【サマソニ】絶対観るべきアーティストからステージ袖の裏話まで、サッシャさんに聞いてみた
いよいよ夏本番!夏フェスへの気分も高まってきました。
今年要注目と話題のサマーソニックの開催も来月に迫っています。
そこで、サマーソニック東京会場・マリンステージのMCとしておなじみのサッシャさんに今年の注目アクトやMCの裏話などを伺いました。
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今年の注目アクトは?
ーーー今年のサマーソニックのラインナップ、サッシャさんの印象はいかがですか?
今年は会場がコンパクトになったのでその分移動もしやすくなってますよね。しかも、一個一個のステージの充実度は上がっていると思うので正直言って、悩み度合いとしては増えるな…という。
ーーーそうですよね。様々な見どころがありますが、サッシャさんはどんなアーティストに注目していますか?
やっぱりビーチステージが凄いですよね。カマシ・ワシントンやSOIL&”PIMP”SESSIONSといった世界のフェスで活躍するアーティストや横浜アリーナを一杯にしちゃうナオト・インティライミのような、普段ビーチステージの規模では見られないアーティストがいっぱいいる上に、2日目にはジョージ・クリントンですから。あとは、自分のラジオ番組でも推してるトム・ミッシュも、ここで観られるのは貴重なのでぜひ観てほしいですね。
ーーービーチの夏らしい雰囲気にぴったりなアーティストが揃っていますよね。
あと、レインボウステージに出るさユりは僕がずっと司会をやっていたオーディションイベントから登場した子なんです。成長して、こういう大きなステージに出てくれるのはオーディションから立ち会ってる身としては本当に観に行きたいなと思いますね。
ーーー親心のような気持ちですね(笑)。
あとレインボウステージは復活したm-flo。学生時代から聴いていたし、同世代なんですよ。そして、僕もハーフで、彼らもインターナショナルな空気を纏っているから一方的に彼らにシンパシーを感じていて。LISAが復活してくれたのもめちゃくちゃ嬉しいし、どんなライヴ見せてくれるのか楽しみですよね。
m-flo / No Question (EDIT Ver)
あとSKY-HIのラップはぜひ生で観て貰いたいです。僕のラジオ番組に来て貰った時に、フリースタイルでラップしてもらったんですけど、とにかくすごい。AAAのイメージがあるかもしれませんが、彼は日本でも屈指のラッパーですよ。
それに若い世代ならゼッドのカバーもしてるRIRIちゃん。超海外級って言うんでしょうかね、日本に留まるような人じゃない。スーパーディーバだと思います。
ゼッド&アレッシア・カーラ「ステイ」 Covered by RIRI ミュージック・ビデオ
ーーーロック系のアーティストはどうですか?
ロックならやっぱりニッケルバックですね。カナダではスタジアムをいっぱいにする程の人気バンドですから。本当は全部仕事を捨てて、ニッケルバックに行きたいぐらい(笑)。
ーーーMCでステージを離れられないのはもどかしいですね(笑)。
あと、今ラテンブームが凄い来ているのでニッケルバックの前に出るJ.バルヴィンも見逃せないです。
ラテンブームについての分析は色々あると思うんですけど、これは今アメリカでヒスパニック系のスペイン語を母語にしている人口が増えてきて、多文化的になっていることと、ストリーミングサービスの影響だと思います。
J Balvin, Willy William – Mi Gente (Official Video)
実はスペイン語で音楽を聴いている人が世界的に見ると物凄い数いるんですよ。彼らはSpotifyとかストリーミングサービスを使っているので、たくさん聴かれることでこれまで完全にチャートから分断されていたスペイン語圏の曲がグローバルランキングの上位に入ってくる。それを英語圏の人達が注目するようになると、今度はビヨンセやジャスティン・ビーバーがフィーチャーされて、さらに広まっていく、という流れです。
今のストリーミング時代では、このラテンムーブメントを知らないっていうのは、あり得ないと思うんですよね。これからは必ず並列されていくような気がするんです。だから、ある意味僕はJ.バルヴィンが裏ヘッドライナーだと思うんですよね。
マリンステージの注目アクトは?
ーーーでは、ご自身がMCを務めるマリンステージの見どころはいかがでしょうか?
東京1日目のヘッドライナー、ノエル・ギャラガーはニューアルバムが非常に良い出来でしたよね。今年はオアシスの曲も相当やっているらしいので、素晴らしい曲をたくさん楽しめると思いますよ。それに、オアシスは来年ロックの殿堂入りする可能性があるので、僕らファンの中には「遂に復活するんじゃないか」って淡い期待があって…。
ーーー「ロックの殿堂」ということは、もうデビューから25年になるんですね。
もし復活したら、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは平行していくのか、もう観れなくなってしまうのか…。そう考えると、ノエル・ギャラガーのソロをライブで聴ける機会ってもうないかもしれない。復活しなくて、またソロを続けるなら、それはそれでハッピーなんですけどね。どっちにしろこれは絶対に観なきゃいけないと思っています。
Noel Gallagher’s High Flying Birds – Holy Mountain
ーーーもう一組のヘッドライナー、ベックはどうですか?
ベックは個人的な想いがあって。彼は2001年にヘッドライナーで出演してるんですけど、あの時、袖にいる人が全員ステージに呼ばれて、みんなでダンスをさせられたんですよ。もちろん僕もMCとして袖にいたのでステージに出て踊りました。MCの時以外にステージに立つことってないので、あれは忘れられませんね。今回もずっと袖で待機しようと思ってます(笑)。
ーーーどんな事をしてくれるのか、その辺りにも注目ですね(笑)。
そして、マイク・シノダに関してはやっぱり「of LINKIN PARK」って付けているわけですからチェスターの魂も引き連れてくれると思います。
ーーーサマーソニックには縁の深いアーティストでしたからね。昨年のニュースは非常に残念でした。
チェスターというとリンキン・パークがヘッドライナーを務めた年、ステージが終わったチェスターが袖まで来て、花火を観ながら奥さんとキスをしていた光景がずっと忘れられなくて…。多分彼の中でも、サマーソニックは特別なフェスだったと思うので、その想いをマイク・シノダが引き継いでくれるんじゃないでしょうか。サマーソニックを観てきたMCとして、そしてこれまで来てくださったお客さんとしても、やっぱり観ておきたい、おかなきゃいけないステージになるんじゃないかな。
Promises I Can’t Keep (Official Video) – Mike Shinoda
そして、先程ストリーミング時代の象徴として、ラテンミュージックの台頭の話をしましたが、もう一つはチャンス・ザ・ラッパーです。彼はグラミーの選考基準も変え、ストリーミングだけでグラミーを受賞しました。時代の音楽を変えていったアーティストはいっぱいいますけど、歴史で振り返るとそういう位置付けにいる人だと思うんですよね。言ってみればビートルズとか、クラフトワークとかと同じですよ。デビュー間もないビートルズを今から観れると思ったら興味が無くても観るじゃないですか。そういう意味で時代の証人としてやっぱり観ておかないといけないですよね。
Chance The Rapper ft. Saba – Angels
今年はどんな事が起こるのか?!
ーーーサッシャさんはずっとマリンステージのMCを担当してらっしゃいますが、もしマリン以外のステージでMCをやるならどこがいいですか?
マリンステージです。
ーーーおぉ、即答ですね!
やっぱり4万人も入るあの風景は忘れられないですよ。他のステージをやりたくないってことじゃないんだけど、ちょっと格別なところがあって。サマーソニックの凄さを感じられるし、水が撒けるっていう楽しみもあるし(笑)。
ーーーあれはマリンステージの名物ですよね。
僕の裁量で決めていいことになっていて、あの時間はみんなと顔を見合わせて話が出来るんですよね。そういう時間もあるので、やっぱりマリンはMCをやってても楽しいなと思います。
ーーー昨年のマリンステージで印象に残っているシーンはありますか?
フー・ファイターズは僕の中でのベストアクトでしたね。本当に名曲を全部やってくれたし。
ーーーリック・アストリーが出て来た時はびっくりしましたね!
超びっくりしましたね!やっぱこういうのがフェスの凄さですよ。2015年はゼッドのステージにマジック!が出てきましたけど、ちょうど僕が裏にいた時に彼らがスマホに入ってる曲を聴きながら打ち合わせしてたんです。
昔コールドプレイとアリシア・キーズが一緒にやった時も、前の日の夜に大阪で盛り上がって翌日東京でやろうということになって、リハーサル無しでいきなりアリシア・キーズがピアノを弾いたという。アーティストもそれぞれ別々に活動してるから、「ここに一緒にいるんだったらやろうよ!」ってことは結構多いと思うんですよ。だから、今年はどんな事が起こるのか楽しみですよね。
20周年はどんなサマソニを観たい?
ーーー今年で19年目、いよいよ来年は20周年ですがサッシャさんはどんなアーティストに出演してほしいですか?
そうだなぁ、困らせた人大集合させるとか?一番待たされた、ガンズ・アンド・ローゼズとリアーナを呼んで「何時まで掛かるんだフェス」とかね(笑)。
ーーーそれ、どんどんタイムテーブルがずれそうですね(笑)。
俺何回ステージで「まだです」って言わなきゃいけないのかな…。ガンズ・アンド・ローゼズの時は、「今楽屋出ました」とか言ってましたよ。なかなか来ないもんだから。
ーーーステージ始まるまでを実況されるアーティストはなかなかいないでしょうね。
でも、これまでを振り返ると1回目のヘッドライナーだったグリーン・デイ、その時セカンドステージで新人だったコールドプレイ、清水さん的にターニング・ポイントになったレディオヘッド、最長セットをやったメタリカ、最年少でヘッドライナーをやったアークティック・モンキーズ、DJアクトの歴史を変えてくれたゼット、と上げだしたらキリがないですよね。
でも、個人的にはまだ日本に来てないシーアとか、アデルとかをフェスの力を使って呼んで欲しいですね。
ーーーでは、最後に今年の意気込みやメッセージをお願いします。
僕はMCをずっとやって来て、日本のフェス文化の発展をサマーソニックを通じて肌で感じて来てました。フェスというものを昔よりも楽しめる、楽しみ方を知っている人が本当に増えたと思います。元々サマーソニックのお客さんってみんな本当にいい人ばっかりで、正直MCをやっててもあまり困ることがないし、皆さんが凄くレスポンス良く反応してくれるので、感謝してるんですよ。
それに19年間、袖からアーティストを見てて思うのは、想像以上にお客さんのレスポンスがアーティストの心拍数を変えるということ。僕の目線から見るとサマーソニックの歴史はアーティストが作ってきたんじゃなくて、お客さんが作ってきたと感じるんです。お客さんのレスポンスが良い年は、良いアクトが多いし、良いパフォーマンスが多い。でも、それが年々上がってきてるとも思うので、今年もMCの時はちょっと休憩時間も入れつつ、暑い時は水を撒きながら、最後まで乗り切れるようにテンションも上げていきたいです。主役はみんななので、僕はそのサポートをしながら一緒にフェスを作っていけたらなと思ってます。
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【サマソニ】絶対観るべきアーティストからステージ袖の裏話まで、サマーソニック東京会場・マリンステージのMCサッシャさん( @sascha348 )に聞いてみた🎤😎https://t.co/E6O5stJ28n#サマソニ pic.twitter.com/92mO95AAYy
— AndMore!@サマソニ参戦 (@AndMoreFes) 2018年7月24日
■受付期間
2018年7月24日(火)〜8月5日(日)
※当選者の方には、Twitterのダイレクトメッセ—ジより当選連絡をいたします。
2018年8月18日(土)・19日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
大阪会場:舞洲サマーソニック大阪特設会場
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SUMMER SONIC 2018