【サマソニ2019 東京ライブレポ】怪物バンドへと進化していくThe 1975

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まさに「衝撃」という言葉がふさわしいかもしれません。このステージ上で見せられたThe 1975の演奏全てが、美しく、儚く、そして今を生きるということすらをも実感させてくれる、そんなものでした。もしあなたが、このステージを見逃したとしたら、かなり惜しいことをしたと言っても過言ではないです。

思いおこせば、前回彼らがサマソニに出演したのは、今から3年前。そのときのことを今もなお、鮮明に覚えています。しかし、今の彼らには、あの頃の彼らの面影はありませんでした。様々な困難を乗り越え、一皮も二皮もむけてサマソニに戻ってきてくれたのです。

変わったのは彼らだけではありません。ファンの層も変わったな、という印象でした。いや、ファンの幅が広かったという表現のほうが正しいでしょうか。3年前は、女性の若いファンが多い印象でしたが、いまや老若男女問わずから愛されるバンドへと成長していました。会場も超満員で、それは彼らの新しいアルバムがとても先鋭的で、繊細で、そして魅力的だからなのでしょう。

ボーカルのマシューは、相変わらず「ヤバい」奴で、前回同様ステージでタバコを吸ったり、酒を浴びるように飲んだり、今にも崩れ落ちそうになりながらアリーナにダイブしたり。でもその一挙一動がとっても色っぽくて、観客まるごと引き込まれてしまいました。

特に1番印象的だったのは、みんなでジャンプして大盛り上がりだった「Sex」の演奏後。モニターには「ROCK ‘N’ ROLL」の文字が。それに対して歓声が上がってから「IS DEAD.GOD BRESS」の文字。これはしびれましたね。

今後、さらに怪物バンドへと進化していくことでしょう。次、また来日したときにはまた新しい彼らが観れるはず。

【SET LIST】

Give yourself try
TOOTIMETOOTIMETOOTIME
She’s American
Sincerely is scary
It’s not living (if it’s not with you)
I like America & America likes me
Somebody else
I Always wanna die(sometimes)
Love it if we made it
Chocolate
Sex
The Sound