【お役立ち】フジロック出演者予習*その1
今年20周年を迎えるフジロック。毎年200組を超えるアーティストが出演している豪華なフェスですが、出演者全員よく知ってる!という人はあまりいないのでは?大概の人は「名前は聞いたことあるけど詳しく知らない」or「全く知らないアーティスト」が中には存在していることと思います。
でもせっかく高いチケットを買って参加するフェスですから、後々知って「あの人見ておけばよかった!」なんてことのないようにしっかり予習していくのがベスト!そこで「フジロック出演者予習シリーズ」として、出演アーティストを順に紹介していきたいと思います。これさえ読んで行けばフジロックを何倍も楽しめるはず。今回は第1弾で発表された中から10組のアーティストを紹介します。
RED HOT CHILI PEPPERS
第1回、第10回とフジロックのヘッドライナーを務めたレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。もはや誰もが知るバンドとして説明不要なのでは?というほど。ミクスチャーロックの先駆者であり、「カリフォルニケイション」、「バイ・ザ・ウェイ」、「ステイディアム・アーケイディアム」といったアルバムで不動の地位を確立しました。その時代を支えたギタリストのジョン・フルシアンテが脱退し、何度かギタリストが変わりましたが現在のジョシュ・クリングホッファーで安定したよう。ハードロック、パンク、ヒップホップ、ファンクといった要素をうまく消化したサウンドと個性的なメンバーのエネルギッシュなライブパフォーマンスは世界中のファンを魅了しています。今年中には5年ぶりとなるニューアルバムが発表されるようで制作段階からかなり話題となりました。エルトン・ジョンやレディオヘッドのプロデューサー、ナイジェル・ゴドリッチが参加しているという情報もあり、どんな作品になるのか完成が待ち遠しい!フジロックでは新曲が聴けると考えてよいでしょう!
DISCLOSURE
イギリス出身のダンスデュオ、ディスクロージャー。メンバーのガイとハワードはまだ20代前半の実の兄弟!サム・スミスとのコラボ「ラッチ」でその名を広く知らしめました。広く言えば「ハウス・ミュージック」ですがそれだけに収まらない音楽性に支えられたトラックと様々なシンガーとコラボしたポップなメロディは聴き心地よく、体が自然と動き出します。おかげで今年は世界中のフェスに引っ張りだこ!さらに何と言ってもすごいのが彼らのライブパフォーマンス!歌いながらドラムパットやシンセ、サンプラー、ベースなどの機材を駆使した演奏、ミックスは鳥肌もの!それに呼応したVJがさらに楽曲を盛り上げます。DJセットも2人のB2Bは聴き応えのあるプレイなので深夜のステージへの出演も期待したい!
BATTLES
アメリカ・ニューヨーク出身のエクスペリメンタル・ロック・バンド、バトルス。イギリスの名門ワープレコードに所属し、デビューアルバム「ミラード」は衝撃作として高く評価されました。彼らの音楽はストイックさ、スリリングさに変態的なループが合わさったかと思えば、突然拍子の抜けるようなキャッチーさが顔を出します。こう書くと小難しく見えますが、聴けば自然とアガってくる本能に訴えかける音楽は唯一無二としか言いようがない!2010年、立ち上げメンバーであり「鬼才」と称されるタイヨンダイが脱退。しかし彼らの存在感は変わることなく、制作活動やツアーを続け、昨年発売されたサードアルバムは“にゅるり”とポップさが加わり、彼らの進化が続けていることを証明しました。その姿を一目見ようと昨年末の来日公演チケットは即完売だったのでこの機会を見逃すわけにはいきません!
CON BRIO
アメリカ・サンフランシスコ出身のソウルバンド、コン・ブリオ。最近ブラック・ミュージックが気になっている人は要チェック!ヴォーカルのジーク・マッカーターはサンフランシスコ~ベイエリアで人気のシンガー。23歳という若さですがそのスラっとしたスタイルで歌い、踊る姿はとてもセクシー!アフロ・ディアスポラ(離散した黒人文化)をテーマに結成されたファンク・バンド、アフロリシャスにも参加しています。そんなカリスマ性抜群のフロントマンを囲む他のメンバーも手練れ揃い!ソウル魂に支えられた楽曲は自然と体が揺れてしまいます。日本での知名度はまだまだですがネオソウル界で存在感を放つ注目のバンドです。
ERNEST RANGLIN & FRIENDS
ジャマイカを代表するの天才ギタリスト、アーネスト・ラングリン。なんと今年84歳を迎えます!そして60年に及ぶツアー生活も今年で引退を宣言。最後のツアーとしてブラーのデーモン・アルバーンやブライアン・イーノから尊敬を集めるドラマー、トニー・アレンなどの豪華メンバーを集めて来日します。スカやレゲエなどのジャマイカで大流行し、その後も愛され続ける音楽ジャンルを確立した人物。ボブ・マーリーにギターを教えたという話も有名です。さらにはジャマイカン・ジャズの確立を支えた国宝級アーティストの最後のステージ、見逃すわけにはいきません!
DJ HARVEY
イギリス・ケンブリッジ出身のDJ界の生きる伝説、DJハーヴィー。セカンド・サマー・オブ・ラブ後、レイヴパーティーが若者のトレンドとなった時代にロンドンで頭角を現し、91年から始めた主催イベントで不動の地位を獲得します。2000年代初頭にアメリカに渡った後も数々の有名パーティーを開催しました。「ハウス、ディスコ・ダブ、バレアリックのパイオニア」、「リエディットの帝王」などと称され、現在のダンスミュージック・シーンに決定的な影響を与えてきたDJです。ハウス、ディスコ好きは拝みに行くべし!
JAKE BUGG
イギリス・ノッティンガム出身のシンガーソングライター、ジェイク・バグ。ストーン・ローゼズとノエル・ギャラガーのライブのオープニングアクトを務め、彗星の如く現れた期待の新星として注目を集めました。その後にリリースされたデビューアルバムはイギリスで初登場1位を獲得。まだ幼さの残る顔をしているのに、彼の歌声とブルージーな楽曲は懐かしさと温かさで心を満たしてくれます。ノエルが気にいるのも納得です。6月にニューアルバムがリリースされるので新曲披露となりそう!
KAMASI WASHINGTON
アメリカ・ロサンゼルス出身のジャズ・サックス奏者、カマシ・ワシントン。昨年リリースされた超大作のデビューアルバムが世界中で大絶賛されたLAジャズシーンの重要人物。フライング・ロータスやケンドリック・ラマーなど様々なジャンルのアーティストと関わることで生まれた彼のスタイルは楽器の生音とサンプリングなどのエレクトリックな音がうまく混ざり合ったスピリチュアルなサウンド。彼のステージを見れば今まで見たことのない最先端のジャズを体感できるはず!
ROBERT GLASPER EXPERIMENT
アメリカ・テキサス出身のジャズ・ピアニスト、ロバート・グラスパーが実力派プレイヤーとのカルテットとして実験的なサウンドを聴かせるプロジェクトがロバート・グラスパー・エクスペリメント。ジャズとヒップホップ、R&Bが融合したサウンドはアコースティック思考の「トリオ」とはまた違ったアプローチでジャズの可能性を広げています。最近のブラックミュージック・ブームには彼らが一役買っていると言えるでしょう。上で紹介したカマシ・ワシントンが西海岸であるのに対し、こちらは東海岸はニューヨークの最先端ブラックミュージック!
2CELLOS
2本のチェロだけで様々な楽曲を演奏するチェロ・デュオ・ユニット、トゥー・チェロズ。You Tubeにアップしたマイケル・ジャクソンの「スムーズ・クリミナル」を演奏する動画で注目を集めデビューした2人。彼らが演奏する曲は他にもガンズ、ニルヴァーナ、アヴィーチーとロックからEDMまで様々。そして何より切れた弓も気にせずに激しく弾きまくる2人の姿はまさしくロック!ライブでドラムも交えた演奏は完全にロックバンド!これまでに何度も日本ツアーをこなしてきた彼らがついに苗場に登場です。
いかがでしたか?コン・ブリオと次に紹介するレオン・ブリッジズはこれからのソウル界を担う存在として活躍が期待されている注目株。カマシ・ワシントンとロバート・グラスパーのアメリカ東西ジャズ対決も見ものです!
今回And More!ではYou Tubeチャンネルを開設!予習のためにアーティストごとの再生リストをアップしています。これからどんどん充実させていく予定なので予習の際に役立ててください!
text:AndMore!編集部