【サマソニ東京ライブレポート】幻想的で儚い舞台を作り上げるPale Waves
The 1975やウルフ・アリスなどが所属するUKのレーベル、Dirty Hitの超大型ルーキー、Pale Waves(ペール・ウェーヴス)が、今年もまたサマソニのステージに舞い戻ってきました。
ステージに登場した彼女らには、2017年にデビューしたばかりとは思えないくらいのオーラがあり、特に真っ黒な唇と真っ黒な衣装に身を包んだボーカルのヘザーを見た瞬間には、思わず「かっこいい…」と呟いてしまうほどでした。
おそらく、初めて彼女らのステージを見た方は驚かれたと思いますが、そのサウンドはとても幻想的。ヘザーの透き通っているのに芯がある歌声と、美しすぎるギターの轟音、そして直接心に響きわたるような心地よいベースとドラム。もう言葉では表現しきれないほど、とにかく全てが完璧で、思わず泣いてしまいそうになるほどのエモさでした。まさに音源レベルのクオリティ、いやむしろ音源以上に美しく、儚い演奏でした。
最後の曲、「There’s A Honey」を演奏してるときには、ヘザーが観客のいるアリーナのほうまで降りてきてパフォーマンスしていました。観客に揉まれるその姿が、スクリーンに映し出されていたのですが、まるでオシャレな映画のワンシーンを観ているかのようで、一挙一動が美しいんだな、と悟りました。
今年は、昨年のゴス色強めな印象から、だいぶポップな印象へと変化していて、さらに幅を広げたペール・ウェーヴス。今後もどんどんビッグなバンドになることでしょう。また来日してくれる日を待ちわびましょう。
【SET LIST】
Eighteen
Television Romance
The Tide
Red
My Obsession
Kiss
Drive
Came In Close
Noises
One more time
There’s A Honey