大合唱!感動のZEDD来日公演レポート!

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DJ、プロデューサーとして世界中で大人気のZEDD。「TRUE COLOR TOUR」で世界中を飛び回り、多くの会場を盛り上げてきました!その最後の地をなったのが日本。チケット完売となった東京公演の様子をレポートします!

会場は幕張メッセ!

ZEDD
まずは会場の大きさにびっくり。前日には「electrox 2016」が行われていた幕張メッセ。数々のアーティストが出演したEDMフェスでしたが今日はZEDDの単独公演。彼の人気の高さが伺えます。DJブースはLEDモニターに囲まれ、さらに会場の端まで細いモニターが走り、中央に設置されたミラーボールの周りも小さなモニターがいくつも取り付けられていました。お客さんはelectroxにも参加し、EDM漬け!という人も多いようでした。

HAYWYREのプレイでスタート!

HAYWYRE
haywyre


まずはオープニングアクトとして登場したのはHAYWYRE!彼は今回のアジアを回るツアーに同行していました。彼の出演が発表され、まず「誰?」となった人も多いのでは?日本では彼の情報はほとんどない状態だったこともあり、演奏が始まってもステージ前はそこまで人が多くない感じでした。わきに座ってご飯を食べたり寝そべったり。しかし、いつしかステージ前にはたくさんの人が集まっていました!
HAYWYREは2014年にリリースしたアルバムが海外でヒットし、フェスなどにも出演。EDMフェスには珍しい楽器を演奏するスタイルなのですが、そのテクニックがすごい!クラシックの滑らさとジャズ独特の「タメ」が合わさった演奏が、HAYWYREワールドを作り出していました。そんな華麗な指さばきとは正反対のようなゴリゴリのベースが効いたトラックが合わないようですごく合う!この日の音響はやっぱり低音がとても効いていて(会場のトイレの扉が振動するレベルで……)嫌でも身体が揺さぶられる感覚がまた心地よいのです。そこにかぶさる彼のキーボードが体をつなぎとめてくれるようでした。そんな彼の演奏を聴いてじっとしていられるはずがないのです!「この人かっこいいね!」なんて声も聞こえてきて嬉しくなりました。こうやって新しいアーティストとの出会いを生んでくれたZEDD。さすがですね。

ついにZEDD登場!!!

ZEDD
HAYWYREが終わり、いよいよZEDDの登場です!開始予定時刻までは少し間が空くですがその間にも何度か歓声が上がり、いよいよ登場か!と思いきやまだまだ……なんてことを繰り返していました。はやる気持ちを抑えきれない!といった状態。そして照明が落ち、大歓声とともにものすごい重低音が響きわたります。そして「Houglass」のイントロが流れモニターにバンッ!と燃え上がる惑星のような映像が現れ、ZEDD登場!歓声がより大きくなります!そこから「Spectrum」のサビが始まると大合唱!途中、ZEDDが音量をしぼり会場に歌声が響きます。もちろんお客さんの歌は完璧。始まって数分でこの一体感!そこへ更に「Beautiful Now」の「パーパーパー♪」という有名なフレーズが流れ、最初から怒涛の名曲ラッシュ!会場のボルテージはすでに最高潮なんじゃないかというくらい上がります。会場のモニター全てにアルバムのジャケットのような虹色の波が映し出された瞬間、音と光の世界に包まれて夢を見てるような感覚で、現実なんてどこかへ吹っ飛んで行きました!
そこからグラミー賞も受賞したClean Bandit 「Rathe Be」のMerk & Kremont Remix。昨年EDM界で人気だったこの曲、耳にした人も多いかと思います。その後も昨年サマソニのステージでサプライズ出演が話題となったMAGIC!「Rude」のZEDD Remix、ZEDDも仲の良いSkrillex、またそのSkrillexとDiploのユニットJack Ü、Diploの別ユニット Major Lazer、大御所DJ David Guetta、みんな大好きDaftpank、ネズミDJことdeadmou5、グラミー賞の期待も高まるThe weeknd ……などなど、今が旬な楽曲をセレクト。有名曲のイントロだけ使ったりするところはとってもニクい!その間にも2nd アルバムの収録曲や自身のリミックス曲、Ariana Grande「Break Free」といったプロデュース曲を挟みます。個人的に聴けて嬉しかったのはゲーム「ゼルダの伝説」のテーマをリミックスした曲。ZEDDもゼルダが大好きなのです!日本が生み出したカルチャーを気に入ってくれているのは嬉しいですよね。
zedd
ZEDDの曲はメロディーが綺麗で、歌いたくなる曲ばかりなので大合唱が起こりとっても盛り上がります。しかし、個人的にはあの綺麗なメロディーを作る彼が、有名曲以外にどんな曲をセレクトするのだろうと楽しみにしていたのです。結果、もうそれはそれは大満足でした。EDMなんて同じような曲調で、すぐに飽きちゃう……なんて声があります。私も同じような曲調や展開じゃすぐにお腹いっぱいです。しかし、彼が間に入れてくるのはゴリゴリのベースミュージック!あの可愛い顔とは裏腹に激しい曲をかけるのはさすが元メタルバンドドラマー!と心の中で叫びました。歌モノで上がったテンションをそのままに、体を芯から揺らす曲ばかり。踊らずにはいられない!そして本能のままに踊っているとまた歌モノがきて……という飽きのこない選曲。ZEDDのステージが高く評価されているのは気づけばずっと踊っていた!なんていう人が多いからかもしれませんね。
ZEDD
そして映像やライティングのマッチングも忘れてはいけません。ドロップの入りと映像の切り替わりのシンクロ、ドラムのスネアの音に合わせて振動する「Z」マーク、炎やスモーク、虹色のレーザー。曲と映像とライティングと演出と全て揃って一つの音楽体験となって出来上がっているステージはまるでアトラクションのようでした。一度体験したら忘れられない高揚感があるのです。だからこそ世界中がEDMに夢中になるのだと思います。
そして今回、初めてEDMのライブに来たぞ!という感じの人や1人で観に来た人、未成年など、「EDMフェス常連じゃない人」も多く見かけ、ZEDDの音楽が好きだという人の幅広さを感じました。EDMは好きだけど「パリピ」のイメージがあるEDMフェスに行くのはまだハードルが高いと感じる人は多いのだと思います。今回は単独公演ということもあり、そういう人たちには行きやすかったのかもしれません。会場も広く、LEDモニターも大きいので少し遠くで見ても十分に楽しめる環境だったと思います。そんな消極的なEDM好きがEDMフェスも楽しめるようになるといいなと思いました。
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ライブ終盤も怒涛の名曲ラッシュ。再び「Spectrum」で大合唱し照明も落ちたので終了……とおもいきや!アンコールで「Done With Love」!会場は再び大興奮です!最後には定番のEmpire of Thr Sun「Alive」ZEDD Remix!これを聴かなきゃ終われません。最後にはZEDDがブースに登り、「携帯のライトをつけて!」というのでみんなでそれに答えます。そしてカラフルな紙吹雪と共に終了!最後はみんな笑顔でZEDD見送りました。彼もこの日のステージをとっても楽しんでくれたようです!


次の日の大阪公演へに向けての移動中もファンの写真やサインに応じたり、その様子をSnapchatにアップしたりと優しい彼の人柄がうかがえました。この来日を楽しんでくれたようでファンとしても嬉しいですね。

こうして長いツアーを終えたZEDD。今年もコーチェラ・フェスティバルやウルトラ・ミュージック・フェスティバルなど様々なフェスへの出演が決定しており、世界中のパーティーを盛り上げてくれることでしょう。そしてまた日本にも来てくれるのを楽しみに待ってます!


ZEDD TRUE COLORS TOUR<日本公演>
2016年1月10日(日)
千葉・幕張メッセ

2016年1月11日(月・祝)
会場:大阪・インテックス大阪

<関連リンク>
ZEDD TRUE COLORS TOUR<日本公演>特設ページ