Janet Jackson、復活。

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ついに彼女がカムバックしますよ、みなさん。R&B界のほぼ全てのアーティストに影響を与え続けながら、今なお進化の只中にある世界の歌姫。レコードの売り上げ総数、1億6千万枚以上。

何を隠そう、ジャネット・ジャクソンである。実に7年ぶりの新作アルバム、「Unbreakable(国内盤は10月3日発売)」ワールド・ツアーでの来日が決まっている。来日に限れば「All For You」のツアー以来なので、およそ14年ぶりだ。しかも北米以外の公演地は日本だけ。実は前作「Discipline」でもジャパン・ツアーが企画されていたが、リーマン・ショックなどの煽りを受けて頓挫してしまった。そんな背景もあり、今回のジャネットのライブはファンの念願と言えよう。特に、音源や映像でしか彼女を知らない若年層は、高らかに歓喜の声を上げた事と思う。ディアンジェロといい、コモンとローリン・ヒルといい、今年はブラック・ミュージック界の大物が立て続けに日本へ来てくれる。なんて素敵な年だろうか。

Jam & Lewis

さて、ここで一つ言及せずにはいられないことがある。今作の「Unbreakable」において最も注目度が高いトピックと言えば、やはりジミー・ジャム&テリー・ルイスの存在だろう。多忙すぎるあまり、「Discipline」には全く関わることができなかったが(当時のジミー・ジャムはレコーディング・アカデミーの会長)、ここへ来て最強タッグの復活である。以下の楽曲は、ジャネットが全米No.1を獲得したシングルだが、全て彼らのプロデュースによるものだ。

When I Think of You  (1986年 2週連続No.1)
Miss You Much (1989年 4週連続)
Escapade (1990年 3週連続)
Love Will Never Do (Without You) (1991年)
That’s The Way Love Goes (1993年 8週連続)
Again(1993年 2週連続)
Together Again  (1997年 2週連続)
Doesn’t Really Matter (2000年 3週連続)
All For You (2001年 7週連続)

10曲のNo.1のうち、なんと9曲をこの二人が手掛けている(“Black Cat”はジェリービーン・ジョンソン)。こうして改めて見ると壮観な並びだ。曲目を眺めているだけでワクワクしてくる。この一覧には入っていないが、彼らは「Nasty」や「I Get Lonely」にも一枚噛んでいる。

ここ日本では、宇多田ヒカルのプロデューサーとしての存在感も大きかろう。昨年末にリリースされたカバーアルバム「宇多田ヒカルのうた」にも、楽曲を提供している。

ピュアだけれども、どこかスモーキー。このメロディが帰ってくるのだ。

11月のジャパン・ツアーでは・・・

どうやら日程としては、日本公演はツアー・スケジュールの中盤のようだ。既にカナダ公演を終えているが、現地の熱狂ぶりが凄まじい。エドモントン・ジャーナル紙は、「目も眩むようなコンサート。最高の形で、ジャネットは再び世界へ羽ばたく準備が出来ている」とまで書いているのだ。否が応にも期待感が高まってしまう。さらに、我々には「Unbreakable」を最大限楽しむ時間的な余裕もある。ばっちり予習をしてから本番に臨めるというものだ。

Hey you guys, back stage at Grand Rapids. Our first show in America. Great to be home! #UnbreakableGrandRapids

Janet Jacksonさん(@janetjackson)が投稿した写真 –

ジャム&ルイスとのタッグが復活し、なおかつJ・コールなどの若手とのコラボレーションにも積極的な今、まさに彼女は究極のハイブリッドな状態にある。破格のパフォーマンスが約束されているようなものだ。14年ぶりというレア度も確かに特筆すべきだが、それ以上に現在のジャネット・ジャクソンには価値がある。これを見逃す手はない。

ジャネット・ジャクソン来日公演

2015年11月19日(木)
会場:大阪・インテックス大阪 5号館

2015年11月21日(土)
2015年11月22日(日)
会場:埼玉・さいたまスーパーアリーナ

<関連リンク>
JANET JACKSON来日公演 チケット詳細ページ