フーファイだ!ミューズだ!ノエルだ!フジロックヘッドライナーレポだ!
台風の心配なんてどこへやら、少し雨が降ったもののもほぼ3日間快晴で幕を閉じたFUJIROCK FESTIVAL 2015。今回はその一番大きなステージであるグリーンステージの各日のトリを飾ったヘッドライナーたちの熱いステージの模様を完全レポします!
1日目 フー・ファイターズ
初日のヘッドライナーはフー・ファイターズ。来日前、ボーカルのデイヴ・グロールが先日のスウェーデンの公演中に転落し足を骨折したというニュースが入ってきて、果たして大丈夫なのかと少々不安の声があがっていました。果たしてどのように登場するのか、期待に胸を弾ませていざステージを見ると、ギターを千手観音のように見立てた特製のゴージャスな椅子に腰かけてギターを弾くデイヴの姿が。デイヴの背景には堂々としたフー・ファイターズのロゴが飾られていて、怪我をしていることを感じさせない、いやむしろ普段より貫録のある演出となりました。
1曲目の「Everlong」のイントロが聞こえると出だしから会場の熱気はフルボルテージ。疾走感のある「Everlong」から2曲目の「Monkey Wrench」で出だしから飛ばしすぎではないか!?と心配になるくらい会場の熱気がとにかくすごかったです。
それぞれ激しい演奏をしていたのですが、ブルーのハッピを着て楽しそうにドラムをたたくテイラー・ホーキンスが特に印象的でした。
ライブの途中ではメンバー紹介とともにそれぞれがその腕を披露するシーンがあり、クイーンなどの他のアーティストの曲を軽く披露し楽しませてくれました。その後の演奏は激しさと静けさを見事に操り、観客の気持ちをつかんでからの「All My Life」。会場では激しいモッシュがおこりました。
演奏もさながら面白かったのが曲の合間のMCです。足を骨折したデイヴは「僕らのこと初めて見た人いる?俺、普段は実は立って歩くのさ。」と若干自虐気味に冗談を連発。会場が一気に笑いに包まれました。
そして、先日足を骨折した時の公演の演奏の映像が流れ、その後の入院している様子や、このステージのセットを考えた過程が面白おかしく紹介され、終始ユーモアいっぱいのMCでした。
演奏でも足のギブスにギターのネックを擦り付けて演奏し、怪我していることを逆手にとったパフォーマンスを披露していました。さすがと言わんばかりの圧巻のステージでした。
ステージの終盤ではなんとMAN WITH A MISSIONのメンバーがステージに登場し観客をあおるシーンも。まさかのコラボレーションに会場はさらに盛り上がりました。結局、2時間ずっと盛り上がりっぱなしのステージでした。
2日目 ミューズ
2日目のヘッドライナーはミューズ。ミューズが登場する前からオーディエンスはいまかいまかと待ちわびる熱気がすごかったです。ステージのセットができあがるだけで歓声が起きました。日本でのミューズの人気の高さがうかがえました。
21時30分になり、スクリーンに「Psycho」PVが流れ出すと会場からは大歓声が。ミューズの作り出す重々しいリズムに、会場が揺れるかと思うくらいの勢いで観客たちものります。
4曲目の「Plug In Baby」で会場は最初のピークを迎えます。会場のオーディエンスは「プラグインベイベ〜〜〜!!!」と大合唱。そこまでハイテンポな曲ではないにも関わらず、会場がもみくちゃになるかと思うくらい激しく揺れました。
会場があまりにも盛り上がりすぎてギターボーカルのマシュー・ベラミーもMCで思わず笑ってしまっていました。そして「ミンナサイコー!」と何回も口にしていました。
「Time Is Running Out」では大合唱がおこり盛り上がったあと、「Reapers」では演奏力の高さを見せつけられました。圧倒的に魅せられました。そして曲が終わると大きな黒いバルーンが登場。まさかの演出に会場が盛り上がります。
ここでミューズが一時的に舞台を去るのですが当然のごとく観客の盛り上がりは収まることなく、大歓声のままアンコールへ。
アンコール一曲目の「Madness」では大スクリーンに芸術的な映像に合わせてさりげなく歌詞が映し出されていたので、歌詞がわからない人でも一緒に口ずさむことができ会場全体が一体となって盛り上がりました。
最後には紙吹雪が飛んできてステージがより一層華やかに。伝説のステージとなりました。メンバーたちも「アイシテマス、ニッポン」とご満悦だったのが印象的でした。
ミューズのステージは本当に細かいところまで凝っていて背景の映像が芸術的でオシャレだったり、スクリーンに映し出された映像がモノクロだったりとミューズの世界観が存分に発揮されるライブでした。とくにミューズのような活動が活発なバンドはライブをやるたびにセトリが全然違うのでそういった意味で何がくるかわからないハラハラ感があってよかったです。
3日目 ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ
ノエル・ギャラガーが登場したのは最終日です。
1曲目はノエルソロ曲である「Everybody’s on the Run」からライブは始まりました。「Lock All the Doors」のようなノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライングバーズ名義の曲を演奏を一通りしたあと、「Fade Away」のようなオアシス名義の曲もはさみ、さまざまな層のファンに受けるようなセトリとなっていました。
「Champagne Supernova」のイントロが流れると会場のテンションは最高潮に。会場中が大合唱でした。
会場は曲の合間もずっとノエルコール。そんな観客に対して「モンキーかよ。」とお得意のノエル節を披露。
さらに初日に登場したフーファイターズのデイヴが「ノエルによろしく」とMCしたことに対しても「デイヴってだれだ?」とすっとぼけ。いかにもノエルらしいMCに会場がわきました。
最後の「Don’t Look Back In Anger」ではオーディエンスは肩を組んで大合唱。往年の名曲に皆が酔いしれました。
そして熱狂の渦のままノエルがステージからはけました。しかし観客たちの熱は冷めません。アンコールを待ちわびるオーディエンスがノエルコールをするものもノエルが再び現れることはなく、グリーンステージのMCが現れてアンコールがないことを伝えると会場からは「ブーーーーー!」と大ブーイング。こんだけ歓声があるのにもかかわらず出てこないところもまたノエルの良さでもあります。
こうして3日間のフジロックは幕を閉じましたが快晴だったこともあってどのヘッドライナーも大盛り上がりでした。また来年が楽しみですね。
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