アウトドアショップ店員に聞いた! キャンプサイトで使えるアイテム10選
7月に入ったらいよいよキャンプインフェス本番。テントや寝袋を買いこんでライブはもちろん、ライブ後のテントサイトでのひとときも楽しく過ごしたいものです。でも「まだ梅雨まっただなかだし、準備はもうちょっと後でもいいかな?」なんて余裕ぶっこいていませんか? うかうかしてると狙っていたアイテムや人気アイテムが売り切れちゃうかもしれませんよ。そこで今回はアウトドアショップの店員さんに「夏フェスのキャンプサイトで使えるオススメアイテム」を直撃しました。
うかがったのは新宿駅南口にあるエルブレス新宿店の池森啓介さん。プライベートでも頻繁にキャンプに出かけるという池森さんに基本アイテム以外、また煮炊きができないキャンプサイトが多いので調理器具以外のアイテムでピックアップしていただきました。
【1】アウトドアワゴン(コールマン/1万2744円)
まずは重いキャンプ用品や飲料などをまとめて運べるカートから。
「フェス会場は駐車場からキャンプサイトまでけっこう遠いので、荷物が多ければ多いほどこの手のワゴンが活躍しますね。このモデルは大型タイヤを採用しているのでガタガタ道でもぐいぐい移動できます。使わない時は折りたためるので自宅で邪魔になりません。それでいて耐荷重は約100kgと本格派ですよ」(池森さん。以下同)
フェスだけでなくフリマやBBQでも役立ちそうですから買っておいて損はないかも。
【2】チェアワン プリント(ヘリノックス/1万4580円)
続いてはキャンプサイトはもちろん、フェス会場でも使える折りたたみチェアです。
「ここ3、4年くらいでめちゃくちゃ売れている、ヘリノックスの定番チェアです。たった890gなんですけどテントポールと一緒の素材を使っているだけあって造りはしっかり。耐荷重145kgですし、折りたたむと超コンパクトになります。今年は新たにミニサイズが登場して注目が集まっているんですけど、立ったり座ったりをくり返すなら座面高が程よいチェアワンを推します」
筆者も背もたれが付いている「サンセット」を購入しようか悩み中です。
【3】オリジナルチェア(クレイジークリーク/7560円)
こちらは筆者も長年フェスで愛用しているアウトドア用の座椅子です。
「テント内で過ごす時をイメージしてチョイスしました。地べたに座っているとけっこう疲れて結局寝転んじゃうんですが、クレイジークリークは背中と太ももでカラダを固定するので、まるでハンモックに揺られているみたいに楽に座れるんですよ。柄的にもフェスっぽいタイダイ柄を選んでみました」
もっと軽くコンパクトにしたいという方は、くるくる丸められるHEX2.0もオススメです。
【4】テントまわりグッズ
とにかくテントだらけのキャンプサイト。自分のテントがわからなくなる迷子も大量発生します。
「そこでテントまわりをドレスアップするグッズもあると目印がわりになります。定番は風でくるくる回転するスピナー(画像左/702円より)やテントフラッグ(画像下/972円)ですね。特にオススメは、夜中テントの張り綱を目立たせてくれるLEDマーカーライト(画像右/1383円)。すやすや寝ているのに、誰かにテントのロープに足を引っかけられたら不快ですからね」
確かにテントの張り綱は全体が光って欲しいくらいですからね。これはいいかも。
【5】カトリ・ピック(ノルコーポレーション/843円)
フジロックのような高原だとそれほど問題はありませんが、会場が標高の低い、森や公園であれば悩まされるのが蚊の存在。
「虫に刺されると楽しいフェスも台無し。夜もまともに眠れませんからね。そこで蚊取りグッズもお忘れなく。このカトリ・ピックは線香立てなんですけど、デザイン性が高いので、先ほどのテントまわりグッズとあわせて使うことで、テントサイトにオリジナリティを出すことができますよ」
小さな蚊取り線香はストロベリー風味で432円。蚊よけすらオシャです。
【6】バックショットプロ(アウトドアテック/1万4040円)
さんざん1日音楽を聴いた後ですが、テントサイトでも音楽で余韻に浸りたいもの。
「このポータブルスピーカーはコンパクトながら防水、しかもLEDライト付きで、モバイルバッテリーにもなるという、1台3役の優れものです。スピーカー用途だけでなく、フェス会場から暗い夜道をテントサイトまで帰る際や、いざという時の電源にと大活躍するはずです」
カラバリも全6色と豊富。普段使いもできそうです。
【7】アドベンチャーショットグラスセット(スタンレー/4320円)
テントサイトに戻ったら仲間と一杯やるのもお楽しみのひとつです。
「でも紙やプラスチックのコップだと味気ないですよね。そこでショットグラスくらいステンレスを使ってみてはいかがでしょうか。口当たりがまろやかなので、豊かな気持ちに浸れますよ。しかも使わない時はスタッキングしてコンパクトに持ち歩けます。テキーラ好きのお友達にプレゼントするのもいいでしょう」
ただしくれぐれも飲みすぎないように(笑)。
【8】保冷缶ホルダー(サーモス/1718円)
続いてアルコールつながりでこちらは缶ビール用のアイテム。
「テントサイトにクーラーボックスごと缶ビールを持ち込む人も多いと思うんですが、飲んでいるうちにぬるくなってしまいます。でもこのサーモスの缶ホルダーなら、真空断熱構造で温度をしっかりキープしてくれ、最後まで冷たいビールを楽しむことができるんです。カラバリも全4色あるので『これ誰のビール?』っていうお悩みも解決するかも知れません」
ちなみにフェス会場では生ビール用に蓋の閉まる真空断熱タンブラーを用意していくと幸せになれるでしょう。
【9】ウルトラライトピロー(シートゥサミット/4320円)
さんざん騒いで飲んだ後は寝るだけですが、あるとないとで大違いなのがこちら。
「それはズバリ、枕です。この超軽量枕は約60gなので持ち運びも簡単。エアーを調整すれば理想の高さにすることもできます。裏面はマットな素材なので寝ているうちにズリズリと滑ってしまうこともありません。もちろんテントサイトだけではなく、電車やバスでの移動中はクッションがわりにも使えますよ」
もっとも、コンパクトなだけにうっかり持っていきそびれるのでご注意を。
【10】カップホルダーファン(コールマン/3003円)
最後を飾るのは…なんと扇風機ですか?
「そうです。夜は肌寒い高原でもひとたび太陽が出るとテント内は途端に暑くなってしまいます。そこでクルマのカップホルダーに入れるタイプの小型扇風機がオススメ。バッテリーで駆動するのはもちろん、しっかり自立するのがポイントです。ちなみに、このモデルには乾電池の液漏れを防ぐロック機能もあるので来年、再来年も安心して使えます」
お話を聞いていると確かにアリな気がしてきました。
というわけで10個のキャンプアイテム、いかがでしたか? くり返しますが7月になると売り切れるアイテムも増えますので、今のうちに買いそろえることを推奨いたしますよ~。
text & photo:熊山准