【サマソニ出演】NYの都市型フェス、ガバナーズ・ボールでのELLE KINGライブレポート!

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マンハッタンの中心地から地下鉄で気軽に行ける都市型フェスとして2011年にスタート、今年で5回目を迎えた「ガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバル」。ロックはもちろん、ヒップホップ、EDMまで多彩なバンドやアーティストが4つのステージで、3日間パフォーマンスをおこなっているのだが、今年そのステージに8月21日(日)マリンステージ(東京会場)に出演することが決まっているエル・キングが登場した。

 ロックからR&B、ブルースなどさまざまなタイプの楽曲を自ら制作し、圧倒的な表現力で歌いこなしてしまうところから、ネクスト・アデルもしくはエイミー・ワインハウスとも評価されている彼女。初日のメインステージである「GOVBALLNYC STAGE」に、堂々たるたたずまいで登場した。キングという名前が付いているように、王子をイメージさせるコスチュームだ。また、わざとラフにまとめたようなヘア・スタイルなども印象的。これはきっと「見た目で判断してほしくない。音楽で人々を圧倒させたい」という彼女の強い思いを感じることができた。パフォーマンスでは、日本でも6月8日にリリースされるデビュー盤『ラヴ・スタッフ』の収録曲を中心にしながらも、ザ・ビートルズのカバーなども披露。アコースティックギターやバンジョーなどを駆使し、実際に聴く者をとらえて離さないソウル/ブルースを響かせた。そこからは、彼女の音楽にかけた人生が、迫り来るように心に伝わってきた。サマソニのステージでも、同じような感動と興奮を感じられるだろう。これは必見だ。

 また本フェスには、同じく21日のマリンステージ(東京会場)に出演のトゥー・ドア・シネマ・クラブも登場する予定だったのだが、荒天のため痛恨のキャンセルに(他にもカニエ・ウェストや、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、パブリック・エネミー、サイプレス・ヒルによる新バンド「PROPHETS OF RAGE」のNYお披露目公演もアナウンスされていたがキャンセルに)。そこで味わえなかった彼らの新曲、興奮は、サマソニのステージまでの楽しみとしておきたい。

 アクセスや環境がよいと言われる都市型フェスでも、突然の天気の変動などで思わぬ事態になることも。ガバナーズ・ボールでは、2日目の夜から激しい雨が降り始め、何も準備をせずTシャツにショートパンツで、びしょ濡れになっているオーディエンスが多数いた。サマソニでも、起こる可能性があるので、まさかの事態に対応できる準備・心構えをして、会場に足を運んでいただきたい。

ガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバル
会場のいたるところに趣向を凝らしたオブジェを設置。なかでも目立っていたのが、ガバナーズ・ボールのもの。みんな思い思いのポーズをして、続々とSNSにアップしている様子だった。

CAFE HABANA
フェスでの楽しみのひとつと言えばグルメ。なかでも人気だったのが、先日日本にもオープンした「CAFE HABANA」のコーン。グリルしたコーンに、チーズとチリパウダーをまぶしたもの。

GOVBALLNYC STAGE
エル・キングのパフォーマンス。初日のメインステージのパフォーマンスで、観客を圧倒させていた。その興奮を日本で堪能できる8月が待ち遠しい!

マハラジャ・ダンサーズ
全4ステージで構成され、必ずどこかでパフォーマンスがあるのだが、空いたステージ周辺では、ゲリラ的なパフォーマンスも。今年はマハラジャ・ダンサーズが盛り上げてくれた。


サマーソニック2016
2016年8月20日(土)・21日(日)
東京会場:QVCマリンフィールド&幕張メッセ
大阪会場:舞洲サマーソニック大阪特設会場
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SUMMER SONIC 2016