【主催者インタビュー】YATSUI FESTIVAL!・やついいちろう「これを観れば“今”が見れる」

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ジャンル、世代を超えて繋がりができていく

ーーーお笑いをやられているからこそ、MCを盛り上げるのがうまかったりとDJに活かせる場面があると思いますが、逆にDJをやっててお笑いに生かせたことってありますか?

やつい 直接何かお笑いのネタに影響を与えるかどうかは分かんないですけど、それをきっかけにライブに来てくれる人がいるっていう意味ではあるんじゃないでしょうか。DJをやって、あの人お笑いやってるからお笑い観に行こうっていうこともあるだろうし。逆に、お笑いしか興味なかったけど、僕がかけてる音楽が好きになって、その音楽、ミュージシャンにはまるとかっていうことももちろんあるだろうから。フェスで色んなバンドとかと絡むことによってそのバンドのファンの人たちが僕らのネタを見てくれたりとか、面白いからライブも行ってみようか、みたいなこともあると思うんです。

DJやついいちろう

ーーージャンルを超えてファンが広がっていくって貴重ですよね。

やつい 大体僕ぐらいの年齢になると自分が好きだった過去の曲を聴いたりとか、より最新のものを聴こうという気持ちって失せてくることが多いと思うんです。でも、僕は職業的にもそういうものをよく聞いたりするし、そこからチョイスしたものって同世代の人でも“若い人もいいんだな”って思ったりするみたいで。そういう紹介もできたら嬉しいです。

ーーー世代は違っても音楽的な感覚で繋がれることってありますよね。

やつい 最近あったことなんですけど、フォーリミ(04 Limited Sazabys)っていうバンドが、この前会ったときに僕のミックスCDを聞いてスペアザ(SPECIAL OTHERS)とかを知ったんすよって言ってて、今ではスペアザの曲で歌ったりしてるし。彼らの話を聞いたときに僕のミックスCDが色んなミュージシャンを紹介できるものになったという実感がして嬉しかったです。

ーーー過去の曲とかも若い人が知れるきっかけになりますよね。

やつい フェスで盛り上がるような派手なものばっかりが入ってるわけでもないんで、盛り上がる曲目当てで買っても違う曲が好きになったりってこともあったり。そういうことがお笑いでも、僕が知らない所できっと起きてると思います。こういうCD出しててDJかと思ったけど、お笑い芸人なんだな、お笑いのネタを見てみるかっていうことが起きそうじゃないですか。僕はただただ興味のおもむくままにやってるだけなので、そこにあんまり戦略はないんですけどね。たまたまそうなってよかったなって思ってます。

見どころとコメント

ーーーそれでは、今年のやついフェスのおすすめアーティストや見どころなどを教えていただけますか?

やつい キケチャレ!っていう僕らエレ片(エレキコミックとラーメンズの片桐仁)のユニットがアルバムを出したんです。ここでいろんなアーティストとコラボしてて。DOTAMA君、ばってん少女隊、むすびズム、手島優さん、Negicco、あゆみくりかまきとか、要はこのフェスに全部出るんです。なので全部のコラボがやついフェスではできるということで、全楽曲オリジナルメンバーでライブをやろうと思ってて。その人たちを全部ブッキングしてツアーとかできないから、最初で最後だと思うんですよね。それが見どころじゃないかなと思います。

キケチャレ!feat.Negicco

ーーーそれはかなり見ごたえがありそうですね!

やつい あとは恒例の歌合戦ですね。バックバンドをカルメラにやってもらって、これまでだとCharisma.comのいっちゃん(いつか)とレキシの池ちゃん(池田貴史)とせいこうさんで『今夜はブギー・バック』とか、俺と水曜日のカンパネラで『DA.YO.NE』歌ったり、マキタさん(マキタスポーツ)が矢沢永吉を歌ったり、蛭子さんが来て『ヨイトマケの唄』を歌ったりとか、そういう豪華さってやっぱりこういうイベントじゃないとできないことなんで、今年も趣向を凝らしてやろうと思っています。やっぱりやついフェスならではというか、バラエティ色もありながら、音楽的にもカルメラが演奏してくれているので結構面白いんですよ。
去年は僕らとTKOさんがこのためだけにネタを作って合同コントをやったりもしたし、お笑いのコーナーもここでしか見れないものがあったりすると思います。

ーーーでは、最後に参加される方や参加を迷っている方へメッセージをお願いします。

やつい やっぱりライブが一番いいと思うんです。ライブのDVDを見るっていう体験は誰でも、これから何百年後の人たちもできるけど、そのライブを体験するっていうのは今生きてる人しかできないことだから。何度も何度も再生できるとか、遠いとか近いとか、全然見えないんだもんとか、そういうことってささいなことだと感じるんです。ビートルズのDVDはいくらでもあるけど、ビートルズのライブを見た人ってうらやましかったりするし。僕はやっぱりライブを観ないとあんまりうらやましいって思わないんです。だから100%ライブを見に行きます。そっちの体験こそが大事だと思うので、ぜひそういう意味でも足を運んでくれるとうれしいなと思います。

やついいちろう


YATSUI FESTIVAL! 2017
2017年6月17日(土)・18日(日)
会場:東京 渋谷のライブハウス12会場

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YATSUI FESTIVAL! 2017
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