【ソニマニ】シューゲイザー代表格、マイブラの影響を受けた日本のアーティストは?
ソニックマニアへ出演するシューゲーザーバンドの代表格、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(以下、マイブラ)。彼らの2ndアルバム『Loveless』はシューゲイザーの金字塔と言われ後のアーティストに大きな影響を与えました。
そこで今回はマイブラの影響を感じる日本のアーティストをご紹介します。マイブラはあまり知らない、という人もここで紹介するアーティストが好きならばその共通点からきっとハマるはずです!
LUNA SEA
LUNA SEA – gravity
ヴィジュアル系バンドのイメージが強いLUNA SEAですがサウンドは80年代ニューウェーブに影響を受けており、シューゲイザーの要素も取り入れられています。ギターのSUGIZOは過去に雑誌で『Loveless』をおすすめとして紹介しており、ギターの音にもその影響は色濃くでています。特に5thアルバム『STYLE』やシングル「gravity」辺りはシューゲイザーとして聴いてみると新しい聴こえ方で楽しめるのではないでしょうか。
Plastic Tree
Plastic Tree「Thirteenth Friday」
Plastic Treeもヴィジュアル系バンドとして広く知られていますがその音楽性はシューゲイザー。ノイジーなギターとキャッチーなメロディを聴かせてくれます。そんな彼らのライブのSEはマイブラの「Only Shallow」ということでマイブラからの影響は大きいことでしょう。シューゲイザーの奏でる残響は世界観を大事にするヴィジュアル系と相性が良さそうです。
フリッパーズ・ギター
Flipper’s Guitar – Aquamarine
90年代渋谷系の代表格、フリッパーズ・ギター。『Loveless』と同年にリリースされたアルバム『DOCTOR HEAD’S WORLD TOWER -ヘッド博士の世界塔-』はシューゲイザーの影響を同時代的に受けている作品。収録曲「Aquamarine」は正しくマイブラの「To Here Knows When」!その他同アルバムにはプライマル・スクリームからの影響を感じる曲もあります。
くるり
くるり – Lv30
日本のロックシーンで絶大な支持を受けるバンド、くるり。彼らの楽曲は時代によって様々な音楽性が取り入れられています。中でもアルバム『TEAM ROCK』に収録される「Lv.30」が『Loveless』の1曲目「Only Shallow」に似ているというのは有名な話。続く曲が「愛なき世界」というのタイトルであることも確信犯的な感じがします。そんな話題をきっかけにマイブラを聴き始めた人も多くいるはず。
ART-SCHOOL
ART-SCHOOL – DIVA
「シューゲイザー・ディスク・ガイド」の帯にバンドの中心人物である木下理樹がコメントを寄せるほど、日本のシューゲイザーバンドの代表格として知られるART-SCHOOL。木下はインタビューなどでも頻繁にマイブラの名前を上げいます。彼らの存在もまた、多くの人がマイブラを知るきっかけとなったのではないでしょうか。
THE NOVEMBERS
THE NOVEMBERS 「黒い虹」
2月に行われたライドの来日公演でサポートアクトを務めたTHE NOVEMBERS。シューゲイザーの影響を強く受けている彼らですがインタビューによるとメンバーの小林祐介は『Loveless』を聴いた時、発明のようなサウンドだと感じたそう。先に紹介したART-SCHOOLからの影響も大きいようです。
スーパーカー
[LIVE]Supercar – Lucky (Last Live)
スーパーカーの1stアルバム『スリーアウトチェンジ』はノイジーギターサウンドがシューゲーザー感満載。メンバーのナカコーこと中村弘二はマイブラではなくジーザス&メリーチェイン派だったということですが、マイブラもスーパーカーも好きだというファンは多いのではないでしょうか。
スピッツ
Spitz – 日なたの窓に憧れて
彼らにシューゲイザーというイメージを持っていないファンも多いかもしれません。J-POPでもお馴染み、30周年を超えたスピッツは日本のオルタナティブ・ロックの先駆け的存在。初期はノイジーなギターに美しいメロディと退廃的な歌詞で「歌謡シューゲイザー」と自ら提唱していました。厳密にはシューゲイザーの中でもRideに強く影響を受けているそう。
いかがでしたか?
シューゲイザーのサウンドはジャンルを超え、様々な音楽へと消化された結果、ここでは紹介しきれないほど多くのアーティストへ影響を与えています。
そして、その代表格であるマイブラのライブを観たことがない人はぜひソニックマニアで体験してみて下さい。きっとこれまでに感じたことのない轟音を味わえるはず。そしてその轟音がどれほど気持ちのよいものか、会場で確かめてみて下さい。