ザ・ストラッツ、初!単独来日公演レポ
お詫び:文章中にTHE STRUTSが今年のフジロックに出演と記載しておりましたが、その事実はございませんでした。大変申し訳ございませんでした。
2013年のデビューから、瞬く間に人気を獲得していった期待のグラムロックバンド、THE STRUTS(ストラッツ)。昨年の夏にサマーソニックで初来日し、トップバッターにもかかわらず、奇抜なパフォーマンスによるインパクトと、70年代を彷彿させるスタイルの音楽で会場を沸かせた彼らが、今度は単独で日本に帰ってきました。
Tokyo! Last nights show was another level! Up there with one of the best. Arigato ❤️ pic.twitter.com/A8TvquqZqJ
— The Struts (@TheStruts) 2017年2月14日
「ずっとここに来るのを夢見てたんだ」
ステージに彼らが登場するやいなや大歓声。もう「新人バンド」という枠組みでは収まりきらないほど彼らの人気は確固たるものとなっていたようです。
デビューアルバム『EVERYBODY WANTS(エブリバディウォンツ)』に収録されている「Put Your Hands Up」で幕をあけたステージ。初っ端から観客たちの掛け声もバッチリで、それを見たボーカルのルークはとってもご満悦でした。
歌詞の一部を「TOKYO」に変えたり、観客に手拍子やジャンプを求めたり、サマソニのとき以上にステージパフォーマンスが圧巻で、ルークの巧みなステージテクニックにまんまと引っかかった観客たちは、大盛り上がりでした。
客席に飛び込んでマイクを使わずにコールアンドレスポンス。
見事だった。
今日も楽しみ。#TheStruts pic.twitter.com/1Fgph4bV4N— り ょう (@R__Y__O) 2017年2月14日
途中のMCでは、「ずっとここに来るのを夢見てたんだ」と、初めて東京でライブができることをとっても嬉しそうに語っていました。
『EVERYBODY WANTS』からプレイする中、デヴィッド・ボウイの「Rebel Rebel」をカバーするなどちょっと嬉しいサプライズもあり、充実したセットリストでした。
フレディ・マーキュリーの再来
ストラッツには、ずっと言われてきたことがあります。
「クイーンに似てる」と。
そもそもボーカルのルーク自身がクイーンが好きであることや、クイーンと衣装のデザイナーが同じであること、「フレディ・マーキュリーの再来」と公式が言ってきたことなどを踏まえると、それは悪いことではありません。むしろ喜ばしいことであると思います。
でも彼らは模倣してるわけではないと、思い知らされました。たしかに新しく発売された日本版のアルバムでクイーンの「We Will Rock You」をコピーしていますが、彼らはコピーバンドではないのです。ストラッツはストラッツ、クイーンはクイーンです。
クイーンをリスペクトすることで、彼らはクイーンの魂を受け継いでいるのかもしれません。が、そこには完全にストラッツの、ストラッツによる早熟ながら完成されたステージがありました。
しかし、そうは言いつつも彼らの姿を見ていると、かつてのデビューしたてのクイーンを見ているようで嬉しくなる人も多いと思います。まだ駆け出しの彼らですが、これからクイーンのようにビッグに、いや、クイーン以上に成長していくのが楽しみです。
SET LIST
・Put Your Hands Up
・These Times Are Changing
・Could Have Been Me
・The Ol’ Switcheroo
・Kiss This
・Roll Up
・Dirty Sexy Money
・Let’s Make This Happen (jam)
・Put Your Money On Me
・Rebel Rebel(cover)
アンコール
・Where Did She Go