世界を変えるヘドバンギャー!!BABYMETALのこれまでの軌跡【前編】
最近BABYMETALの名前を聞かない日がない。日本武道館の女性最年少記録で更新や、Lady GaGaのライブのオープニングアクトを務めたり、海外大型フェスに出演したりと、数々の功績をのこす彼女たち。今年も「SUMMER SONIC 2015」でステージを飾ることとなったBABYMETALのこれまでの軌跡を辿ってみたい。
アイドルグループ派生ユニットからメタルユニットへの変化
2010年に誕生したBABYMETALは、元々はアイドルグループのさくら学院の派生ユニットだった。中元すず香、水野由結、菊地最愛の3名がSU-METAL(ボーカル、ダンス)、YUIMETAL(スクリーム、ダンス)、MOAMETAL(スクリーム、ダンス)名義として活動をスタートし、さくら学院のアルバムのなかの楽曲『ド・キ・ド・キ☆モーニング』をDVDシングルとしてインディーズからリリースした。
2012年、インディーズでのセカンドシングル『ヘドバンギャー!!』を発表。作曲にはCOALTAR OF THE DEEPERSのフロントマンであり、大槻ケンヂがボーカルを務めるバンド・特撮でも比類なき才能を発揮するミュージシャンのNARASAKIを起用し、この楽曲からメタル要素がさらに増す。この年、「SUMMER SONIC 2012」の「SIDE-SHOW MESSE」ステージに急遽参戦した。お笑い芸人やDJ、ダンスなどでの新しい試み溢れるこのステージは、新たなスターが誕生する特別なステージであり、彼女たちもここから飛躍した一組となった。その後、初単独公演に生演奏のバックバンドであり、今となってはBABYMETALのライブに欠かせない存在である「神バンド」と初共演。”メタルレジスタンス第1章”を宣言し、「Anime Festival Asia Singapore 2012」で初めての海外公演を果たした
サマソニありがとうございました!!チケット完売後の出演発表だったのでホントはドキドキイブニングだったのですが、ライブが始まったら遠くの方までイッパイ集まって頂いて本当に感激DEATH!!一体感がハンパなかった!!皆さんに感謝!!感謝!! pic.twitter.com/Sxz79ROh
— BABYMETAL (@BABYMETAL_JAPAN) 2012, 8月 19
国内での大躍進を果たす”メタルレジスタンス第1章”
2013年、シングル『イジメ、ダメ、ゼッタイ』でメジャーデビュー。このとき、中元すず香がさくら学院を卒業、BABYMETALは独立プロジェクトとなる。続けてセカンドシングルの『メギツネ』をリリース。この年から様々な野外ロックフェスティバルに参加し、国内最大のメタル・フェスティバル「LOUDPARK 13」ではLAST IN LINEやEUROPEなど、メタルバンドのビッグネームと同じステージに立つこととなった。また昨年に引き続き「SUMMER SONIC 2013」にも出演し、オーディエンスを盛り上げた。
サマソニ大阪激アツ!!速報!!METALLICA-メタリカのラーズがBABYMETALをみにきてくれた!!遂にあのメタルマスターと対面!! pic.twitter.com/LSwkSndSbf
— BABYMETAL (@BABYMETAL_JAPAN) 2013, 8月 11
BABYMETAL with Michael Amott -ARCH ENEMY,Spiritual Beggars-amazing "FOX sign"photo session at LOUD PARK \m/ #loudpark pic.twitter.com/g19XdySYTo
— BABYMETAL (@BABYMETAL_JAPAN) 2013, 10月 20
「レジスタンス」とは「抵抗」が元々の意味であり、転じて「抵抗運動」を指す言葉だ。BABYMETALが掲げた”メタルレジスタンス”に、ファンは多様な意味を見出している。それはアイドル戦国時代のなか、彼女たち自身が頭角を表したい意思とも取れれば、日本では下火となってしまったメタル・ミュージックを再燃させる意味とも取れる。
BABYMETALのさらなる”メタルレジスタンス”を後編で追いかけていきたい。
text:鵜飼慶樹
「SUMMER SONIC 2015」ラインナップにて、BABYMETALを要チェック!