2015年の夏フェス 入場者数から見る新しい潮流
2016年度版はこちら
近年、増加傾向にある国内のライブや音楽フェスティバル。一般社団法人コンサートプロモーターズ協会の調査では、2010年から2014年までのすべてのライブ公演の数、入場者数、年間売上額は下記の通り右肩上がりに上昇しています。
この背景には音楽リスナーの音楽環境の変化、それに伴いアーティストたちの「CDなど音源のリリース主体」から「ライブ主体」への活動の変化が見て取れます。
データ上ではこの15年間でどの項目も倍近く上昇していて、特に2010年以降の成長率は目を見張るものがあります。
この変化はライブハウスだけではなく、音楽フェスティバルの入場者数にも現れていて、その勢いはSUMMER SONICやFUJI ROCK FESTIVALなどの国内の代表的なフェスティバルに留まりません。
滋賀県で開催するイナズマロックフェスの入場者数は2013年には約5万人でしたが、2014・2015年には約10万人になるといった、地元密着型のフェスの入場者数も増加傾向にあります。「夏フェス」ではなく季節を問わず開催されるさまざまなフェスもその一つの要因となっています。
2015年に行われた国内主要フェスの入場者数は下記の通りです。
次のページでは各々のフェスの伸び率を追っていきます。