【海外ライブ体験記】カシミア・キャットが好きすぎてNYへ行ってきた

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今、世界で一番アツいアーティストと言えば、今年サマソニに初出演したカシミア・キャット!な、ライターのつん子です。
ミゲルの「Do You…」リミックスがきっかけでファンになりました。これまで本人名義ではEPを二枚発表してきましたが、ついに初のフルアルバムをリリースするとのこと。そしてこれを引っさげツアーを開催!しかもサポートがソフィーという、まさに私のためにあるようなライブです。これは何としても見に行かなければと思い、彼の活動拠点であるニューヨークでの公演へ行くことにしました。

初の海外遠征に向けて

行くと決めたらまずやることはチケットの確保です。9月上旬にアナウンスがあり、海外での人気がどれくらいなのかわからないため、発売初日にアメリカのチケット販売会社AXSのサイトで購入しました。もちろんすべて英語で書かれていますが、ネットの翻訳や解説サイトなどを駆使すれば購入できます。

axs

金額は

チケット代$25+手数料$9=$34(約3600円)

メールでチケットが送られてくるので、これを自分で印刷して会場に持っていくという、日本ではほとんどないスタイルには驚きました。(後で調べたらアプリだとモバイルチケットもあるようです。)チケットはすべてGeneral Admissionとあっていわゆる指定席はなし、整理番号もなく、先着順です。ちなみにチケットは出発直前にコンビニのネットプリントで急いで印刷しました。

chi

チケットを無事確保できたら、航空券と宿泊場所を手配しましょう。
航空券はスカイスキャナーという世界中の数ある航空会社のフライトを様々な条件で検索できるサイトで見つけました。航空券は乗り継いで行った方が安いですが、直行便でも約13時間と長めのフライトなので私はANAの直行便を選択。オールシーズン通して90,000〜140,000円くらいが格安航空券の相場だそうですよ。「価格が変動して出発直前の方が安く買える」なんてことも稀にあるそうですが、航空券は早ければ早いほど安く手に入ることが基本です。

宿泊場所は、ホテルよりも家っぽい方がいいなと思ったので、ゲストハウスを中心に探しました。こちらでライブハウスの近くにあって、日本語を話せる方が経営しているゲストハウスを見つけました。

それから忘れてはいけないのがアメリカに入国する際、エスタという短期滞在のビザです。これがないと入国できないので、必ず申請しましょう。エスタ申請の代行サービスなどもありますが、エスタ申請サイトは日本語で書かれており、名前、住所、電話番号、パスポート番号や宿泊場所の住所などを入力するだけの簡単な作業なので、自分でやることをオススメします。

あとはパスポート、スーツケースの準備をして、出発日を待つだけです!

夢溢れるコンクリートジャングルに到着

radiocity

大統領選挙の翌週、無事ニューヨークに着きました。ドレイク似の入国審査官を通過し、マンハッタンへ向かいます。脳内BGMはジェイZとアリシア・キーズの「Empire State of Mind」でしょう。テロ警戒のためか、ポリスが多めです。夜は物騒なので、女性一人で出歩くなと現地の人にも言われましたが、日中は街を歩いているだけで楽しいです。ラジオシティミュージックホールはすでにクリスマスツリーが飾られていました。

いざライブハウスへ

待ちに待ったライブ当日!会場はTerminal5というライブハウスです。キャパ3000人で、日本のライブハウスで近いものはZepp Tokyoを広くしたイメージ。3階建てのバルコニーに囲まれるようにメインステージが設置されているのが特徴で、レスリングなど格闘技の会場としても有名だそう。日本のアーティストでは、来年1月にONE OK ROCKもライブ予定です。

Victorさん(@sylvervb)が投稿した写真

場所はハドソン川の近くで、かつては危険な地域だったと聞き、会場まではuberという配車サービスのアプリを利用して行きました。日本ではまだ東京でしか利用できませんが、ニューヨークでは主流の移動手段だそうです。GPS機能を使い乗車位置を指定して目的地までの料金と大体の到着時間をアプリで計算してくれます。あらかじめクレジットカード情報を登録し、オンライン上で料金を支払うのでチップ不要!到着したらそのまま降りて利用完了です。乗車前にドライバーの名前や顔写真、評価なども提示されるシステムなので、タクシーよりも安全です。

uber

20時オープンなので大体30分前にライブハウスへ到着し、まずはIDチェックとしてパスポートを提示しました。紙製のリストバンドをつけてもらい、持ち物検査を通過した後、チケットの提示です。印刷したチケットのバーコードを読み取ってもらいます。

中にはすでに20人くらい並んでおり、20時ぴったりにステージへ案内されます。チケットにドリンク代は含まれておらず、各自飲みに行く感じです。この日はグッズ販売もなし。身軽な格好で行ったため使いませんでしたが、コートチェックというクロークのようなサービスもあるそうです。
運よく最前列で待機することができ、ここから21時まで開演を待つ間、たまたま日本語を話せるニューヨーカーが話しかけてくれたため、安心して楽しく過ごせました。

過去最高のパーティナイト

海外なので、遅れるかな?と思っていましたが、ライブは意外にも時間通り開始。当初はゲストとしてソフィーしかアナウンスされてなかったものの、当日になって急遽追加アーティストが発表されました。Michael Masonは主にニューヨークを中心として活動するDJ・プロデューサーで、Dossは女性のDJ・プロデューサーだそうです。
続くソフィーはピンクのダウンジャケットにピチピチのミニスカート、ボルドーのリップでジョジョに出てきそうな服装で登場。なんとも衝撃的でした。自身の曲はもちろん、チャーリーXCXとのコラボ曲などを流し、会場を沸かせます。観客の叫び声がすごかったです。

お待ちかね、カシミア・キャットはフロアに柵を設けて設置されたDJセットでのプレイ。その距離2メートル!夏に発表したザ・ウィークエンドをフューチャーした「wild love」と「Rice Rain」のミックスから始まり、センスの良さを見せつけます。ラスティの「Raptor」やソフィーの「MSMSMSM」などサマソニでも流した曲で盛り上げ、ドレイクの「fake love」はみんなで合唱、歌詞がない曲でも観客は歌います。日本では考えられない盛り上がり方でした。終盤にはセレーナ・ゴメス、トリー・レーンズとコラボした「Trust Nobody」を披露し、新曲をいち早く聴けました。ラストはいつも通りハドソン・モホークの「Forever1」で締め。あっという間の90分間でした。異国の地に来て最前列で観れるなんて、興奮して正直あまり覚えてません。

ニューヨークの夜

ライブが終わったのは深夜1時頃、終わった直後バーカウンターに並ぶ長蛇の列を横目に、会場を後にします。ここでなんと雪が降って来ました。ニューヨーカーいわく、この日が初雪だったとか。もしかして、カシミア・キャットが連れて来たのかな?と思うとロマンチックです。深夜のタイムズスクエアを歩き、近くのバーへ行ってからuberで帰宅。ここまで一緒に過ごしてくれた、ニューヨーカーに感謝します。

bar

今回、同行してくれる人がいなかったので初めて海外へ一人で行きましたが、現地で出会った素敵なニューヨーカーたちのおかげで一人でも楽しめました。海外遠征に行きたいけど一緒に行ってくれる人がいなくて悩んでいたらもったいない!来日公演を待つよりも、海外へ行った方が手っ取り早かったりします。もちろん、海外では何が起こってもおかしくないので、細心の注意を払いましょう。機会があれば海外でのライブをぜひ体験してほしいです。