今年のサマソニでThe 1975を絶対に見逃してはいけない3つの理由
いよいよ開催まで残り数日となったサマーソニック2019。
今年のサマソニではヘッドライナーにB’z、Red Hot Chili Peppers、The Chainsmokersと豪華なラインナップが話題になりました。しかし、その”前座”を務めるアーティストにも十分注目をして欲しいと思います。
その中でも絶対に見逃して欲しくないアーティストが『The 1975（ザ・ナインティーンセヴンティファイヴ）』です。
この記事では、今年のサマソニ東京の初日&大阪の最終日に、一番大きなステージでB’zの”前座”を務めるThe 1975を『見逃してはいけない理由』を挙げていきたいと思います。
The 1975ってどんなバンド？
イギリス・マンチェスター出身のオルタナ・ロックバンド。80年代のエレクトロポップの影響を感じさせるキラキラしたサウンドとキャッチーなメロディライン、そしてボーカル・マシューのエモくて儚い歌声が特徴です。
デビュー当時から人気・注目度が高く、2013年に発表したデビュー・アルバム『The 1975』は全英初登場1位を獲得。
当時、The 1975が世に知られるきっかけとなったのがこちらの楽曲です。
「The 1975 – Chocolate」
さらに2作目の『I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful Yet So Unaware of It（君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。）』では、見事全米・全英アルバム・チャート共に1位を獲得。
近年では、UKの大型フェスであるレディング＆リーズ・フェスティバルにて、フー・ファイターズなどと並んでヘッドライナーを務めるなど、世界規模のバンドへと変貌を遂げています。サマーソニックには2013年、2014年、2016年に出演。今回が3年ぶりの出演です。
The 1975を見逃してはいけない理由その① 最新アルバムがガチでやばい。
昨年11月にリリースされた最新作『ネット上の人間関係についての簡単な調査』。
このアルバムがとにかくヤバイんです。
彼らが今作について「レディオヘッドの『OKコンピューター』やザ・スミスの『クイーン・イズ・デッド』のようなアルバムを目指したい」と語っていましたが、まさにターニングポイントとなるアルバムであるのは間違いないです。今回は2部作の1作目のアルバムとなっています。
まずは、その中でも特に”ヤバイ”こちらの楽曲を聴いてください。
なんと言っても、この前衛的なミュージックビデオ。
シリアの空撮映像に始まり、チェルノブイリやトランプ氏やカルト教団など様々な映像が散りばめられています。また、性的不品行で物議を醸すこととなったハーヴェイ・ワインスタインやブレット・カヴァノーの映像も使用されていて、とてもショッキングな内容となっています。
そして、歌詞もすごい。
薬物依存で21歳の若さで死去したリル・ピープや中東の難民危機、ドナルド・トランプ大統領の性的不品行疑惑といった、様々な話題について言及しています。
この楽曲ができた経緯として、ボーカルのマシュー自身がヘロイン中毒に苦しみ、”悪魔のような”どん底な日々を経験したことが大きく関係してると語っています。芸能人の両親のもとに生まれ、デビュー当時から、“キラキラなポップスター”として歩んだこれまでのマシューが、挫折と苦悩を乗り越え、一皮剥けてできたのが今作と言えるでしょう。
さらに、「Love It If We Made It」の歌詞で最も素晴らしい点は、それだけの悲しい事柄を連ねた上で、サビで「だからこそ何か成し遂げたら素晴らしい」と言い放つところ。この歌は絶望を描いているようで、希望を描いているのです。是非ともこの部分をサマソニで生で聴いて欲しいです。きっと泣いてしまうだろうけど。
The 1975を見逃してはいけない理由その② 久しぶりの来日
かつて2013年、2014年、2016年とほぼ連続でサマソニに出演していたThe 1975。2016年には来日公演を行なっていて、チケットも完売するほどでしたが、その後、ぷつりと来日しなくなりました。それは、上で書いたように、マシューの健康状態がすぐれなかったり、アルバムの制作に追われていたり、様々な要因があります。
そんな彼らがいよいよすごいアルバムを提げて、日本に帰って来たのです。これは見逃すわけにはいかないですよね。
The 1975を見逃してはいけない理由その③ サマソニで見るから意味がある
私は、2013年、2014年、2016年（過去のレポはこちら）と、全てのサマソニで彼らの演奏を目の当たりにしていますが、今年もThe 1975のステージが、絶対に盛り上がるという確証があります！サマソニだからこその盛り上がりが、そこにはあります。
そして、今回は上にも書いたように”今までとは違うThe 1975”が観れるはず。これまでの「ティーンエイジ・アイドル」らしいポップな姿から、世界規模のBIGバンドへと進化したThe 1975を、ぜひその目で見て欲しいです。
おそらく、将来的にはさらに怪物バンドへと変貌を遂げるはず。今のThe 1975を見逃すのはとても勿体無いですよ！
