【主催者インタビュー】GO OUT JAMBOREE・深作雄司「アウトドアの市場をより大きくしていけたらと思っています」
アウトドアファッションからおしゃれで有能なギアが紹介されているキャンプ・アウトドア好きの愛読書である雑誌「GO OUT」。そんな「GO OUT」が主催するキャンプフェス、GO OUT JAMBOREE 2017が4月15日(土)・16日(日)に開催されます。
今回は雑誌発刊10周年を記念して会場の拡大など、新たに生まれ変わるということで主催である株式会社三栄書房 事業企画局・深作雄司さんにお話を伺いました。
海外では砂漠でキャンプ
ーーーGO OUTでお仕事をされるきっかけは何だったんでしょうか?
深作 元々イベントの制作会社にいてフェスとかイベントの制作運営に関わっていました。その中でGO OUTのイベントにも関わってるうちに“今GO OUTをやりたいな”っていう気持ちが強くなって現在に至ります。
ーーーでは元々フェスやアウトドアがお好きだったんですね。
深作 キャンプやスノーボードなどライトなものは毎年やっています。海外に行っていた時があって、その時にエジプトの砂漠の中でキャンプをしたことがあるんですよ。砂漠でキャンプをするツアーで、ランドクルーザーに乗って砂漠の中を走って行って案内人の方に「よし、じゃあ今日はここでキャンプするぞ!」って言われるんです。それでマットレスと毛布を渡されて砂漠にマットレスを敷いて寝るんです。
ーーーテントとかではないんですね?!
深作 もうキャンプじゃないくて野宿ですね(笑)。ただ、月明かりと星明りがプラネタリウムよりもすごくて、人生の中で一番の夜空をそこで体験しました。
ーーーフェスを作っていらっしゃったなら、たくさん行かれているとおもいますが、初めて遊びに行ったフェスは何でしたか?
深作 地元の茨城県で高校生の時にロック・イン・ジャパンが始まったので、そこで初めてフェスを体験しました。仕事で関わってからはフジロックや、ap bankなど、全国色んな所に行かせていただきました。
読者撮影からキャンプフェスへと進化
ーーー2008年にGO OUT CAMPが始まった時はどんな雰囲気でしたか?
深作 第1回目のGO OUT CAMPは当初フェスにしようと始まったものではなくて「読者撮影会」という企画からスタートしてるんですよ。ファッション誌を作ってきた人間がGO OUTを立ち上げたので、ファッション誌の流れを汲んでスナップをフェスに撮りに行ったりしていたんです。そこで面白いギアを持ってる人とかもいっぱいいて、だったら撮影会しようぜ!というノリで。紙面で告知して、入場料はなく、キャンプ場に利用料を支払う形でした。
第1回目の開催は30人くらいの方が集まってくれて、そこから口コミで広がっていき、次の撮影会のときは100人くらい集まって、回を追うごとにどんどん大きくなる所へフェスのブームも後押しして今の形になっていきました。
ーーー第1回目からふもとっぱらで開催していたんですか?
深作 第1回目からふもとっぱらです。創刊号のメインビジュアルを撮影しにいったのがふもとっぱらだったんですよ。富士山を始めとしたあのロケーションに魅了されてふもとっぱらっていう場所を選びました。
その頃はキャンプ場もオープンして間もないころでしたね。元々キャンプ場をやっていたわけではなくて農大に貸していた酪農の牧草地だったんです。その土地が返還されてキャンプ場を始めたそうです。なので初期からのお付き合いもあって、今でも色々と協力していただいているので、それも今イベントを続けていける後押しになっていると思います。
ーーーGO OUT JAMBOREEは2012年からのスタートですが、始まったきっかけは何だったんですか?
深作 それまでは年2回GO OUT CAMPを春と秋に開催していましたが、違いを見せるという意味でも、よりフェス的なものにしようということで名前も変えて新たにスタートしました。春はフェス寄りに、秋はよりキャンプを楽しむために、そういうコンセプトで開催しています。
ーーーフェスよりというのはライブとかを充実させるってことですか?
深作 そうですね、GO OUT CAMPはライブをするのはメインステージと「GO OUT HOUSE」という夜のクラブエリアの2カ所ですが、GO OUT JAMBOREEはさらに「FUJI-SAN STAGE」というアコースティックをメインにしたステージを増やしています。
充実のコンテンツ
ーーーライブのラインナップは深作さんが決めているんですか?何か基準とかあるのでしょうか?
深作 僕以外にもあと数人で話し合ってどういうブッキングにしていくか決めています。お客さんのメイン層が30代なので、第一線で活躍しているベテランのアーティストと新しい若手のアーティストが融合したGO OUTならではのブッキングというのをすごく心がけています。でも、まずはお客さんの顔を思い浮かべながらどんな人だったら楽しんでもらえるかなって考えています。
ーーーキャンプしてたらライブを観に行くのもいいかな!ってなっちゃいそうですよね。
深作 そういう方たちも結構います(笑)。聴こえてくるからテントで聴いていようか〜という感じで自分のペースで、マイペースに聴いてる方が多いですね。ガツガツ前の方に言って聴きたい!みたいな人たちは極端に少ないかもしれないです。
ーーーライブの他に様々なコンテンツがありますよね。ブランド・アヴェニューはすごくいい評判を聞きます。安く良いものが買えるよって!
深作 もうすごいですよ!出展メーカーさんのご協力もあって、アウトレット価格で買えるものがたくさんあるので、オープン前には長蛇の列ができるんです。そしてオープンと同時にみなさんお目当てのブランドに走っていって、テントやギア、ウェアなど買ってますね。ブランドさんも消費者と直接コミュニケーションがとれる場所として、リアルな声を聞けてすごく嬉しいし、楽しい、って言っていただいてます。
ーーーアクティビティもいっぱいありますよね。気になるものもいっぱいありますが、この企画はどうやって生まれてくるのでしょうか?
深作 普段都会にいながらも楽しんでいることを野外に持っていくことで違った角度で、違った景色で見えたりするので、それがまた面白いんじゃないかなと思って企画していますね。
ーーーどんなアクティビティが人気ですか?
深作 120対120のキャンプ合コンはすごく人気で、事前申し込みですがすぐに埋まっちゃっいますね。当日キャンセルで空きがあれば参加することもできるかもしれません。
ーーーカップルは生まれてますか?!そこから「結婚しました!」みたいなご報告とかは…?!
深作 カップルは結構生まれてます!結婚は噂では聞いたことがあります(笑)。
あとは、夕方くらいにカラオケをやってるんですけど、天気良ければ富士山を眺めながらカラオケできたりするのでこちらも人気です。皆さん自分の十八番を披露してくれます。気合い入れて仮装してくる方もいらっしゃいますし(笑)。
ーーーまた、今回は会場が一気に2つ増えましたが、それだけ要望があったということでしょうか?
深作 オートキャンプチケットがすごく人気で、すぐソールドアウトになっちゃうんですけど、オートキャンプをしたいという声はすごく多かったんです。それで、近くに朝霧JAM(10月開催のキャンプフェス)をやってる朝霧ジャンボリーオートキャンプ場がありましたので協力いただいくことになりました。
富士オートキャンプ場ふもと村はふもとっぱらから歩いて7、8分くらいのところにある森の中のキャンプ場で、2つのキャンプ場とはまた違った景色が楽しめるところや設備が充実しているので今回はファミリーサイトとして使わせていただきます。
深作カントク、とってもステキなインタビュー記事でした。もと関係者として、これからも「GOJ」「GOC」を応援させていただきたいと思います!!