【主催者インタビュー】GO OUT JAMBOREE・深作雄司「アウトドアの市場をより大きくしていけたらと思っています」
注意してほしいこと
ーーーお子さんとの参加を楽しんでいる方も多いと思いますが、ファミリーの割合はどれくらいですか?
深作 ここ数年増えていると感じています。参加者の約半数は既婚者の方で、その内お子さんのいる家庭が6割くらい。なので全体で言うと3割くらいが子供連れのファミリーですね。
ーーーお子さんが来ることで工夫されていることはありますか?
深作 キッズフィールドという子供向けのエリアを設けていてアウトドアを楽しむきっかけを作るようなワークショップを開催していたり、真っ白い龍の布にみんなでペイントして、終わったらそれを持って会場内を練り歩く「龍のマーチング」というコンテンツを開催したりして、お子さんも楽しんでもらえる企画を用意しています。
ーーー危険とかへの配慮も必要になってきますよね。
深作 迷子はどうしても発生してしまうのですが、崖があったり、遭難するような場所ではないため、これまで大きな事故は発生していません。しかし自然の中で開催しているので、いつ何時事故が発生することも念頭におき、怪我人が出た際には、会場内にいる医師、看護師に判断、対応をお願いしています。
ーーー怪我は注意が必要ですよね。他に注意する点はありますか?
深作 最近はキャンプ場での盗難も多いと聞きますので、就寝の際には大事なギアなんかは車に入れてもらうのがベストです。
あとは寒暖の差ですね。昼間は薄着でもいられますが、夜になると急激に寒くなって0℃近くなることも多々あるので、防寒の準備はしっかりしてきてほしいなと思います。
ーーーどれくらい準備していけばいいでしょうか?
深作 ダウンとレインウェアは必須です。中に着るものはフリースやトレーナー、長袖、半袖のTシャツは持ってきておいて、気温によって、着替えられるように何着か用意していただいた方が良いかと思います。体が冷えてしまうのが一番危ないので体を冷やさない対策をしていただきたいです。
ーーーお天気的にはどうですか?
深作 正直半々です。昨年は土曜日はすごく天気が良かったんですよ。でも土曜日の夜中から風が吹き出して、それが朝方には嵐になって、このままではイベント自体も開催できないと判断して、日曜日は中止という形を取らせていただいたんです。あの時は風がすごかったですね。タープやテントも飛ばされたりしていたので、しっかりとペグダウンしていただく必要があります。
ーーー鍛鉄製のペグが飛ぶって聞いたことがあるんですけど…。
深作 鍛鉄製ペグはふもとっぱらだと危なくて、それが抜けて、飛んで車のフロントガラスが割れちゃった事もあるんです。なので一番いいのはプラペグ(プラスチック製のペグ)ですね。しっかり刺さるし、飛んでも被害が少ないので。地面が柔らかいところだと鍛鉄製のペグはすぐに抜けちゃうんですよね。
4つの軸が揃ってのGO OUT
ーーー地元の方との関係はどうですか?
深作 ふもとっぱらさんは初期から協力的で、もともと林業をメインでやっていたので丸太切りのワークショップや木こり体験ツアーといったコンテンツにも参加していただいています。
あと、K-mixヴィレッジという静岡のFM局のエリアでは富士宮市にも協力いただいて地元の物産展とかを開いて地元のコンテンツを入れさせていただいています。そこにはヤグラを組んでいて、夜には「宮おどり」という富士宮市の踊りを踊るんです。地元の方にも来ていただいて、年々参加者も増えてすごい盛り上がるんですよ!
ーーー静岡以外にも現在GO OUTのキャンプフェスは関西と東北で開催していますが今後も別の地で開催する予定はありますか?
深作 色んな所でやりたいとは思っています。常に地方で眠っているようなアウトドアの資源なんかとジョインして何かできることを模索していきたいと思っています。
ーーー雑誌との連動っていうのは意識されていますか?
深作 雑誌との連動もそうですし、今はイベント単体にもお客さんがついてきていただいているので、雑誌もイベントもGO OUTっていう1つのブランドとして進んでいきたいです。今GO OUTとしてやっている雑誌、ウェブ、イベント、通販の4つの軸でアウトドアの市場をより大きくしていけたらと思っています。
2017年4月15日(土)・16日(日) ※前夜祭 14日(金)
会場:静岡 ふもとっぱら/朝霧JAC/ふもと村ファミリーキャンプサイト
<関連リンク>
GO OUT JAMBOREE 2017
深作カントク、とってもステキなインタビュー記事でした。もと関係者として、これからも「GOJ」「GOC」を応援させていただきたいと思います!!