこう思ったにちがいません。

「演奏力が格段に上がっている」と。

一曲目の「Young Chasers」から爽やかで若さ溢れるステージ全開でした。

彼らのサウンドは00年代に流行した新しい流れを組み込んだガレージロックの総集編ともいえるキャッチーなサウンドです。初期のザ・リバティーンズに似ていてガレージロックなのになぜかUKな雰囲気がありました。

演奏の途中でサウンドは全然違うのにビートルズの面影を感じました。そしてあとから彼らがリヴァプール出身であることを知り納得しました。

演奏はまるでアークティックモンキーズのようで若いのにスター性に溢れていました。

途中で観客に座らせて一気に立ち上がらせる演出も取り入れ、観客たちは大盛り上がり。最後はデビューアルバム『Young Chasers』よりライブの最後を締める曲の定番となった「T-shirt Weather」。

曲の合間でギターをおいて観客のもとにハイタッチしにいく姿が印象的でした。

思いの外盛り上がったせいか最後の最後にはベースを投げたりシンバルかついだりスティック投げたりと、ハイテンションなメンバーがそれぞれ大暴れしてライブは幕を閉じました

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Slaves

今話題のイギリスのパンクデュオ、slaves。ドラムボーカルのアイザックとギターのローリーの二人組です。

立ちながら水平になっているドラムを力いっぱいたたくアイザックのスタイルはとっても「異様」でまるでドラムをもちながらマラソンをしているかのようでした。その出で立ちとバカ正直なパフォーマンスに思わず笑ってしまいました。

MCもまるで「芸人」。「Where’s Your Car Debbie?」の演奏前には、通訳のデニスさんをステージに呼びこの曲のエピソードを披露したのですが、見た目とは裏腹にデニスさんがあまりにも流暢に日本語をしゃべるのでそこで観客は爆笑。さらに「Where’s Your Car Debbie?」は「イエティに追いかけられて怖がっているときの歌」であるというエピソードで会場は大爆笑でした。

演奏では二人とも、いい具合の「悪さ」がにじみ出ていてかつてのピストルズなど王道パンクバンドを彷彿とさせるようなパフォーマンスをしていました。しかしながら演奏力はかつてのパンクバンドとは比べものにならないくらい高く、”音楽ってのは二人でも十分なんだよ”ということを見せつけているかのようなステージでした。

最後の「Hey」では二人とも楽器投げ捨て観客のもとへ。二人ともとにかく大暴れしていました。アイザックにいたっては観客に向かってダイブしていました。

最後大暴れしてステージに戻ると溜め込んだパワーを吐き出すかのような大音量のサウンドで観客たちは圧倒され観客たちは大盛り上がりでした。とにかく楽しいステージでした。

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Wolf Alice

2010年にロンドンで結成されたwolf aliceは女性ボーカル、エリーを中心に結成された4人組バンドです。

今回は初来日。観客の多くは今回のサマソニで初めて生で彼らのライブを聴いたことでしょう。私もそのうちの1人でした。

ライブ前まで私は彼らのことを”静”なるバンドであると認識をしていました。ピンクの可愛いワンピースに身をつつんだエリーが登場したときにはイメージ通りだなと思いました。

しかし、実際ライブが始まると、それは大きな勘違いであることに気がつきました。彼らのライブはとても激しく、熱を帯びていました。

終始、力強いドラムのビートと激しいギターの轟音に驚かせられました。グランジやシューゲイザーの要素がこんなにも強いバンドだとは思いませんでした。

「You’re A Germ」では手拍子が起こり会場は大盛り上がり。最初のピークを迎えました。その後もエリーの落ち着いた歌声と高いシャウトの静と動のコントラストに圧倒されました。

私が最も印象的だったのはメンバーの演奏スタイルです。激しい間奏には全員が頭を垂れ下げて演奏するなどいかにもUKロックらしい演奏でした。とくにギターのジョフ・オディの演奏スタイルは、かつてのレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドのようで、終始鳴り響く轟音が印象的でした。

8曲目に演奏した「bros」では観客全員が手拍子していました。最後の「Moaning Lisa Smile」では耳に突き刺さるギターのリフに圧倒されました。

ふとスクリーンに観客の様子が映し出されました。気がつけばすごい数の人が集まっていました。初来日でしたがこれをきっかけに今後たくさん来日してくれるといいですね。

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