貫禄のMICHAEL SCHENKER FEST & 2年ぶり SABATON【LOUD PARK 17 ライブレポ】
SABATON
2015年のLOUD PARKで待望の初来日を果たし、ド派手なステージの戦車と爆発的なパフォーマンスで強力なインパクトを残した、スウェーデン発のパワーメタルバンド・SABATON(サバトン)。なんと2年ぶりにこのステージに戻ってきてくれました。
今回ももちろん巨大な戦車がステージの中心に佇んでいました。
パフォーマンスが始まると、荒々しい爆音のリズムと、ブレない美しい旋律で観客を圧倒。演出も曲の世界観にマッチしていて、ステージに対する強いこだわりを感じます。
MCでは、まるでコントのような一幕も。
前回のLOUD PARK出演後に加入した新ギタリスト、トミー・ヨハンソンを紹介する場面のこと。
“ヨキアムのあまり好きではない曲”を披露したいトミーに対して、ヨキアムが「もう、バカ!」と日本語で怒ります(※コントなのでそんなに怒ってないです)。
それに対し「バカってどういう意味?」と聞くトミー。「日本語で乾杯って意味だよ!」と、なんとか英語でごまかしたヨキアムですが……トミーは「バカ」を気に入ったようで、最終的には「バーカ!バーカ!」と観客たちとともにバカコールを楽しむというオチでした。サバトンがこんなに愛されるバンドなのは、MCとパフォーマンスのギャップがありすぎるところも、きっと理由の一つでしょう。
その後、歌詞に「Samurai」が登場する日本をテーマにした曲「Shiroyama」では、ゲストギタリストとして、サイレントヒルシリーズの音楽制作で知られるゲーム音楽作曲家、山岡晃さんが登場し一緒にステージを盛り上げます。ボーカルのヨキアムをギターのクリスが押し倒すと言うハプニング(?)もありました。いろんな意味で楽しいステージでした。
SET LIST
Ghost Division
The Art of War
Blood of Bannockburn
Swedish Pagans
The Last Stand
Carolus Rex
Sparta
The Lost Battalion
Night Witches
〜Encore〜
Primo Victoria
Shiroyama
To Hell and Back
MICHAEL SCHENKER FEST
LOUD PARK 2017、2日目のヘッドライナーとして登場したのは、天才ギタリスト、マイケル・シェンカー率いるバンド「マイケル・シェンカー・グループ(MSG)」の歴代メンバーが集う、超ゴージャスすぎるプロジェクト「マイケル・シェンカー・フェスト」。
現在62歳のマイケル・シェンカーですが、テクニックや美しい音色は健在。むしろ、歳を重ねたことによる貫禄が加わり、鳥肌が立つほどかっこいいプレイでした。
セットリストも完璧で、序盤でいきなり「Into the Arena」を披露し、そのメロディアスな美しい旋律で、牽制するかのように観客を圧倒。なんとも形容しがたい感情が胸を締め付けます。その後も、これでもかと言わんばかりの名曲のオンパレード。ひたすらギターがかっこよくて……もう、しびれっぱなしでした。
さらにすごかったのは、ギターだけではありません。なんと、ゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーという、MSGの歴代ボーカリスト3人が集い、ステージ上で交代で曲を披露するという豪華すぎるステージが繰り広げられました。
そして、最後の「Doctor Doctor」では、なんと……!ボーカル3人が集い、ステージを華やかに盛り上げます。会場のボルテージは最高潮になり、観客たちも大合唱。最高の盛り上がりをみせました。まさに「神」!
こうして、2日間の大トリとして相応すぎるくらい最高のステージで、ラウドパーク17は幕を閉じたのでした。
SET LIST
Searching For Freedom
Into the Arena
Let Sleeping Dogs Lie
Victim of Illusion
Cry for the Nations
Attack Of The MAD Axman
Armed and Ready
Coast to Coast
Desert Song
Dancer
Broken Promises
Assault Attack
Captain Nemo
No Time For Losers
This is My Heart
Save Yourself
Bad Boys
Rock Bottom
Doctor Doctor