【BECK】サマソニヘッドライナーのベック、17年前のステージを振り返る
サマーソニック2018のヘッドライナーに決定したベック。
彼が初めてサマーソニックに出演したのは2001年。今年は17年振りにサマーソニックへ出演することになります。
では、当時のパフォーマンスは一体どんな様子だったのか。今回は東京会場でのパフォーマンスをセットリストにそって振り返ってみましょう。
『Midnite Vulture』を中心としたセットリスト
デビュー当初から“時代の寵児”と呼ばれていたベックは、1996年に『Odelay』をリリースし、グラミー賞では2部門を受賞。その後も1998年に『Mutations』、1999年に『Midnite Vultures』と変幻自在に作品を世に送り出し、頻繁に来日公演も行なっていました。どの公演もチケットは即完売してしまうほどの人気ぶり。
そんなベックが出演したのが2001年8月18日(土)、開催2年目のサマーソニックです。
この日は当時の最新アルバム『Midnite Vulture』収録曲「Get Real Paid」から軽快にスタート。そこから2017年来日公演でも披露していた「The New Pollution」へと続きます。
「Get Real Paid」
「The New Pollution」
3曲目はデヴィッド・ボウイ「Diamond Dogs」のカバーを披露。これはプロデューサーにティンバランドを向かえ、当時話題となった映画「ムーラン・ルージュ」のサウンドトラックに提供した楽曲です。
ベックは2016年のボウイ追悼の際には「いつだって僕の目標だった」とコメントしていました。
「Diamond Dogs」
そしてアルバム『Midnite Vulture』収録曲が続きます。最近のライブではあまり演奏していない楽曲が多く、リリース後であるこの時期ならではのセットリスト。
「Hollywood Freaks」
「Milk & Honey」
合間に「腹、減ッテナイカイ?」や「一緒ニ地獄へ落チヨウ」など日本語でのMCを披露し、オーディエンスの笑いを誘います。
定番「Loser」も外せない
そして、会場も温まってきたところで「Loser」。1994年リリースの楽曲ですが、20年以上経った今でもセットリストの定番として愛されている曲です。きっと今年のサマーソニックでも披露してくれるのではないでしょうか。
「Loser」
続く「Mixed Bizness」はアルバム『Midnite Vulture』からシングルカットされた楽曲。プライベートでも親交が深いコーネリアスによるリミックス版もあるのでそちらもぜひ聴いてみて下さい。
「Mixed Bizness」
ここからも引き続き歌って踊って存分にオーディエンスを盛り上げます。「Nicotine & Gravy」も『Midnite Vulture』からの楽曲。『Midnite Vulture』はファンク要素の強い作品でフェスティバルのステージにピッタリの楽しい雰囲気を生み出してくれます。
「Nicotine & Gravy」
終盤はアコースティックモードへ突入
ステージ終盤はノリの良い楽曲から打って変わってアコギを手に取りしっとりと聴かせるモードへ。「Nobody’s Fault But My Own」、「Jack-Ass」を披露してくれました。ベックの歌声やブルースハープの音色がオーディエンスの心に染み渡ります。
「Nobody’s Fault But My Own」
「Jack-Ass」
そして、『Odelay』から「Where It’s At」。前回来日時にはアンコールで披露してくれた曲で、今もライブでは定番の曲です。ベックお得意のヒップホップナンバーで大いに踊り本編が終了します。
「Where It’s At」
アンコールは2回!
続くアンコールでは当時テレビやラジオでよく流れていたこちらの楽曲を披露。パーティーの再開にスタジアムは再び盛り上がります。
「Sexx Laws」
アンコールも終わり「アリガト!」と言ってステージを去るベック。これで終わりかとファンも帰り始めていると…なんとベックが再びステージへ!
まさかのWアンコールがスタートし「Minus」、「Burnt Orange Peel」を披露してくれました。
「Minus」
「Burnt Orange Peel」
「Burnt Orange Peel」は2000年以降にはほとんど演奏されたことのない今では珍しい楽曲です。アルバム『One Foot in the Grave』に収録されています。こちらはカントリーやフォークを基調としたアルバムで、小さなインディーズレーベルからひっそりとリリースされたため、あまり知名度は高くありませんがベックのルーツを表すような作品です。
ラストはお馴染みの「Devils Haircut」。
「Devils Haircut」
「また来年会おう!」と言ってベックはステージを去り、空には花火が打ち上がります。前回の来日公演に通じるようなエンターテイメント性の高いステージで楽しませてくれたベック。興奮覚めやらぬままサマーソニック1日目は幕を閉じました。
<setlist>
Get Real Paid
The New Pollution
Diamond Dogs
Hollywood Freaks
Milk & Honey
Loser
Mixed Bizness
Nicotine & Gravy
Nobody’s Fault
Jack-Ass
Where It’s At
<Encore1>
Sexx Laws
<Encore2>
Minus
Burnt Orange Peel
Devil’s Haircut
あれから17年。その間にリリースされたアルバムは6枚もあり、今なお足を止めることなくその才能を発揮してくれています。久々に登場する2018年のサマーソニックでは現在の最新作『Colors』と共に2001年を上回るポップでエンターテイメントに溢れたステージを披露してくれることでしょう。
2017年8月18日(土)・19日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
大阪会場:舞洲サマーソニック大阪特設会場
<関連リンク>
SUMMER SONIC 2018
良い記事だ。サマソニ楽しみ