本場スタイルでリアルな熱気を帯びた「HOT 97 SUMMER JAM TOKYO 2017」レポート
ここ数年で様々なフェスが生まれましたが、海外のHIP HOP系アーティストを呼ぶのは未だ難しいのが現状。そんな中、11月11日(土)新木場STUDIO COASTにて海外シーンの空気を感じたいHIP HOP/R&B好きには貴重なフェスティバル『HOT 97 SUMMER JAM TOKYO 2017』が開催されました。
世界のHIP HOP/R&Bシーンにおいて最も影響力のあるニューヨークのラジオ・ステーション「WQHT HOT 97 FM」が主催する音楽フェス、『HOT 97 SUMMER JAM』。1994年から24年に渡りアメリカで開催されているこのイベントが初の海外進出として昨年ここ日本へと上陸しました。
2回目の開催となる今年も海外のトップアーティストの出演、そして本場ニューヨークと同じくライブの合間には日本人初レギュラーDJでもあるDJ LEADを初めとした『HOT 97』の人気DJや名物パーソナリティが登場する本場スタイルをそのままに楽しむことができるプログラムとなっていました。
さらにはメインホール外でもDJがヒットチューンをかけているので、どこにいても人が踊っているような会場内。外国人客の割合の高さも相まって、本当に本場さながらの雰囲気。日本でここまでの空気感を味わえるフェスがあるのか!と思わずにはいられませんでした。男女共にファッション感度の高いお客さんが多いのもポイントでしょう。
この日のライブはまず国内勢が登場。kiLLaで勢い良くスタートし、JP THE WAVYは人気曲「Cho Wavy De Gomenne」も披露。AWICHは愛娘Yomi JahやYOUNG JUJUも登場し日本人離れしたパフォーマンスをみせてくれました。
そこから海外勢のライブへと流れていき、人気HIP HOP・クルーA$AP Mobの一員であるA$AP TwelvyyはA$AP TyYを引き連れステージに登場。今年NYの『HOT 97 SUMMER JAM』にも出演したフィメールラッパーYOUNG M.Aは男顔負けのスキルフルなラップをみせつけ、ハロー・キティのロンTで登場したLA出身のKID INKはクリス・ブラウンを迎えたヒット曲「Show Me」やステージを飛び出すパフォーマンスで盛り上げました。そしてトリはバンドセットで出演したJEREMIH。盛り上げるところ、聴かせるところとメリハリの効いたセット、そしてその甘い歌声に会場中が魅了されました。
今年も多くのファンが集まり、大盛況で終了した『HOT 97 SUMMER JAM TOKYO 2017』。
HIP HOP/R&Bが好きな方は本場に近い熱を感じられるこの貴重な場に来年はぜひ足を運んでみて下さい。日本での盛り上がりが伝われば、きっとより多くのアーティストが日本へ訪れてくれるはず。