タグ別アーカイブ: SUMMER SONIC 2015

IMAGINE DRAGONS

2013年のサマソニで初来日ライブを果たしたイマジン・ドラゴンズが2年ぶりに、しかもマリンステージのトリ前に出演。前回は和太鼓を使ったパフォーマンスが話題となりましたが、今年は使用せず、しかしよりダイナミックになったライブを果たしてくれました!

日が傾きはじめたマリンステージではじまったのは「Shots」。ウェイン・サーモンが奏でるエコーのかかったギターやダンのボーカルが、気持ちいいと同時にセンチメンタルなサウンドを生み出します。続けて2曲目の「Trouble」の終盤にはメンバーの各々がスネアドラムやバスドラムを叩く、イマジン・ドラゴンズのライブの醍醐味であるリズムセッションを披露。

「It’s Time」ではダンがサビのワンフレーズをゆったりと歌い上げると、マンドリンの優しい音色が印象的なイントロがはじまります。イマジン・ドラゴンズの、ライブでしか味わえない広がりを持ったサウンドや、見ている者を飽きさせない迫力のパフォーマンスが、初めて聞いたオーディエンスの心をも捉えはじめたのか、次第にフロア前方に観客が集まりだしました。

「I Bet My Life」ではダンが、両手を空に大きく広げるオーディエンスと一体となり、サビの「I bet my life on you!」を大合唱!喜びに涙を流す人の姿も。そしてラスト「Radioactive」。すっかり暗くなった空の下で、ダンが上半身裸で力を込めて叩くバスドラムの音がマリンフィールド中に響きます。気がつけば満員となっていたオーディエンスも、息を飲んでその様子を見守り、演奏が終わると大歓声が沸き起こりました。

圧巻のパフォーマンスとロックサウンドを余すことなく見せつけたイマジン・ドラゴンズ。これからのサマソニにとって重要なバンドになること間違いありません!

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MONKEY MAJIK

日が沈みかけ夕日が砂浜に浮かび上がるbeachstageに颯爽と登場したのは仙台から来たMONKEY MAJIK(モンキーマジック)。サマソニには五年ぶりの出場である。

夕日を背に涼しい風と共に、拍手の音が共鳴し、光を浴びて輝く笑顔が眩しかった。フィールド全体が清々しい興奮に包まれていくようであった。

届く音一つ一つにモンキーマジックの想いがぎゅっと詰まっているのが彼らの魅力だ。
リスナーにとってこの音楽が生きる糧になるような、心を軽くしてくれるような、そんなパワーがあり、説得力がある。

『together』では、風が心地よく吹き、空を見上げるとカモメが気持ちよさそうに羽ばたいていった。歌詞に

〜もしこの背中に 翼があったら いますぐキミに届けたい あふれだす幸せを〜

とあるように言葉が風に乗ってリスナーに届いたような感覚であった。

ラストを飾ったのは『空はまるで』
オーディエンスの歌に合わせて揺らす手は、歌詞でもあるように「いつの日か」とまた会えることを願っているかのようだった。

触れるものに想像を超える夢や希望、そして体験を与えてくれる最高にオーディエンスを楽しませてくれたパフォーマンスであった。
MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

Marilyn Manson

正直に告白しよう。2012年の新木場SUDIO COASTでの来日公演以降、少々マンソンから離れていた。ブラック・ミュージックに意識が行き始めたのが直接的な原因だが、例の3部作を超える作品から離れられなかったというのも大きな要因の一つである。が、その考えを即座に改めなければならない事件が起きた。新作「ザ・ペイル・エンペラー」のリリースである。この作品には、離れていた私を一気に引き戻す圧倒的な力があった。「The Mephistopheles Of Los Angeles」などでは新たな一面を見せつつ、「Deep Six」ではマンソン節全開なサウンドを聴かせてくれる。無論、このアルバムを購入して以来ずっと聴いている。そうしてすっかりマンソン信者に舞い戻った私は、この日を待ちわびていた。

なんと一発目から「Deep Six」!「Killing Strangers」から繋ぐかと思いきや、そんな前置き的演出は必要なかった。エキセントリックにステージ上を動き回る姿は、まさに私たちが求めていた「ダークヒーロー」そのものである。CD音源とほとんど変わらない強烈なヴォーカルも見事としか言いようがない。それどころか、2012年の頃よりも更に進化している。いやはや、恐ろしい人だ。2曲目に「Disposable Teens」を持ってくるあたり、オーディエンスを休ませるつもりは毛頭ないらしい。時代が変わっても全く色褪せることがないと音楽性と、危険な香りが充満するステージ。やはり別格だ。

「Antichrist Superstar」~「The Beautiful People」(この2曲の繋ぎで興奮しないファンはいない)では、人種間の違いを絡め、曲の価値観を普遍化する。更にそこへブラック・ジョークも忘れずに叩き込んでくるのだから、こちらはヒヤヒヤものだ。演出上手なところも相変わらずである。事あるごとに、「昨晩(ソニックマニア)の方がラウドだったぜ?」と言われたのが少々悔しいが、今回は私の「マンソン熱」を再び上げてくれたことに感謝したい。Tシャツももちろん買った。

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

MARILYN MANSON

WALK THE MOON

イギリスの友人に、このバンドを勧めてもらったことがあります。そのころはメジャーデビューしたばかりだったのですが、当時の印象としては「ネクスト・トゥー・ドア・シネマ・クラブ」でした。それがまさかこのベクトルで進化するとは・・・。80年代のディスコ・ナンバーを、現代風にアップデートしたような内容です。温故知新の体現者ですね。80’sに対する僕らの憧れを、リスペクトと愛情を持って代弁してくれました。今回がサマソニ初参戦でしたが、そんなキラキラしたサウンドを余すところなく届けてくれました。

ところで、「Shut Up And Dance」以外にもダンサブルなナンバーはありますよ!「Different Colors」や「Tightrope」などもプレイしてくれましたが、オーディエンス側があまり乗れていないようでした。しかしながら前者は、ライブで聴くとより魅力が滲み出ますね。海外では既にアンセム化しつつあるようです。個人的には「Work This Body」もお気に入り。夏フェスらしい内容も相俟って、体が勝手に動いちゃいました。

ただやはり「Shut Up And Dance」。今回のライブのラストを飾りましたが、一気に会場の熱気が爆発しましたね。揺れるマウンテン・ステージ。Walk The Moonが撤収した後も、この曲を口ずさむグループが多数ありました。

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modestep

Pendulumが6:4ぐらいでブロウステップとロックを融合しているとすれば、Modestepは綺麗に5:5の割合のクロスオーヴァーである。オーディエンスの数はそれほど多くはなかったが、それを補って余りある熱気に包まれていた。なんという迫力。強すぎるキックと破壊的なディストーションから繰り出されるサウンドは、観客の心をつかむのに2分とかからなかった。物凄く緻密に計算された音作りから、音楽的な素養の高さも感じ取ることができよう。断じて平凡なミクスチャーバンドではない。

ブロウステップ系のプロデューサー、Popeskaと組んだ「Another Day」は、その証明として打って付けである。ジョッシュ・フレンドのクリアなヴォーカルに次々と要素が乗ってゆく。そこから火力の高いドロップまで一気に展開されるわけだが、ライブでは更に激しく燃え上がるのだ。元フューネラル・フォー・ア・フレンドのドラマー、パット・ランディが、その技術の高さを見せ付ける。急な転調はお手の物、早打ちテクも遺憾なく発揮していた。CD音源だけでは気付けない、彼らの魅力の一つである。打ち込み系の音とバンドサウンドの見事な邂逅を見た。

あまり評判の良くない最新アルバム、「London Road」からも数曲披露してくれたが、生で聴くとこうも違うかと驚いた。特に「Machines」。これは絶対ライブで聴くべきである。バンドの規模的になかなか難しそうではあるが、可能であればぜひ今度は単独公演で見たい。
MODESTEP

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Clean Bandit

electroxの時とは全く客入りが違う!ステージ開始前からClean Banditの躍進の凄まじさを感じさせる熱気である。前回はニールが来れなかったり、飛行機トラブルがあったりと災難続きであったが、サマソニではその無念を見事に晴らしてくれた。

1曲目の「Real Love」から飛ばしまくり。今回もメイン・ヴォーカルはエリザベス・トロイが務めていたが、この人は歌が上手すぎる。月並みな言葉で申し訳ないが、このような純粋な表現でしか評価できない程、彼女はピュアな歌唱力の持ち主なのである。その上、オーディエンスの煽りも巧みと来るからもはや抗う術はない。3曲目の「Stronger」で、早くもソニック・ステージが地響きを上げ始めた。ここでもClean Banditの進化を感じることできる。以前は「Rather Be」以外でシンガロングが巻き起こることはなかった。わずか半年の間に、日本における彼らの存在感がとてつもなく大きくなったことが窺える。

新曲「Disconnect」も披露してくれたが、これがまた渋い内容である。ジャックのシンセサイザーの音色が冴え渡り、よりディスコライクな曲調だ。詳しくはオフィシャルの発表を待ちたい。そして、この日の完璧なセットリストの最後を飾るのはやはりこの曲、「Rather Be」である。それまでも熱狂の渦に包まれていたステージが、更に上のフェイズへ移行する。オーディエンスは狂喜乱舞し、熱量がそのまま蒸気となって立ち上ってゆくようだった。場内は割れんばかりの大合唱。前回よりもずっと完成度の高い、素晴らしいライブだった。

Clean Bandit

Clean Bandit

Clean Bandit

Clean Bandit

Clean Bandit

Clean Bandit

Clean Bandit

Clean Bandit

Clean Bandit

Clean Bandit

the telephones

サマソニ2日目のRAINBOW STAGEのトリを務めるのは、昨日のFACT同様
2015年をもって無期限活動休止を発表している、the telephones。
活動休止前最後のサマソニのステージを見届けようと、DISCOのTシャツを着た多くのファンがRAINBOW STAGEに詰めかけていました。

2日間の最後DISCOしましょうー!!
の掛け声と共にミラーボールが輝き、カラフルなカツラを被ったメンバーが登場。
1曲目から「I Hate DISCOOOOOOO!!!」を披露し、「HABANERO」と続きます。
テレフォンズお馴染みの、ステージを駆けまわるノブさんダンスもテレフォンズのライブの醍醐味ですよね!

そして先月出したニューアルバムから新曲「Something Good」と、思い出のインディーズ時代の曲「FREE THROW」を披露し
テレフォンズ結成から10年間の全ての思いを、サマソニの思い出と一緒にこのステージに刻んでいるような
そんな渾身のステージに見ていて感動してしまいました。
この場に来ているファン全員に向けた、最高のステージです。

「サマソニは2008年に初めてオープニングアクトで出てから計9回出て、独断と偏見で思ったことがあります。テレフォンズはサマーソニックのプロです!そして君たちがサマーソニックの踊れるプロです。これから踊るプロの実力を試そうじゃないか!踊れ〜!!」という言葉を聞き、フロアに立つ踊るプロ達は、各々が自由に体全体でDISCOを踊っていました。

ここから「Don’t Stop The Move、Keep On Dancing!!!」「Monkey Discooooooo」と続き
会場はメンバーとオーディエンスの息がぴったり合ったダンスフロアに様変わりしていました。

「Urban Disco」ではノブさんがオーディエンスに向かってダイブし、今日1番の熱気を帯びたままパフォーマンスを終えました。
終わった後も鳴り止まないアンコールに、「プロにはプロが応えないとね。」と「Love&DISCO」を演奏すると会場からは大歓声が巻き起こります。
楽しそうに踊るオーディエンスの姿を見て、テレフォンズはたくさんの人に愛されているバンドだなと実感しました。
もちろんわたしもテレフォンズが好きな1人です。

「We are the telephones!!!」
テレフォンズを最後の最後まで応援し続けたい、そしてずっと愛され続けるバンドであることを願っています。
the telephones

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9mm Parabellum Bullet

サマソニは7年振りの出演となる9mm Parabellum Bullet。

登場の瞬間から大歓声が上がり、期待の高さと根強い人気を感じさせます。今日を待ちに待ったファンに向けた1曲目は「Discommunication」。エンジン全開の激しいパフォーマンスと飛び跳ねるオーディエンスが1つになり、ライブを作り上げていく雰囲気はたまらないです。

そのテンションのまま2曲目の「ハートに火をつけて」へと展開し、バンドの力を見せつけるパフォーマンスに圧倒されます。

「新曲やるけどついてこれるかー!?」という叫び声から、9/9に発売のシングル「ダークホース」と「誰も知らない」を披露。新曲でさらなる盛り上がりを見せ、「黒い森の旅人」で少し落ち着いた後は「ここからはもっとガシガシ行こうと思うんですけどどうですかみなさん?後ろの方も毛穴まで見えてるからな!」と笑いを誘い始まった「Black Market Blues」。オーディエンスの盛り上がりも最高潮になり、「Cold Edge」「Taking Machine」へと休む間もなく続いていきます。

サマソニ最後まで楽しんでね!!とオーディエンスに声をかけ最後の曲「生命のワルツ」を披露。最後まで9mmの力強いパフォーマンスとオーディエンスの一体感を感じるステージでした。

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

SHISHAMO

緩やかなリズムのBGMの中、赤のオリジナルタオルを掲げ登場した女性3ピースバンド『SHISHAMO 』はサマソニ初登場であった。大歓声と拍手でオーディエンスが暖かく迎える。期待も大きいのか、後ろまで埋まるほどの人気ぶりである。

夏の暑さをも吹き飛ばすかのような透き通った涼しい声が室内に響いた一曲目は「量産型彼氏」
宮崎朝子(Gt.Vo.)はTシャツを腕まくりし、スラッとした白い脚を白いショートパンツから見せ、それを青い照明が照らし涼しさが更に増す。

曲間では
サマーソニック女子!
サマーソニック男子!
サマソニック一人で来た人!

という掛け声にオーディエンスが返し、SHISHAMOらしいのほほんとした空気が流れる。サマーソニック男子!の時には、男性たちの「ウォォォォ」という雄叫びが響いたのが、くすっと笑えてしまう面白さがあり、印象的であった。女性バンドならではの光景である。

ドカドカとドラムが鳴り響くなか、オーディエンス全員がタオルを回す!天井に向かって高く右手を挙げ、カラフルなタオルで会場が埋まった。

最後の曲「君と夏フェス」ではコミカルでキャッチーな歌詞とリズミカルなサウンドで夏フェスにピッタリであった。

絶対的音感と女性の心を掴むような素朴で可愛い歌詞が特徴の『SHISHAMO』サマーソニックには珍しい女性のアーティストで会場を沸かせた。

10月5日からはワンマンツアーも予定している。今後の彼女たちの活躍にも期待である。
SHISHAMO

SHISHAMO

SHISHAMO

SHISHAMO

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SHISHAMO

SHISHAMO

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ねごと

「未来航路」から「黄昏ラプソディ」のオープニングは、今まで見たねごとのライブの中で最も鮮やかな幕開けでした。サマソニでこれをやってのける度胸とセンスに感服です。あっという間に彼女たちの世界観へ引き込まれましたね。

最新アルバム「VISION」の奥深さは、ライブでこそ堪能できます。「黄昏ラプソディ」はその典型。絶対に生で聴くべき。ラストサビでは凄まじいカタルシスに襲われました。ビーチ・ステージという会場の特殊さもあり、驚異的なバンドグルーヴを体感しましたよ。刺すような日差しの下で聴く彼女たちのサウンドには、えも言われぬ高揚感があります。元々ライブ巧者ではありましたが、最近は更に拍車がかかっているように感じますね。アンセムの「カロン」でそれを証明してみせます。いよいよただのガールズバンドという括りに入れておくのは勿体無いと思いますね。

「わたしたちのことを知らない人もいると思うのですが・・・」と、MCで青山さんが言っておりました。が、この日のステージを聴いて印象に残らないわけがありません。わずか30分の尺で、その空間を自分たちのものにできるバンドなんてなかなかないですよ。ますます今後の彼女たちが楽しみになりました。

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