アットホームで開放的な野外フェス「頂 -ITADAKI- 2017」レポート
2018年の開催が発表された静岡の人気野外フェス「頂 -ITADAKI- 」。
10周年という節目を迎えた2017年もお天気に恵まれ大盛況となりました。そんな昨年のフェスレポートをお届けします。
「頂 -ITADAKI- 2017」レポート!開放的な会場内
2017年6月3日(土)・4日(日)に開催された「頂 -ITADAKI- 2017」。
会場である吉田公園には緑の芝生と青い空が広がり太陽がさんさんと降り注ぎます。「頂 -ITADAKI- 」はこれまで雨に振られたことがないんだとか!海が近いこともあり初日は強めな風が吹いていました。
2つのステージが隣に並んでいて、後方にはシートや椅子を使用できるスペースが広がります。フジロックのグリーンステージをすごくコンパクトにしたような感じで、ステージの前で聴く人もいれば、後ろの方でまったりと音楽を楽しむ人の姿も。
どこにいてもステージの音が聞こえる規模で、どこへ行くにも数分の範囲にすべてが揃っています。“焦って移動する”という感覚がなく、とても緩やかに時間が流れていくようでした。
ライブももちろん盛り上がります。どのアーティストも素晴らしいステージでしたがやっぱり最後に巨大ミラーボールが登場する渋さ知らズオーケストラのステージは、ここでしか味わえないお祭り感が最高でした!
子供がたくさん!
「頂 -ITADAKI- 」は子供が多いのも印象的。キッズエリアはかなり広いスペースが取られていて多くの子供達が楽しそうに遊んでいました。遊べる種類も積み木や玉転がし、公園にある遊具、ワークショップ、と種類が豊富なのも子どもたちが飽きないポイントかもしれません。
もちろんライブを楽しむ子供たちもいて、芝生の上で裸足で踊っている子供や肩車されてお父さんと一緒に音楽にのってる子供もいたり、そこにいると親子で一緒に楽しくなってしまうような空間でした。
会場に近いキャンプサイト
人気のキャンプサイトには早くから会場入りしている人がたくさん!テント券1枚につき1区画が用意されています。中には2区画分テント券を買って大きなテントを張っている大人数のグループも。
日を遮るものがないので前室付きテントが人気のよう。キャンプサイトから会場入口まではほんの数分。気軽に行き来できるのがとっても楽ちんでした。
風が強い時には飛ばされそうになっているタープやテントもあったので、丈夫なポールを使用したりサイトを離れる時はタープなど低めにしておくのがおすすめ。
幻想的な夜の時間
日が暮れる頃に始まるキャンドルタイムはステージの装飾やライブの内容、どれもが幻想的で昼間の太陽の眩しさや賑やかさが嘘のよう。今年は初日がアン・サリー、二日目は高木正勝が出演しましたが2日間でステージの装飾が変わっているのにはびっくり。
洋館のような雰囲気の初日はアンさんお家に招待されて歌を聴いているようでした。
二日目は打って変わって“森の中に置かれたグランドピアノ”といったステージで床には芝が敷かれステージ上には多くの植物が茂っていました。「家でもこんな時間にピアノを弾くんです。」と語ってくれた高木さん。
そして、暗くなってくると水辺で何かがポツポツと光っているな…と思ったら、なんとホタル!小学生ぶりにホタルを見た経験と、曲の美しさで夢のような時間でした。
キャンドルタイムが終わる頃にはすっかり夜。ステージ周りのミラーボールのキラキラとした光もとっても綺麗。
初日終演後にはキャンプ客だけが観ることの出来るムーンステージが始まります。オートキャンプ場の奥に用意されたステージは幻想的なライトに照らされ、心地よい歌声が一日の終りにゆっくりと幕を引いてくれました。
ここで12時前。二日目の開演は10時半なので十分休む事ができ、フェスに来ていつもより健康的な時間を過ごしていました。
元気で温かいスタッフ
2日間を通して元気なスタッフの姿も印象的でした。困っていると積極的に声をかけてくれ、小さなことですが会場内の案内も機械的なアナウンスではないのでとても温かい。
また、ステージ・運営に必要な全ての電力をバイオディーゼル燃料でまかなううため、その原料となる廃油の回収を行っているのですが、ここでも気持ちよく受け取ってくれるスタッフがいて、持ってきてよかった!と感じさせてくれます。
最終日、全てのパフォーマンスも終わり、皆が会場を後にする頃にはゲートにスタッフの方が並び、帰る人みんなとハイタッチ!スタッフもお客さんもどちらもこのフェスを作っている仲間なんだなというのが伝わってくるようでした。
人と人のつながりを感じられるようなアットホームな雰囲気と素敵なロケーション。まだ参加したことがない、という方にはぜひ2018年足を運んでほしいフェスです。