• 2017/09/07
  • 特集
  • text:AndMore!編集部

脱・夏フェスロスできる「Blue Note JAZZ FESTIVAL」出演アーティストを紹介!

  • twitter
  • facebook
  • line

夏フェスが終わって寂しい気持ちになっているかもしれませんが、秋こそ野外フェスが気持ちのいい季節です。
初秋の9月23日(土)・24日(日)に開催される「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」は夏フェスロスを脱却する良質なアーティスト揃い。

そこで、夏フェスで観たあのアーティストが気に入った!あのステージが忘れられない!という方へ向けて出演アーティストをご紹介します。

サマソニでSuchmosを観たなら

ドナルド・フェイゲン&ザ・ナイトフライヤーズ

Donald Fagen The Nightfly (HQ)

サマーソニックに出演したSuchmosだけでなく、少し前のシティポップブームでお気に入りバンドを見つけたという若い人にぜひ聴いてほしいのがドナルド・フェイゲン&ザ・ナイトフライヤーズ。ドナルド・フェイゲンが中心となって活動していたバンド、スティーリー・ダンは洗練されたクロスオーバーなサウンドで多くの人を魅了してきた伝説のバンドです。シティ・ポップと密接な関係にあるのでお気に入りのバンドのルーツに触れてみてはどうでしょう?キリンジ、サニーデイ・サービスが好きな方もお見逃しなく。

ムーンチャイルド

Moonchild – Cure (Official Video)

Suchmos的な新世代のアーティストが好きな方におすすめなのが男女3人組のメロウ・ソウル・バンド、ムーンチャイルド。彼らもSuchmosと同じくハイエイタス・カイヨーテからの影響を受けています。新世代ならではのハイブリットなサウンドとキャッチーなリフ、ヴォーカルの美しく心地よい歌声はSuchmos好きもきっと気に入るはず。昨年フジロックに出演したジ・インターネットとも共演しているのでこちらのファンにもおすすめです。

サマソニでブラック・アイド・ピーズ、フジロックでアヴァランチーズを観たなら

カマシ・ワシントン

Kamasi Washinton performs “The Rhythm Changes” | Pitchfork Music Festival 2016

ブラック・アイド・ピーズやアヴァランチーズを観てあの会場の一体感が最高だった!という方に観てほしいのが昨年のフジロックではベストアクトとも呼び名の高いカマシ・ワシントン。2015年のケンドリック・ラマーのアルバムにも参加したりと多くのアーティストから支持を得ているアーティストです。彼のライブでの一体感は神聖さを覚えるほど。ヒップ・ホップ好きもぜひ味わってみて下さい。

ロイ・ハーグローヴ’s・RHファクター

Roy Hargrove & The RH-Factor – Rich Man’s Welfare (NSJ ’09)

同じく最高のグルーヴを感じたいという人におすすめなのがロイ・ハーグローヴ’s・RHファクター。ロイ・ハーグローヴはディアンジェロ、エリカ・バドゥ、コモン、Q・ティップ、Jディラらと共に、そしてRHファクターというプロジェクトを通してソウル、ヒップホップ、ジャズのあり方を革新した、現在で言うロバート・グラスパーのような存在。ストリート感のある演奏はヒップ・ホップだけでなくジャムバンド好きにもおすすめ。今回は日本初の野外ライヴとなります。

クリス・デイヴ

Chris Dave and The Drumhedz at Guitar Center’s Drum-Off Finals

ジャズ、ソウル、R&B、ヒップ・ホップ界随一のドラマー、クリス・デイヴも見逃せません。彼はディアンジェロやロバート・グラスパーのバンド、さらにはアデル、エド・シーランのレコーディングに参加するなど引っ張りだこのドラマー。今回はそんな彼が結成したバンドでの出演です。ビートメイカーのようにリズムを刻む技巧派であり、既成概念にとらわれないアプローチもまた斬新。サンプリング集団アヴァランチーズが好きな人はぜひ「サンプリング的生演奏」を体感してみて下さい。

サマソニでケシャ、フジロックでロードを観たなら

リアン・ラ・ハヴァス

Lianne La Havas – Unstoppable (Official Video)

この夏サマーソニックでケシャ、フジロックでロードなど女性シンガーにぐっと来た!という人におすすめしたいのがUKのシンガー・ソングライター、リアン・ラ・ハヴァス。あのプリンスにジョニ・ミッチェルと比較されるほど、単純に歌の良さが染み渡るような歌声で今後の活躍が期待される注目株。ジョニ・ミッチェル繋がりでジェイムス・ブレイクファン、またはこの夏SZAにはまったという人にも聴いてほしいアーティストです。

JUJU with TAKUYA KURODA BAND from NY

JUJU 『Take Five』

J-POPの女性シンガーはあまり聴かないし…という人にこそ聴いてほしいのがJUJU。ドラマや映画、CMなど数多くの楽曲が起用され、J-POPを代表するシンガーである彼女のルーツはジャズ。近年はジャズのカバーアルバムをリリースし、ブルーノートでのジャズライブは連日満席という人気ぶりです。しかも今回はNY在住時代から交流のあったトランペッター黒田卓也との共演。これまで惜しくも観れなかったという人も野外フェスというこの特別な機会にぜひ。

フジロックでyahyel、ソニマニでD.A.N.を観たなら

ジェイコブ・コリアー

Jacob Collier – Don’t You Worry – Live From Lincoln Hall

ジェイコブ・コリアーはすべての楽器を自分で演奏してライブを作り上げます。今年で言えばソニックマニアの出演したLIDO、昨年で言えばフジロックに出演したジャック・ギャラット的なスタイル。音楽感覚もジャズ、ヒップホップ、ダンスミュージックと幅位広いジャンルをうまく取り入れる新世代の感覚を持ったアーティストで、yahyel、D.A.N.など最近盛り上がりを見せる新世代邦楽バンドとも通ずるのではないでしょうか。ハーモニー使いはボン・イヴェール、ジェイムス・ブレイク的なのでこのあたりが好きな人にもおすすめ。

フジロックでラグンボーン・マン、サンファ、アウスゲイルを観たなら

グレゴリー・ポーター

Gregory Porter Live in Hyde Park 2016

昨年フジロックへ行った多くの人が彼の歌声を聴いているはず。ディスクロージャーの「Holding On」でヴォーカルを務めているのが彼、グレゴリー・ポーターなのです。サマーソニックに出演したホセ・ジェイムスと共にジャズ・ヴォーカル・シーンを牽引するシンガー。今年のフジロックでラグンボーン・マンが良かったという人には歌声のパワフルさと見た目の大きさ的にも共通するのでおすすめ。他にもフジロックに出演したサンファ、アウスゲイル、ガラントといった新世代シンガーとはまた違ったディープなバリトンボイスをぜひ味わってほしい。

フジロックでサンダーキャットを観たなら

上原ひろみ x エドマール・カスタネーダ

Hiromi featuring Edmar Castaneda – Fire (Live in Montreal)

今年のフジロックでビョークを諦め、サンダーキャットの超絶テクに酔いしれた方へのおすすめはNYのBlue Note JAZZ FESTIVALにも出演した上原ひろみ x エドマール・カスタネーダ。楽しそうに演奏する彼女の鍵盤さばきも笑えるほどすごいのでライブを観たことはない方はぜひこの機会に。今回は日本では初披露となるハープ奏者のエドマールとのステージ。ハープはあまり馴染みのない楽器かもしれませんが彼の演奏を観ればこんな風に楽しめるのか!とイメージが変わるかもしれません。

サマソニで東京スカパラダイスオーケストラ、フジロックでG&G Miller Orchestra plays Elvis Presleyを観たなら

デヴィッド・サンボーン&ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ directed by エリック・ミヤシロ

David Sanborn Live -Safaricom Jazz Festival

Blue Note Tokyo All-Star Jazz Orchestra directed by Eric Miyashiro – TeenTown Ver 2

フェスではなかなか見ることのないオーケストラ編成。身近な「オーケストラ」と言えば今年サマソニに出演した東京スカパラダイスオーケストラ!という人に一度見てほしいのが今回のジャズ・オーケストラのステージ。今年フェスでジャズ・オーケストラが出たのはフジロックでクロージングを務めたG&G Miller Orchestraくらいでしょう。それよりもさらに大人数となる今回のオーケストラはゲストを入れて総勢19名(ゲストには最高峰のサックス奏者デヴィッド・サンボーン、現在72歳!)の豪華メンバーになるのでフジでG&Gを観た人も、見逃した人もぜひ一度体験してみて下さい。また、渋さ知らズが好きな人は一度こんな正統派ジャズ・オーケストラを観てみると面白い発見があるかもしれません。
 
 
“ジャズ”というと敷居の高さを感じるかもしれませんが、Blue Note JAZZ FESTIVALは“ジャズ要素のある良質なミュージシャンが揃っているフェス”です。
この秋は赤レンガという最高のロケーションで最高のグルーヴを味わいましょう!


Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017
2017年9月23日(土)・24日(日)
会場:神奈川 赤レンガ地区野外特設会場

<関連リンク>
Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN

コメントはこちらから