タグ別アーカイブ: ライブレポート

PHARRELL WILLIAMS

世界中にハッピーを与えてくれる、名プロデューサーでありスーパーアーティストのファレルがついにマリンステージの大トリに登場!会場はもちろん超満員です。今か今かと心待ちにしていると、ステージに新曲「Freedom」のピアノのイントロが流れ、ついに登場したファレルは「Freedom!」と強く叫びます。オーディエンスも高く手を掲げ、登場を心から歓迎しました。

その後はニューアルバム『Girl』の楽曲「Come Get It Bae 」、「Marilyn Monroe」、「Brand New」などを演奏し、オーディエンスも笑顔で声をあげて踊ります。

中盤、ファレルのMCにて登場したのは、なんとザ・ネプチューンズやN.E.R.Dのメンバーのチャドの姿!これにはサマソニファンの歓声が止みません!2004年の登場以来、実に11年ぶりにサマソニステージに、しかもマリンステージの大トリにN.E.R.Dのふたりが帰ってきたのです!ふたりで、「Spaz」、「She Wants To Move」をなど披露し、オーディエンスも「N・E・R・D!」と何度も声をあげます!

後半戦では、グウェン・ステファニーの「Hollaback Girl」や、スヌープ・ドッグの「Drop It Like It’s Hot」など、ファレルが関わってきた他のアーティストの曲も披露!同じステージに立ちライブを盛り上げてくれた女性たちに、ファレルが日本語で「カワイイ〜」というお茶目な場面も。

終盤、バックモニターのカウントダウンがはじまり、カウントダウンがゼロになると聞こえ出したのは、ダフト・パンクの「Get Lucky」!これには会場も大興奮!……ですが、このあたりで小雨が降り始め、天候が不安定になりはじめます。

しかし、ファレルは止まりません。「Get Lucky」が終わり、モニターの映像にあわせ会場全体でクラップが始まると、そのリズムにあわせて「HAPPY」がスタート!ステージに小さな子供たちも登場して楽しそうに踊り、オーディエンスはハイテンション!勢いが増す雨なんて気にせずに、笑顔で大合唱します!

ラスト、ファレルはMCで熱く語りながら、再度「Freedom」がスタート。ファレルもオーディエンスも、はじめより熱く、より思いを込めて「Freedom!」と叫びます。そして、雨の勢いも収まり、ラストのサビに入ると同時に、なんとマリンステージの打ち上げ花火があがりはじめました!花火が美しく広がり、迫力の爆発音が心を打ち、そして「Freedom!」と何度も強く叫ぶファレルの姿が重なり、思わず涙が溢れます。

心の底から力強く、そしてどこまでも楽しくなれる、そんなハッピーを与えてくれたファレル・ウィリアムス。「SUMMER SONIC 2015」マリンステージは大きな感動をみんなの心に残し、幕を閉じました。002

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THE CHEMICAL BROTHERS

あのケミカルが、なんとサマソニ出演!と話題になって早数か月。ついにケミカル・ブラザーズがマリンステージで拝めるときがきました。

暗転したステージにスモークがたかれ、紫色のレーザが空を照らすと、スモークはまるで空に浮かぶ雲のように見え、観客は大興奮。迫力のサウンドはもちろん、パフォーマンスでもこちらの想像を優に超えるケミカル・ブラザーズ。期待に胸が高まります!

そして始まったのは「Hey Boy Hey Girl」!一気に会場のテンションが上がります。「EML Ritual」「Do it Again」と続き、先日発売となったニューアルバムに収録された「GO」を披露!さらに「Swoon」、「Star Guitar」とマスターピースを立て続けに演奏し、観客はナチュラルハイ状態に。

また、バックモニターに映っているCGで作られたキャラクターが会場のライトと連動をしたり、また色のついた丸が映像のなかで飛び跳ねるときには、実際の会場にも大きなバルーンが放たれてオーディエンスのうえを飛び跳ねたり、はたまた青と赤の巨大なロボットが突然ステージに現れ、曲を歌いながら目から光を会場中に飛ばしたりと、予想できない演出の展開にただただ圧倒するばかり。すべてのアイテムがケミカルの迫力のサウンドが演出とあわさり、独自の世界観を作り上げます。

新旧さまざまな曲を織り交ぜながら、ラストは「Block Rockin’n Beat」。ビッグ・ビートの真髄のサウンドを余すことなく感じさせる、圧巻のライブでした。

THE CHEMICAL BROTHERS

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BIGMAMA

昼間のBEACH STAGEでは、どのバンドよりもこのステージが似合うといっても過言ではないであろう
BIGMAMAのステージが始まりました。

最初は「No.9」「Mr.&Mrs.Ballon」と続き、青空の下で聴くBIGMAMAの優しく力強い音楽に心奪われます。

「ありとあらゆる国のアーティストがいる中、今日この時間このステージを選んだみなさんはとてもセンスが良いです。みなさんの1番の夏の思い出を作りにきました!BIGMAMAです。」
と挨拶をし、定番の「荒狂曲シンセカイ」「Swan Song」と演奏すると、オーディエンスは一斉に砂浜を飛び跳ねます。
5曲目の「秘密」では金井政人(Vo/Gt)が「シークレット」と囁いた瞬間、ビーチに吹き込んだ風がとても心地良かったのを鮮明に覚えています。
そして会場に居る全員でタオルを掲げ始まった「until the blose is buttoned up」。色とりどりのタオルがBEACH STAGEを鮮やかに彩ります。曲に合わせて踊る外国の方を見かけ、音楽には国境は無いんだなと実感した瞬間でもありました。

「一曲でもBIGMAMAの曲を好きになってくれたら、ライブを楽しいと思ってくれたら嬉しいです。」
今日のライブをきっかけにBIGMAMAを好きになった人、またさらに好きになった人は多いのではないでしょうか。

BIGMAMA

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Cute Fes Girls SUMMER SONIC 2015 ♯4

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#1
名前:横瀬さくらさん
年齢:20
職業:カフェスタッフ
ファッションポイント:動きやすさ&日焼け防止
お目当て:KANA-BOON

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#2
名前:酒本佳奈美
年齢:22
職業:アパレル
ファッションポイント:動きやすさ重視!
お目当て:BIGMAMA

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#3
(左)
名前:むらら
職業:会社員
ファッションポイント:フラッシュタトゥー
お目当てのアーティスト:ディアンジェロ

(中)
名前:KATY
職業:会社員
ファッションポイント:3人で合わせたツインテール

(右)
名前:あきこす
職業:会社員
ファッションポイント:柄!

ARIANA GRANDE

新世代の歌姫、ついにサマソニに登場!開演前のフロアには期待で輝くファンの瞳が溢れています。そして、ステージが暗転し、モニターにカウントダウンが開始されます。カウントがゼロになり、ついにアリアナが登場し黄色い歓声の嵐!

1曲目の「Bang Bang」がはじまり、「可愛すぎる!」「どうしよう、ヤバイ」と人々は喜びと混乱の入り混じった声をあげます。「日本のみなさん、元気ですかー!!」と、すこし拙いところがまた可愛らしい日本語であいさつすると、ファンも大興奮。

途中、ホイットニー・ヒューストン「every woman」や、マドンナ「vogue」などのカバーも披露。ダンスを抑えた楽曲でも、高音の美しい歌声で会場を魅了します。

中盤、アリアナの消えたステージのバックモニターに、海外の緊急速報のような映像が映し出されます。これは「One Last TIme」のMVと同じ世界観!バックバンドの弦楽器隊がイントロをアレンジして弾き始め、アリアナも登場して観客とともに「One Last TIme」を大合唱!

ラストは「Problem」。アリアナが「大好き!」と言って投げキッスをするたびに、ファンは男女問わず大興奮!思わず涙を流す女性も見受けられ、アリアナがもつ類稀な魅力をあますことなく発揮したライブとなりました!

ARIANA GRANDE

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TUXEDO

今回の彼らはバンドセットでのパフォーマンスでしたが、もう他のプレイスタイルでは聴けないです。決して物足りないという意味ではなく、このバンドの実力が凄過ぎました。別格のテクニックとツボをつくメロウな展開。文字通り、バンドメンバー全員が衝撃的な熟練度を見せていましたね。カッティング~早弾きまで、何でも出来るギタリスト。軽快なスラップでエッジの効いた低音を聴かせてくれるベーシスト。変幻自在にビートを刻むドラマー。ここぞというタイミングで顔を出すキーボーディスト。艶やかな歌唱で裏方に徹するサポート・ヴォーカリスト。あまりにも自分の好みだったせいか、一瞬で終わった1時間でしたね。

パフォーマンスの内容もすこぶる渋いです。「Number One」をプレイしてからは、すっかりTuxedoワールドでした。ビーチ・ステージというのも良かったですね。差し込む西日が彼らのパフォーマンスを優しく演出しているみたい。日本盤限定のボーナストラック「Without Your Love」を演奏してくれたときは、この国に生まれたことを心から感謝しました。そもそもなぜこの曲がボーナス扱いなのでしょう。こんなに良い曲なのに。

そして何より、Tuxedoのステージ最大の見所は、オーディエンスとの一体感にありました。彼らの時間帯はお客さんの年齢層が上がり、ファンクやソウルの黄金時代を知る大人で埋め尽くされます。「あの頃」のリスナーであれば、このバンドが如何にその時代への愛情を持っているのかを容易に理解できるでしょう。この時間のオーディエンスは、そんな彼らに強く共感しているようでした。「So Good」以降は、もはやソウル・ファンクのファンミーティングのような様相を呈します。いやはや最高の雰囲気ですね。ラストを飾った「Do It」は、大団円と呼ぶに相応しい盛り上がりでした。サマーソニック1日目のベストアクト。

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水曜日のカンパネラ

サマソニ2日目、RAINBOW STAGEのオープニングアクトを務めるのは、最近CMにも出演し話題を集めている水曜日のカンパネラ。

MC中でも水曜日のカンパネラを知っている人との呼びかけに、多くの人が応えていたことから注目度の高さがうかがえる。

「サマソニ2015!おはようございます!」と叫び水滴の音がすると、たちまちフロアは途端にコムアイ(歌唱担当)が醸し出す独特な空間へと変化していきます。

1曲目は「ユタ」。中毒性のある歌声は1度聴いたらやみつきになる不思議な力があるように感じます。

「サマソニのみなさん!温泉は好きですか?」から温泉の歌である「ディアブロ」へ。2日目の朝、コムアイの歌声で自分も温泉に浸かっているような癒やしをもらえた気分になりました。終わりに際に曲が変わり「桃太郎」になった瞬間、オーディエンスのテンションに火が付き、曲の合間には滝川クリステルの真似をして笑いを誘い、フロアには歓声が響き渡ります。そしてはしごを手にし、フロアの方へと移動すると朝一番とは思えないほど会場は熱気に包まれました。

「来年はもっと良い時間、良いステージで出演するんで。」と宣言しつつも、今日が今までで一番大きなステージだったという喜びを見せながら、次の曲へと変わります。

4曲目は「シャクシャイン」。複雑な北海道の地名を歌にのせてスラスラ歌うところも凄いなと個人的に感じていました。再びステージに戻り、最後の曲「ミツコ」を披露しオープニングアクトを終えました。

またね!!とステージを後にし、最後まで水曜日のカンパネラらしさが詰まったパフォーマンスでした。

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ALL TIME LOW

「日本公演は8回目だが、今日のライブは最高だぜ」
MCの際、ヴォーカルのアレックスがこんなことを言っていました。その言葉に強い説得力を感じるほど、圧倒的なパフォーマンスでしたよ。アーティストとオーディエンスの熱量が重なる瞬間は気持ちが良いです。アイドルバンドという括りから抜け、真のロックバンドとして評価が高まっていますが、その理由もはっきり分かりますね。ここまで凄まじい躍進を続けるバンドは彼らぐらいでしょう。

「Satellite」で幕を開け、静かな熱狂がステージを包みます。最初の2分だけで、彼らがどれだけ場数を踏んできたのかを容易に理解できました。MCで少年のようにはしゃぐ姿もまた、そんな彼らだからこそより愛おしく見えます。お客さんの女の子をステージに上げるサプライズもありましたが、楽しいので万事OKですね。彼女はアレックスとジャックの下ネタの通訳として招かれたわけですが、ナイスなサポートでした。どうやら、アレックスのピー(自粛)はピー(自粛)みたいです。

最後の3曲は怒涛の展開でしたよ。「今日は帰りたくないね」とアレックスが言うように、終わってしまうのが本当に名残惜しいライブでした。「Time-Bomb」のときの記憶が、踊り狂うあまりところどころ飛んでいます。なんと幸せな時間だったのでしょう。
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CAZZETTE

最近の彼らのサウンドを聴く限り、朝方4時にピッタリなDJプレイを見せてくれるのではないかと思っていました。案の定、だいぶ癒される内容でしたね。ディープ・ハウスとプログレッシブ・ハウスの真ん中を射抜くようなスタイル。欲を言えば、マウンテン・ステージのようなオオバコではなく、中規模の会場で聴きたかったですね。CAZZETTEの時間帯は、「ステージ」というよりも「フロア」と言ったほうが良さそうな雰囲気でした。

しかし、彼らがただで気持ちよくさせてくれるはずもありません。「Blind Heart」も「Sleepless」もかけてくれましたが、どちらもリミックス。しかもメチャクチャかっこいい!BPMも125ぐらいなので、なかなかのテンポですね。疲弊しきった足腰に鞭打ち、上手く言葉にできない快楽に酔いしれておりました。最後にRobin Sの「Show Me Love」を繋ぐという、一切妥協しない職人気質なところも渋いです。Clean Banditを意識してのプレイでしょうか。

CAZZETTEにもお客さんにも、そこはかとなく不完全燃焼の感が漂っていたので、また別の機会に観たいですね!EDMにもハウスにも振り切れる柔軟性を持っているので、日本国内でも引く手数多だと思います。

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DILLON FRANCIS

ポーター・ロビンソンのパフォーマンスを見終わってから、走ってディロン・フランシスのもとへ。

「そんなに慌てるなよ」とばかりに、彼らしいコメディタッチな世界観が迎えてくれました。スクリーンに映し出される擬人化キュウリが、「F**k Dillon Francis!」とか言ってます。映像は全体的にコストパフォーマンスが良さそうでしたね。ディロン節が満載な演出、僕は好きです。

一口にEDMと言っても、現在のシーンは実に多様化しています。その中で、トラップ系のトラックメイクがかなり流行っていますね。今回のディロンのプレイは、そんなトレンドのド真ん中を突き進むような内容でした。代表曲の「Get Low」がそもそもトラップ寄りではありますが、実際の彼のパフォーマンスは更にディープです。そのあまりにも重い低音に、内臓を鷲づかみされました。もちろん「Get Low」も繋いでくれましたが、だいぶケオティックな様相でしたよ。バックストリート・ボーイズの「I Want It That Way」をここで持ってくるのですから恐れ入ります。「おふざけキャラ」が定着して久しいですが、本来の意味で遊び心に長けた人なんだと思います。ラストの曲が盟友であるDJ Snakeの「Turn Down for What」だったことも、そこから来ているだとすれば大いに納得できますね。

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