エレクトロポップロックの新星Smallpools。その音楽性と魅力
エレクトロポップロック界が大注目しているバンドSmallpools(スモールプールズ)が来週12月1日に日本単独公演を行います!
Smallpoolsは2013年から活動を開始し今年の夏、サマソニで初来日を果たしました。そしてサマソニのソニックステージのトップバッターを務めました。そして私たち予想をはるかに上回る大盛り上がりのステージとなりました!
そんなSmallpoolsの魅力をここで紹介したいと思います!
Smallpoolsの音楽性
まずロックにはその時代ごとに流行があると思います。例えば70年代ならハードロック、80年代ならパンクロック、90年代ならグランジロックなど。そして00年代からのオルタナブームの流れでとくに近年注目されているのがエレクトロポップロック。クラフトワークやニューオーダーなどがかつて地道に築き上げてそして近年開花したのがこのジャンルです。
エレクトロポップ界で代表的なのはPassion Pit、Owl City、Foster the People、Grouplove、Neon Trees、Walk the Moonなど。そして話題のthe 1975も一応オルタナロックという大きな枠組みに属していますが、中でもエレクトロポップに影響を受け実際にそれに近い音楽を展開しているといわれています。
そんなエレクトロポップ界に彗星のごとく現れたのが今回紹介するSmallpools。
彼らはまさにこのエレクトロポップの流行の波に乗り、時代が求める音楽を実現しているバンドといっても過言ではありません。
そのサウンドはキャッチーでポップ。そして良い意味でとてもキラキラしています。でもただ闇雲に流行にあわせているわけではないです。彼らはあらゆる困難を乗り越え、彼ら独自のサウンドを確立したのです。
拠点はロサンゼルス。ですがメンバー4人の出身地はバラバラ。ニューローク、ニュージャージー、オレゴン、そしてタイ。彼らの音楽が秘めている「あらゆる可能性」はもしかしたらこういうところから生まれているのかもしれませんね。
では、ここからさっそく彼らの楽曲を紹介したいと思います。まずは大ヒット曲であり、彼らが売れるきっかけとなった「Dreaming」です。1stアルバム『Lovetap!』に収録されています。この曲はザハイプマシーンで1位を獲得、ビルボードのオルタナティブソングチャートでは23位を獲得し、爆発的に大ヒットしました。
Dreaming
タイトル通り夢の中にいるようなキラキラしたサウンド。そして思わず口ずさみたくなるダンサブルなメロディ。この曲は現代の音楽ニーズにガチっとハマったのです。
また、明るい曲調とはうらはらに歌詞はとても切ないです。
「僕たちには行く場所がないんだ。神様頼むからこれは夢だといってくれ。僕らには逃げ場なんてないんだ。」
意外ですよね。明るい曲だけど歌詞に影をおとしています。こういったところからも近年のエレクトロポップロックらしさを醸し出しています。
続いて紹介する曲は「Karaoke」です。そうです、カラオケです。
Karaoke
この曲についてボーカルのSeanは前回のサマソニのステージやインタビューでこんなふうに語っています。
「前はカラオケなんか大嫌いだった。でもマイクとLAへ引っ越してから、まだSmallpoolsが結成される以前のことだけど、一緒に楽しむようになったんだ。よく歌っていたのはニュー・ラディカルズの“ You Get What You Give”。あの歌を歌っていると気持ちが楽になった。ぼくらは家賃を払うためにあくせく働いていたから、一緒に曲を作る時間を見つけるのも大変だった。そんなぼくらにとって、カラオケは一風変わったはけ口だったんだよ。好きな歌を歌いに行って、自分たちを奮起させることができる。最終的にぼくらだって自分たちの歌を作ることができたようにね。覚えているのは、遅くまで飲んだり歌ったりしたある日の翌日、車で仕事に向かいながら、『そうだ、おれたちだってやるんだ!』って気持ちになったことだ。それはつまり友だちと一緒に祝杯をあげて楽しくやるってこと、人生を肯定するってことさ。」
だから彼らにとって大事な存在となったカラオケの歌を作ったそうです。こちらもまたキャッチーで楽しい曲となっています。
初来日のサマソニのステージを見て思ったこと
私はサマソニでのSmallpoolsのステージを生で見ました。それが彼らの初めての日本でのステージです。それ以前は音源で聴いていて、「とてもキャッチーでエレクトロ、そしてポップだな。」という印象を受けていました。
でも実際に演奏を聴いて彼らの「ロック」な部分を強く感じました。エレクトロポップロックバンドなので当然シンセを多く用いていますが、生の楽器の音をちゃんと大切にしているのがひしひしと伝わったのです。
これはただ音源を聴いているだけではわからないところだと思いました。音源で聴くよりはるかに「ロック」でした。
「エレクトロポップ」に興味が持てないロックファンはぜひ生で聴いてほしいと思います。彼らは「エレクトロポップバンド」ではなく「エレクトロポップロックバンド」であるからです。
それと同時に彼らの演奏を生で聴いたことによって「オルタナ」というジャンルの深さを感じました。
とにかく私はぜひ生で彼らのステージを見てもらいたいと思っています!
そんな彼らですが前述の通り、12月1日に一夜限りの単独ライブを行います。
さらに!!
ライブ終演後には「SMALLPOOLS NIGHT」と称しMusic Bar ROCKAHOLIC-Shibuyaにて入場無料のイベントが開催されることが決定しました!
店内はSmallpools楽曲&ビデオを爆音でオンエアし、一夜限定のSmallpoolsオリジナル・カクテルが用意されます。そしてSmallpoolsサイン入りグッズが貰えるプレゼント企画も開催されます。
入場無料ですが来日公演チケット半券の提示、もしくはSmallpoolsグッズ着用でポップコーンが貰えるようです!
ぜひライブ帰りに立ち寄ってみてはいかがですか?
2015年12月1日(火)
会場:渋谷duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 18:00 / START 19:00
<関連リンク>
Smallpools来日公演
Smallpools Night
2015年12月1日(火)
会場:Music Bar ROCKAHOLIC-Shibuya-
OPEN 21:00
<関連リンク>
Smallpools Night
RCA Records Label (2015-03-24)
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