光と音のカーニバルに8万人が熱狂!「EDC Japan 2018」レポート
5月12日(土)・13日(日)、千葉 ZOZOマリンスタジアム&幕張海浜公園EDC特設会場にて、世界最大級のダンスミュージック・フェスティバル「EDC Japan 2018」が開催されました。
快晴の初日、「kineticFEILD」ではFlosstradamusやAlan Walkerといったシーンの今を担うトップアーティストがプレイ。そして、近年人気を集めているフューチャーハウスシーンのDon Diabloが登場すると、オーディエンスの熱気はさらに上昇。自身の楽曲をふんだんに織り交ぜ、ダンサブルな楽曲を矢継ぎ早にミックスしていく巧みなプレイで会場を盛り上げます。
また、日本を代表する人気クリエイティブデュエットPKCZ®(DJ MAKIDAI、DJ DARUMA、VERBAL)のステージに、シークレットゲストとして三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE の登坂広臣とELLY、Crystal Kay、ANARCHYが登場。シークレットゲストの登場に会場からは大歓声があがりました。
壮大な海が見渡せるビーチステージ「circuitGROUNDS」ではKayzoやGryffinらが登場した後、夕暮れとともに初来日となるIlleniumがステージへ。持ち前のディープでエモーショナルな音楽性とドープなサウンドが交錯したプレイに、オーディエンスは気持ち良さそうに身体を揺らしていました。
この日、「circuitGROUNDS」のフィナーレを飾ったDeadmau5は、「Imaginary Friends」を皮切りに自身のアンセムを続々と投下。専用のキューブ型セットのもと、ダークで甘美な映像とリンクしたセットでオーディエンス
を魅了。
あたりが暗闇に包まれ、大きな花火が打ち上がると、ステージには日本でも絶大な人気を誇るSteve Aokiが登場。隙あらばDJブースに乗り上げオーディエンスを煽り、トランス~ヒップホップ~EDMなど幅広いサウンドで超満員となったkineticFIELDを圧倒。そんなSteve AokiのパフォーマンスにZOZO マリンスタジアムは終始揺れていました。また、途中、先日急逝したAviciiを追悼する一幕もあり、オーディエンスが彼を偲ぶ姿も印象的でした。
絶えず熱狂する「kineticFIELD」の初日のラストを飾ったのは、ベルギー出身の兄弟デュオDimitri Vegas & Like Mike。冒頭から自身のヒット曲を惜しみなく披露すると同時に、フロアにはレーザーが迸り、オーディエンスの熱気はとどまることをしりません。しかも、中盤にはSteve Aokiもステージへとあがり、両者がコラボした「Melody」や「We Are Legend」といったアンセムもプレイ。その後「Tremor」や「Crowd Control」といった彼らの代表曲、そして最新曲「All I Need」なども披露し、最後まで大きな盛り上がりをみせていました。
2日目は、午前中時折小雨に見舞われながらも開場前からエントランスには入場待ちの列が作られており、メインステージにオーディエンスが集結。Yasutaka Nakataのステージ上にはきゃりーぱみゅぱみゅがサプライズ出演し、会場は盛り上がりを見せます。きゃりーぱみゅぱみゅの「原宿いやほい」や自身の楽曲「White Cube」、自らプロデュースするPerfumeの「If you wanna」など、独創性に富んだYasutaka Nakataならではのセットは、実力者たちが集う「EDC Japan 2018」でも一際異彩を放っていました。
ビーチステージ「circuitGROUNDS」では、NGHTMRE & Slander present: Gud VibrationsやR3hab、Alison Wonderlandらが多彩なサウンドを展開し、ラストのDiploで優秀の美。激しい風雨に加え、足場が悪いなかでも、あらゆるジャンルを包括する彼のプレイにオーディエンスの足は止まることなく、とりわけハイライトは自身が率いるMajor Lazer & DJ Snake のヒット曲「Lean On(feat.MØ)」。もはや悪天候であることを忘れ、最後までみなヒートアップしていました。
また、会場内至るところに出現した移動型サウンドシステム「Boombox Art Car」は、日本人気鋭アーティストたちが奮闘。移動中の来場者たちを巻き込み、随所で熱狂の渦を作り上げていました。
2日目の「Boombox Art Car」には、ファッションシーンでも若者から大きな支持を集めるAmiayaやUna + Matchaが登場。独特な感性が織りなすDJプレイに雨の中でも多くのオーディエンスが熱狂。そして、ファッショナブルな彼女たちの姿を写真に収めるファンも続出していました。
そして、この2日間を締めくくったのは世界No.1 DJ、Martin Garrix。ラストには夜空を彩る大輪の花火と「In The Name Of Love」で今年も大盛況のもと「EDC Japan 2018」が終了しました。
初日は42,000人の動員、そして2日目は雨に見舞われるも総勢38,000人動員を記録しました。海外からのアーティストだけでなく、国内の有望なアーティストをフックアップし、日本ならではの独自性も光っていた「EDC Japan」。終演後には多くのファンから早くも来年の開催を待ち望む声が溢れていました。