フジロックでは、ロイヤル・ブラッドが驚きと熱狂をもたらしましたが、サマソニのサプライズ枠はマーモゼッツだと思います。UKでは様々なジャンルから才能ある新人が出てきますね。下火になりつつあるハードロック界隈で、彼らのような存在は非常に重要です。往年のロッカーたちに負けず劣らずの、バイタリティに溢れたライブでした。
1曲目の「Move, Shake, Hide」から飛ばしまくり。前置きなんてモノは一切ありません。ベッカ嬢のシャウトが冴え渡ります。喉に労働基準法があれば、彼女は真っ先に訴えられることでしょう。ステージ上を所狭しとかけまわり、惜し気もなく魂の叫びを聴かせてくれます。さながら、「休まないパティ・スミス」。始まりから終わりまで、ずっとこのテンションでした。抜群の美貌を全く有効活用しない姿も素敵です。それがむしろ強烈に色気を感じさせました。「Captivate You」では神々しさすら覚えましたね。恍惚とフラストレーションが混在するような表情。しばらく記憶の中に居座り続けそうです。
ラストを飾ったのは、やはり「Why Do You Hate Me?」。オーディエンスの盛り上がりも青天井です。もう終わりに差し掛かっているタイミングで全く・・・。またすぐにでも彼らに会いたいです。