非リアな私がパーティーピーポーが集まるダンスフェスに突撃取材!
パリピ恐怖症を克服したい!
こんにちは。AndMore!ライターのみなもかです。
私は自らクラブミュージックを制作している程度には、筋金入りのクラブミュージック耳です。メインストリームであるEDMも例外ではなく、いつしか「ULTRA JAPANに…行ってみたい…//」という淡い思いが時折脳内をよぎるようになりました。
しかし同時に、どうにも解消することのできない悩みがあったのです。
それは、当方が、煮ても焼いても”根暗非リア”だということ…!
「理系院卒」という響きから漂う圧倒的可愛げのなさ、友達極少につきフジロック(From東京to新潟山奥)も一人参戦余裕な上級ぼっち、飲み会よりもツイッター(裏垢)のほうが断然ストレス発散できる内弁慶、手先が不器用すぎて”つけま”すらつけられない女子力の欠乏…
日本最大級のEDMフェスであるULTRA JAPANに集まっている方の多くは、クラブやイベントで派手な格好をして仲間と盛り上がりまくるのが大好きなパーティーピーポー、通称「パリピ」の皆様です。
そう、こんな人間にとって、パリピ様は…
眩しくて!眩しくて!眩しくて!怖いよ〜〜〜おぉ〜〜〜〜!
なのです(ネタが古い)。
ところが、EDMを現場で体感してみたい欲とパリピへの恐怖心の両義的感情が限界を超えたある日、常にぼっちが故に行動力だけは抜群な私はひらめきました。
「パリピだって人間だ!きっと話せば分かってくれる!」
かくして私は、ULTRA JAPANに足を運び、パリピ恐怖症の克服を目指すことにしました。
ULTRA JAPANでパリピと会話してみたら…
やってきました、ULTRA JAPAN 2016。
すれ違う人々がみんなパリピに見え、すでに笑顔が絶対零度です。
(以後すべての写真で表情がほぼ同一なことからも、普段いかにフォトジェニックとは程遠い生活を送っているかをお察しください…。)
中途半端にパリピファッションを真似ても逆に陰でdisられそうな気がしたので、無難な格好で参りました。申し訳程度に、まだパリピという言葉が流行る数年前に引きこもり活動の一環で奇跡的完成を遂げた自作花冠を持ってきましたが、頭につける目的で作らなかったのでサイズが小さく、魂と一緒に今にも風で飛んでいきそうです…。
しかし、まずはパリピ恐怖症を克服しなければ心穏やかなEDM体験ができない!小雨が降りしきる中、ついに覚悟を決めて、パリピに話しかけてみることにしました。
<1組目>
まずはホワイトコーデが可愛らしいオシャレなお二人に話しかけてみました。
一緒に写真を撮って頂こうとすると、私の知らないポーズを取られます。「この手はなんのポーズなんですか?」と聞いたところ、「えっ?ULTRAのハンドサインだよ」と当然のようにおっしゃられ、そんなことも知らずにここに居てすみませんすみません…と念仏のごとく心のなかで謝罪し続けました。
この翌日は黒メインの大人な雰囲気のコーディネートで参戦されるようです。ファッションは「他の人のインスタとか」を参考にしているのだとか。これがいわゆるイマドキ女子か。紙媒体が斜陽なことを改めて実感しました…。
<2組目>
パリピファッションといえばインディアン!ということで、さらに勇気を振り絞ってインディアンなお二人に話しかけてみました。
右のお方に「自分たちはパリピだと思いますか?」と聞いたら、「あの人(左のお方)はパリピだけど、私はそこまででもないかな笑」とのこと。
こんな格好をされているのに、パリピじゃないパテーンがあるなんて…!!
既成概念の壁がガタガタと崩れ落ちていく音がワブルベースのごとく内耳に轟きました。ちなみに、左のお方は、娘の影響でパリピになり、右のお方は、左のお方の影響でパリピライフに足を踏み入れるようになったようです。パリピの伝染力すごい。
<3組目>
さらに、キラキラすぎてもう貴方様方は一体何ルクスなんですかと突っ込みたくなるほど輝きを放っていたパリピ二人組に話しかけてみました。
「この服はどこに売ってるんですか?」と尋ねると、「自作です!全部100均なんですよ〜!製作期間は、一ヶ月ぐらいかな?」と大告白され、”つけま”すらつけられない人間とは天と地の差があることを改めて突きつけられました…。
しかも「でも職業はまともですよ!福祉系のお仕事ですっ!」とギャップ萌え全開。うっかり同性なのに惚れそうになっちゃいました…危ない危ない。また、はるばる鹿児島からいらしていたようです。エネルギッシュすぎます…!
<4組目>
なんとか3組のパリピ様方にお声掛けさせて頂くことに成功し、女性パリピへの恐怖心が少し和らいできました。しかし、パリピは女性だけではありません。男性パリピも攻略しなければ、パリピ恐怖症を克服したとはいえないのです。
見渡す限り、EXILE的健康肌色な男性パリピたち。太陽をシャットアウトしながらひと夏を過ごした身にはハードルの高さがマウントフジです。声をかけようとするも声が出ず、手を差し伸べようとするも筋肉が微塵も動かないという生理学レベルの恐怖心と格闘しながら、なんとか勇気を出してお声掛けすることに成功しました。
覚えたてのULTRAハンドサインを応用してみるものの、もはや冷や汗と雨粒の区別がつきません…こんな機会でもなければ男性パリピに囲まれる図とは一生無縁だったことでしょう。嗚呼、TiestoとArminは元々はトランス勢だったのにナァ…(怖すぎて気を紛らわす)。
さらに、質問もしてみました。
私「パリピは他のパリピを怖いと思うことってあるんですか?」
パ「えっ なんで怖いん?仲間じゃん!」
えっ なんで怖いん?ナンデコワイン?NAN DE KOWAIN?難出子…(エンドレスリフレイン)
【悲報】「パリピは怖い」という概念は非リア特有のものだったことが発覚
(自分が昔バンギャだった頃は、「バンギャは怖い」という自覚あったのに…おかしいな…。)
次々に既成概念をケチョンケチョンに破壊され、頭の中ではナンデコワインが響き渡り、私のHPは瀕死寸前でした。そこに追い打ちをかけるように、パリピボーイは塗料のようなものをポケットから取り出しました。
「君も描こうぜ!!」
・・・!?!?
こ れ っ て パ リ ピ の 洗 礼 ! ?
あまりに一瞬の出来事すぎて、抵抗する間もありませんでした。これは洗えば落ちるのか??それとも一週間ぐらい黄色いままなのか??不安の膨張が止まりません。
でもなんかちょっとだけ…パリピっぽくなれた気がする!!!(勘違い)
根暗非リアを軽やかにパリピ風味に仕立て上げるコミュ力…
クラスに一人はいる浮きキャラ典型例みたいな人間を快くパリピとして迎え入れてくれたそのフレンドリー精神…
パリピって…優しいじゃん!!(大号泣)
かくしてパリピ恐怖症を克服し、心穏やかにメインステージを拝めるようになりました。
以上で、根暗非リアのパリピ恐怖症克服体験期を終わります。まだまだパリピ様にお近づきになるには修行が足りないようですが、今日1日だけでもだいぶ成長したような気がします。そして、何より会場の雰囲気が把握できたので、来年からは一人参戦でも怖くない気がしました!!バンザイ!!(結局ぼっち)
EDMは好きだけどパリピが怖いからと躊躇している方も、来年は勇気を出してULTRA JAPANやelectroxに足を運んでみてはいかがでしょうか!
最後に、この度突然のお声かけにも関わらずお話をお聞かせくださった4組のパリピのみなさま、ご協力いただきありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。