2015年の夏フェス 入場者数から見る新しい潮流
SUMMER SONIC
開催期間:3日間(東京・大阪・SONICMAIA・HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER含む)
●2014年 約19万5千人
●2015年 約20万7千人
SUMMER SONICは前年度から6%アップ。来日が貴重なアーティストや、EDM界の人気DJを揃えたラインナップ、オールナイトイベントを充実させるなど、挑戦的な試みが見事結果に現れました。
FUJI ROCK FESTIVAL
開催期間:3日間(前夜祭含む)
●2014年 約10万2千人
●2015年 約11万5千人
FUJI ROCK FESTIVALも昨年から13%アップ。しかし、おなじみのステージを減らしたり、邦楽やEDMを増やすことが賛否を巻き起こしました。来年は20周年のアニバーサリーイヤー。夏フェスの大御所はどういう形で記念すべき20回目を迎えるのでしょうか。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL
開催期間:4日間
●2014年 約24万人
●2015年 約25万人
2014年より4日間開催となり、急成長を見せるROCK IN JAPAN FESTIVALは2014年から1万人増えて4%アップ。国内でのライブの集客率が上昇した影響を最も受けているのはROCK IN JAPAN FESTIVALかもしれません。
RISING SUN ROCK FESTIVAL
開催期間:2日間
●2014年 約6万人
●2015年 約6万5千人
北海道で開催する老舗フェスのRISING SUN ROCK FESTIVALは5千人増えて6%アップ。ROCK IN JAPAN FESTIVAL同様、邦楽アーティストの人気は都市部から離れた北海道の地にも影響を与えています。
ULTRA JAPAN
開催期間:2014年-2日間 / 2015年-3日間
●2014年 約4万2千人
●2015年 約9万人
2014年からスタートしたULTRA JAPANは今年3日間の開催となり、1日あたりの入場者数は43%アップ。新たなフェスのビジネス戦略や、ファッションやSNSへの投稿などオーディエンスの積極的な参加が大成功を収めている、今後の規模が拡大する可能性が最も高いフェスティバルです。
他にも、東北のARABAKI ROCK FESTやりんご音楽祭など地元密着型のフェスも同様、2015年の夏フェスは全体的に来場者が増えた傾向にありました。なかでも流行りのEDMや人気邦楽勢をうまく取り入れているフェスの増加傾向は目を見張るものがあります。
来年は、ラスベガスで40万人以上を動員した「EDC」も日本に上陸し、2016年のフェス・ライブの盛り上がりはますます高まりそうな予感がします!