【お役立ち】フジロック出演者予習*その2
今年20周年のフジロック。「あの人見ておけばよかった!」なんてことのないように!今年の出演者を紹介していく「フジロック出演者予習シリーズ」。前回は第1弾で発表された10組を紹介しました。今回は第1弾の残り11組をご紹介します。
SIGUR RÓS
22日(金)のヘッドライナーとして発表されたアイスランド出身の3ピースバンド、シガー・ロス。97年にデビューし、初来日は2000年のサマーソニック。この時はまだ小さなステージのオープニングアクトでした。レディオヘッドのヨーロッパツアーにサポートアクトとして指名され世界から注目を浴び始め、その後アルバム「( )」がグラミー賞にノミネートするなど世界中で高い評価を得て、2005年にフジロックへ初出演。その年以来、11年ぶりの出演になります!神秘的で壮大な自然を感じさせる独特の世界観で彩られた楽曲とまるで妖精のようなヨンシーの透き通った声は唯一無二の存在です。同じアイスランド出身のビョークやムームといったアーティストにも共通するこの壮大さは自然いっぱいのアイスランドという国の力なのでしょう。そんな曲を大自然の中で聴ける滅多にないチャンス!この機会を逃すわけにはいきません。
BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALS
アメリカ・カリフォルニア出身のシンガーソングライター、ベン・ハーパー。過去3度グラミー賞を受賞した大物アーティストです。ブルースとフォークをベースとしロック、レゲエなど様々な要素を混ぜ合わせたオーガニックなサウンド。ジャック・ジョンソンを見出した人物ということもあり、サーフ系アーティストとも親交が深いのも納得です。前回の2009年は「ベン・ハーパー&リレントレス7」での出演でしたが「ベン・ハーパー&ジ・イノセント・クリミナルズ」の名義では12年ぶりの出演!9年振りとなるアルバムもリリースされるので今までの焼き増しではない、新たな進化を遂げたステージを見せてくれることでしょう。お得意のスライドギターの演奏も楽しみです!
COURTNEY BARNETT
オーストラリア出身のシンガーソングライター、コートニー・バーネット。左利きのギターでコードをかき鳴らす姿はどうしてもカート・コバーンを思い出さずにはいられません。楽曲もまたグランジ色の強いサウンド。そこに乗せられる歌詞は写真を学んでいた彼女の独特の視点で綴られ「稀代のリリシスト」と言われています。デビューアルバムは今年のグラミー賞「最優秀新人賞」にノミネート。ステージ上で激しくギターをかき鳴らすかっこいい姿と少女のようなチャーミングな笑顔とのギャップがまた魅力的!
G.LOVE & SPECIAL SAUCE
アメリカ・フィラデルフィア出身のGラヴ率いる3ピースバンド、Gラヴ&スペシャル・ソース。Gラヴを中心に1993年結成し、「ラグ・モップ」というヒップホップとブルーズを融合させた新しいスタイルを確立。そしてGラヴの軽快なラップがなんとも心地よい。彼もまたジャック・ジョンソンとの繋がりからサーフ・ミュージック・シーンを牽引するひとりとなりました。先に紹介したベン・ハーパーとはデビュー当時からの盟友で、2日目ヘッドライナーのベック、と新世代ブルースを担ったアーティストが一堂に集まる年となりました!
THE INTERNET
LAのヒップホップ集団オッド・フューチャー唯一の女性メンバーであるシンガー/プロデューサー/DJのシド・ザ・キッドと、Super3名義での活動などでも知られるプロデューサー/イラストレーターのマット・マーシャンの二人を中心としたソウル・R&Bバンド。昨年リリースされた3rdアルバム「Ego Death」はグラミー賞にノミネートしており、ニューヨーク・タイムス紙には「彼らの最高傑作」と言わしめるほど!ヒップホップやアシッドジャズ、エレクトロなどを吸収したメロウなサウンドがなんとも心地よい。そこにボーカル・シドの歌声がさらに雰囲気を高めてくれます。今年は海外フェスでも引っ張りだこ。世界中から注目を集めるバンドです!
JACK GARRATT
イギリス・バッキンガムシャー出身のシンガーソングライター/プロデューサー、ジャック・ギャレット。なんともインパクトのあるお髭がトレードマーク。アデルやサム・スミスも受賞したブリット・アワード批評家賞受賞、「BBC SOUND OF 2016」でNo.1になるなど各方面から高く評価されています。1人でギター、シンセ、サンプリングパッドで演奏しながら歌うライブは圧巻!1人でここまでできるんですね。R&B、ポップス、エレクトロニック、ロックと様々な要素を取り入れ、新しい彼だけの音を作り出しています。今年2月にはアルバムをリリース。今年ブレイク必至、期待の大型新人です!
KULA SHAKER
イギリス出身のロックバンド、クーラ・シェイカー。90年代ブリットポップ最盛期のイギリスでデビュー作がオアシス以来の最速売り上げを記録。インドやサイケデリックな要素が加わったロックサウンドで瞬く間に世界中で人気となりました。その後1999年に解散し、2006年に再結成。その年出演したフジロックでは再結成を待ち望んだファンが多く集まりレッドマーキーは入場規制に。その後2010年の出演を最後に再び活動休止状態に入っていましたが今年2月に6年ぶりのニューアルバムをリリース!デビュー作「K」からのさらなる進化の意味を込めて「K 2.0」というタイトルがつけられました。やはり帰ってくるならまずはフジロック。新曲披露に期待です!
LEON BRIDGES
アメリカ・テキサス出身のシンガーソングライター、リオン・ブリッジズ。「生まれる時代を間違えた男」とはズバリ彼のことを的確に表現した代名詞!ソウルやR&Bを取り入れた楽曲がトレンドとなってきた音楽シーンの中、純粋に50、60年代が蘇ったかのようなサウンドを表現した彼は逆に新鮮さを与えてくれました。昨年リリースしたデビューアルバムがグラミー賞にノミネートしたことからもこの異質なアーティストへの注目度の高さが伺えます。今回のフジロックが初来日のステージ!
MURA MASA
イギリス・ガーンジー島出身の若干20歳のプロデューサー/サウンドメイカー、ムラマサ。この名前は日本の刀工「千子村正」から取っています。サウンドクラウドにアップしていた音源がBBCラジオに取り上げられたことで注目を浴び、昨年ドイツのヒップホップ・レーベルJAKARTAからデビューEPをリリース。ヒップホップの立体的なビートにのるメロディがメロウな雰囲気を醸し出す楽曲がなんとも心地よい。尺八やカリンバなどアジア的な要素も取り入れていますがそれが際立つことなく、全ての音と綺麗に混ざり合って彼の世界観が出来上がっています。同じ日に出演するジェイムス・ブレイクが好きな方は要チェックの新人です!
OLIVER HELDENS
今年のEDM枠はオランダ出身の音楽プロデューサー/DJ、オリヴァー・ヘルデンス。カルヴィン・ハリスやアフロジャックも所属するレーベル、Spinnin’ Recordsと当時17歳で契約。DJ Magの「Top 100 DJs 2015」では12位にランクイン。前年の34位から22ランクアップの大躍進でした。それもそのはず、昨年はUltra Music Festival、Tomorrowland、EDCといった人気EDMフェスを含む200以上のステージをこなしています。EDMのネクストトレンド「フューチャーハウス」の代表格は要チェックです!
SQUAREPUSHER
イギリス出身のエレクトロニックミュージックの大御所、スクエアプッシャー。エイフェックス・ツインなどと「コーンウォール一派」と呼ばれ実験的な音楽を生み出し、ドラムンベースのその先、ドリルンベースというジャンルを確立しました。そしてベーシストとしての腕もレッチリのフリーに「世界最高のベーシスト」と言われるほど。テクニカルなベースと緻密なビートで私たちを圧倒し続けます。昨年は電子音楽なのに「一発録り」というアルバムをリリースし、来日公演でもモーションピクチャーなどを利用した映像と音楽で魅せるライブパフォーマンスが話題となりましいた。デビューから20年してなお、進化が止まらない彼は一瞬たりとも見逃すわけにはいきません。
以上、11組を紹介しました。今回は新世代のアーティストを多く紹介しました。これからの活躍が期待される人ばかりなので今のうちからチェックして今後の成長を見守り、またフジロックに帰ってきてくれるのを楽しみに待つ、というのもフジロックの楽しみ方の一つです。
引き続きAnd More!のYou Tubeチャンネルではアーティストごとの再生リストをアップしているので予習の際に役立ててください!