サマソニを「True Colors」で染める!EDMの若きプリンスZEDDの活躍を追ってみた
「SUMMER SONIC2015」に出演する、EDMの若き天才ZEDD(ゼッド)。世界的に人気を集め、先日の来日公演が大盛況に終わったのも記憶に新しい。そんなZEDDのこれまでの経緯を紹介したい。
音楽との出会いからEDMに目覚めるまで
ZEDDは1989年当時のソビエト連邦に生まれる。両親がともに音楽家ということもあり、幼少期からピアノやドラム、レコーディングに触れる。その後、フランスのエレクトロ・デュオであるJusticeのアルバムに感銘を受け、EDMのプロデュースを始める。
Lady GaGaやJustin Bieberなど数々のトップアーティストたちの曲をプロデュース/リミックスを行い、日本国内でも安室奈美恵のアルバム『FEEL』に収められた楽曲「Heaven」のプロデュースを手がけるなど、多岐にわたって活動している。
アルバム『Clarity』リリースから、一躍EDM界のスターに
2012年にファーストアルバム『Clarity』を発売。彼が作るエレクトロサウンドは激しくもありながら、自ら感情を持ってメインボーカルと共に歌っているような美しいメロディを奏でる。また、ひとつひとつがドラマチックに展開されていく楽曲の数々に、多くの人が虜となった。
表題曲である「Clarity」は、ボーカルに当時はまだ無名だった女性アーティストFoxesを起用する。間奏から怒涛の勢い耳に流れ込む彼女の歌声とエレクトロサウンドは、否応なしに聞き手の感情を突き動かす。
同曲で第56回グラミー賞の最優秀ダンス・レコーティングを授与。Foxesもこれを機に注目が集まった。
『True Colors』ではユニークなプロモーションを展開
勢い止まぬなか、今年セカンドアルバムの『True Colors』を発売。アルバムの発売に向けて、収録するトラックを全米の各都市で一曲ずつ披露するリスニング・パーティーを開催するというユニークなプロモーションを行う。
最後のパーティーはニューヨークで行われ、曲にあわせてエンパイア・ステート・ビルをカラフルな光で染めるという、アルバムタイトルらしい演出が行われた。
各都市でのパーティーの様子は、下記の特設サイトにてまとめられたtwitterから垣間見ることができる。
https://zeddtruecolors.com/index.html(海外リンク)
収録された曲は『True Colors』の名にふさわしく、ファーストアルバムからさらに進化した激しいエレクトロサウンドから、思わず体が乗ってしまうダンスミュージック、さらにはオーケストラを起用しての楽曲まで、ひとつひとつ違った色を見せてくれる。まるでひとつの壮大な物語を見せてくれている気分にさせてくれる一枚だ。
国内とはこんな繋がりも
そんな勢いの止まないZEDDだが、『The Legend of Zelda』というシングルをリリースした際には、タイトル通り任天堂の「ゼルダの伝説」シリーズのメインテーマ曲をサンプリングしている。また、ヤマハが開発した「初音ミク」でお馴染みのVOCALOIDについて言及していたりと、日本の文化にも深く関心がある様子だ。
先日、ZEDDから「SUMMER SONIC 2015」の参加者に送るメッセージが公開された。
彼は「SUMMER SONIC 2015」をどんな色に染めてくれるのだろう。若干25歳の若き天才、ZEDDの姿をぜひその目で確かめてほしい。
text:鵜飼慶樹
「SUMMER SONIC 2015」ラインナップにて、ZEDDの出演情報をチェック!